2015/11/17

「花とゆめ」2015年12号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹


幼い頃、母親の仕事部屋に入ったキョーコは、触らないでと払いのけられる。あんたに触るとケチがつく。私は二度と失敗できないのよ。出ていってと。仕事部屋の母は泣いていたらしく、泣き顔のままで。

出ていって、ここには絶対はいらないでと行ったでしょう!と怒鳴られて、幼いキョーコは泣き出す。嫌われていたのは知っていたし、憎まれている可能性も受け入れただけど、存在そのものを否定されるなんて覚悟はできていなかった。心の激流のまま、泣きながら蓮にコーンと呼びかけて抱きつく。

私の何がいけないの? どこがキライなの? キョーコの心にずっと心に沸き上がっては押し込めてきた禁忌の質問。母の答えが怖くて。でももうやめたい。期待するのも絶望するのも。なんだか疲れた。

そう思いながら泣きむせぶキョーコに、蓮はどういう行動をとっていいのか決めかねていた。抱きしめようとするが抱きしめられない。今更ながら、テンに髪を蓮の色に染めてもらったことを困ったと思う。しかし、泣き叫ぶキョーコをしっかりと抱き止める。

セバスチャンさんは、ローリィに連絡中。蓮をキョーコの家の近くまで送ってきたらしい。憔悴したキョーコが出てくるのが見えて、蓮が後を追ったようだ。セバスチャンさんは追いかけずに車で待機。ローリィはキョーコが番組を見たらしいことを知って、良くない状況だと言う。その割にはニヤニヤしているように見えるローリィに、社さん、若い二人のラブの行方を想像して楽しんでるなんて、ただのラブモンじゃありません、ゲスラブモンです!と言う。(ラブモン=ラブが主食のモンスターで社員が勝手に呼んでいるローリィの通り名らしい) ローリィは自分が行方を想像しているのはキョーコの成長だという。役者として、もう一皮むけるかどうか。今回の状況をあの娘がただの傷にするのか、宝にするのか。

幼い頃、泣いているキョーコの頭をなでて、どうしたの?と問いかけるクオン。そのときと同じように黙って頭をなでる蓮。なでられながら、いつものコーンだったら、泣いている私が落ち着くと、必ず理由を訊いてくれたけれど、今はうまくはなせる自信がない。でも黙ってこうしてくrているほうが落ち着けると感じる。グアムでまた逢おうと言ってくれたコーンが、呼んだら本当に来てくれた。落ち着いてきて目をあけたキョーコの目に映ったのは蓮の顔だった。顔をしっかり確かめて蓮だと気づいてキョーコは叫ぶ。

一人にしてと言われた尚は、気になって帰るに帰れず、キョーコを探している様子。


泣いている母親の顔は弱い面が洩れているのかも。焦りはあっても敵意はないようにみえるなあ。
蓮は今回困り顔だあね。それを払拭するクオンのキューティースマイル。
ゲスラブモン、よくぞ言いました(笑)

次回は14号に掲載。
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2015/11/12

「花とゆめ」2015年10号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹


尚はキョーコに見たんだな、と言う。店から飛び出していったキョーコを追ってきたおかみさんは、尚と目があって、幼なじみの尚に任せたほうがいいと店に戻る。キョーコは知らないと否定するが、尚は、ウソつけ今のおまえは目が死んでると言う。

どこへ行こうとしていたのかと聞いても、キョーコは何も答えない。無反応のキョーコの顔を強引に上げると、感情まで死んだうつろな表情だった。尚はキョーコにキスをする。いつものおまえならケリの一つもいれんだろうが、俺の前で泣くのが嫌ならキレてみせろと。しかしキョーコは表情を変えずメンドくさいと返し、一人にしてと言う。

お店に戻ったおかみさんは、ひょっとしたら有名人だから(騒ぎにならないよう)上がってもらったようが良かったのかもと思いつくが、外にでると二人はもう居なかった。

キョーコは一人でベンチに座っていた。手にコーンの石を握って。どこに行こうとしてたんだろう、東京にコーンの森はないのに。もう何も感じないと思っていた。今更絶望も期待も。なのに、パスポートの許可をもらって、事務所のページに自分が載ってうれしかった。でも、パスポートの許可は、あの人なら無視ができなくなるような手段を選んだから。ホームページの許可は、私の未来を尊重してくれてた訳じゃなくて、あの人の中で私の存在ごと無かったことにしてたからだ。

涙が浮かんでくるのをぐっとこらえるキョーコ。コーンとグアムで再会する前じゃなくてよかった。思い出すのは幼い頃コーンがいなくなった時。雨の中をコーンを求めて泣き叫んでいた自分。

そのとき現れた人影。キョーコは徐々に人だと認識していく。蓮を見て、人としての感情を持った目を取り戻し、涙を浮かべ、ウソ…とつぶやく。


尚何してくれてんねん!と思うのだけど、無反応なのが…哀れ…。
蓮が来てくれてよかった…。

次回は12号に掲載。
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「花とゆめ」2015年8号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹


マネージャーの祥子さんの車で移動中の尚は、渋滞に巻き込まれ、退屈しのぎにテレビをザッピング。その中に最上弁護士の姿を見る。冴菜さん、この人テレビなんか出て何しているんだ?

閉店後のだるまやで片づけを手伝ったあと、おあみさんとビデオを見る。キョーコの名前で録画できるようにセットしているのだが、たまに、同名の別人の番組が撮れることがある。「キロノット」もキョーコの芸名京子と名前が同じ女優さんの出演番組だったので、削除行きにしようとしたところ、最上弁護士が映り、キョーコは思わず声をあげる。

蓮はローリィとお酒を飲みながら報告会。ローリィは村雨泰来を気に入ったらしい。蓮は会話の路線変更して、キョーコの母親がキョーコの芸能活動を許した件について尋ねる。内容は内容だけにそうペラペラ話せないとローリィは渋るが、「何をさせても構わない。親子だと世間に知られないようにしてくるなら」とでも言われましたか?と蓮に聞かれ、蓮がキョーコの家庭の事情を知っていることに驚く。

ローリィはキョーコが蓮の心の傷の一端を知ってる風なのを思い出して、お互い話をしているのか?と疑問仁尾網。(実際は互いが互いの事情を知ってることをしらないんだけどね(^^;; 一方はコーンに話してて、一方は坊に話してるから) 社さんは聞いちゃっていいのかなと隣でそわそわしながら聞いてる。

行為的に受け止めれば、母の厳しさもキョーコを思いやってのことで、テレビでの発言も、最上さんの将来や立場を気遣ってのこと…、そう蓮が言いかけるが、ローリィは少し悲しそうな表情を浮かべる。

仕事が終わった尚は、キョーコが最上弁護士の番組を見てねーだろうなと気になって、スマホに手をかける。

蓮もスマホを手に持って、ローリィの言葉を思い返していた。全部LMEの自由にしていいから、もういちいち許可をとりに来るなと言われたらしい。そして子供の頃のキョーコの、お母さん頭の悪い子キライだから、がんばって、いつか笑顔でいい子ねってお母さんにほめてもらうんだと言っていた笑顔を思い出す。声を聞いたらあの番組を見たのかどうかわかるだろうか。しかし、一度電話越しの演技でごまかされたことがある。会うなら、グアムでの食事の証拠動画という切り札があるから、一時帰国中に会う機会を作って…と逡巡する。しかし子供のキョーコの泣き顔を思い出して…。

キョーコは結局そのまま録画を見て、最上弁護士の言葉を聞いてしまった。番組を消そうとするおかみさんに、母なんです、と告げてそまま一緒に見ていたからだ。おかみさんが振り返ると、キョーコは真っ青な顔をして、部屋へ戻りますと告げて出ていった。

部屋に戻ったキョーコはコーンの石が入ったがま口を持って外へ。そこには尚が立っていた。キョーコの顔を見た尚は、最上弁護士の番組をキョーコが見たことを知る。


セバスチャンさん(ローリィの運転手兼付き人兼諸々)バーテンやってる。多才ね(^^;; ローリィはキョーコの母に会うときも、ローリィ仕様(変装)なのね。

次回は10号に掲載。
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「花とゆめ」2015年6号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹


母は私の存在を疎ましいと思ってる、そうモー子さんに告げるキョーコ。自分にとっては慣れたことで、モー子山河思ってるほど傷ついてないのだと言うけれど、モー子さんはごめんと謝る。キョーコはいいよ、と返す。

夜、寝床の中で、人様のあたたかい家庭を見て羨ましいと思ったことなんて…無かったとは言わないけれど、自分は不幸だと哀れんだことはない。これまでだってひとりぼっちで生きてきた訳ではないし、今だって大好きだと思える人がたくさん居る。そう思いながら伸ばした手の先に見えたもの。消えかけた手のひらのスタンプを見て笑顔になる。

翌朝、元気いっぱいに朝食の用意をしておかみさんにあいさつ。一緒にご飯を食べながら、おかみさんに、ご機嫌さんだね、何か良いことでもあるのかい?と訊かれる。一瞬ん固まって、ちょっとだけ、と答える。今日は蓮が一時帰国する日。己の胸の内に秘めておくと誓ったのに、他人からつっこまれるほどウキウキをたれながすなんて失態をさらしてしまった。一時帰国といっても直接会えるわけではないのに、と思っても、はやり手のひらのスタンプをみると笑顔になる。

そのころ蓮とテンさんは飛行機の中。機内なので、テンさんのスマートフォンに直接文字を打ち込んで会話中。パスポートの都合上クオンの姿になっている蓮に、テンさんは日本の滞在時間は短いけど、蓮の髪の色に染めるのか?と訊く。念のためお願いしますという蓮の答えに、髪と頭皮のダメージを心配するテン。さらに蓮は、禿たら潔く丸坊主にしましょう、などと気楽に返す。 本気で明暗と思ってる蓮のチャーミースマイルに、テンさんは絶対丸坊主になんかさせないと決意する。

BOX"R"の共演者と雑談中のキョーコは、まだタレント名鑑に載ってないことに驚かれる。ダークムーンにも出ていたのに。来年からは載せてもらえるらしい。正式な所属タレントにするには、親の承諾が必要だったからだ。パスポートを取るためにあの人(母)と連絡を取ったことをローリィにはなすと、事務所のホームページに正式に所属タレントとして載せるから、あの人と直接話していいか訊かれたらしい。母とローリィのやりとりはわからないが、ホームページに載せてもらえているから、OKが出たのだろう。昨日会った時も安定のスルーだったし。

芸能活動? 何をしようと勝手だけど、間違っても私と関わりがあるなんて世間にしられないようにしてちょうだいね。会ったときに見た眉間のシワがそう語っているように見えた。同じようなことをローリィ社長にも言ったのだろう。それでも、迷惑だから認めないとは言わなかったんだ。その部分にキョーコは(たぶん悪くはない感情)を持つ。

蓮はCM撮影を終えて社さんと事務所へ。インタビューの仕事が終わったら、ローリィ社長とお酒、その実グアムでの戦況報告となるだろうという歓談。事務所(LME)に着くと、社長はテレビに釘付け。テレビに映るのは最上弁護士。蓮も最上という名字に気がついた。子供の真剣を父親に取られた母親の相談で、激高した相談者にあなたはおなか痛めて子供を産んだことがないんでしょう!となじられ、私に子供は居ませんと冷静に返す。それを見たローリィの険しい顔を見て、やはりキョーコの母ではないかと尋ねようとする社さん。ローリィはキョーコが見てなければいいのだが、とつぶやき、最悪だ、とこぼす。


これ、キョーコも見てるパターンだよね…。

髪と頭皮の健康は失ったら取り戻せないのよ!!!(>_<) 無邪気な蓮に本当に腹が立つ(笑)

次回は8号に掲載。
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2015/11/10

「花とゆめ」2015年4号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹


エレベーターの前で会った女性は、無表情なまま、キョーコの全身を見るように視線を移す。キョーコがドキリとすると、ほんの少し眉を顰めて、ビクつくキョーコを後に去っていった。

キョーコは千織に無事スカートを渡して、お昼の弁当をいただく。午後TBMに移動して、モー子さんに会う。キョーコはきまぐれロックの収録、モー子さんはある人の付き人として来たらしい。キョーコがBOX"R"の初回見てくれた?と聞くと、モー子さんは見てないと答えるが、オンタイムでは見てないだけで見たらしい(がナイショ)。

モー子さんはキョーコに母親は弁護士をやっているのか?と聞く。少し間をおいて、何で急に?と答えるキョーコ。モー子さんのドラマの弁護士監修・最上冴菜はやはりキョーコの母親だった。芸能界に進んで関わる人ではないのに、テレビ局に出入りしていたのは、バラエティやコメンテーターとしてテレビによく出ている片桐弁護士の代打らしい。片桐弁護士は笑いも取れる鰐顔弁護士と呼ばれている人で、過労で倒れてしまったらしい。

台本の読み合わせで最上弁護士と会ったモー子さんは親子だと確信したと言う。理由は似ているからと答えが返ってきて、全然似てないよと驚くキョーコ。性格には普段のキョーコは全然似てないけれど、ドラマの中、BOX"R"のナツ、特に無表情になる時の、人形みたいな無機質な顔と雰囲気が似ているという。自分のドラマを本当は見てくれていたのだと喜ぶキョーコ。でも反応がイマイチなのは、似てるらしいことが気持ち的に複雑だったから。モー子さんの嫌なの?という問いに母がね……と答える。

法律事務所で相談者に応対している最上弁護士。仕事中私用(子供の病気で相談)で電話をしていた事務員に、やんわり釘をさすと、イヤミを言われたとさらにグチられる。あの人きっと子供なんか居ないのよ、と。

TBMカフェテリアではモー子さんの昼食がてら話をする二人。ふつうの家庭の親子より関係が氷点下なだけとはなすキョーコ。富士テレビで会ったとき、キョーコは母にスルーされた。最初に目があった時はたぶん気づかなかったかもしれないが、二度目に目があった時は、眉をひそめられたから。昔からあの人が感情を出すときは、私があの人にとって不快なことをした時だけ。だから気づいているのだ。私の存在を疎ましいと思っている。子供の頃からずっと。

キョーコが出演するBOX"R"のサイトや、LME(キョーコの芸能事務所)のホームページの京子のページを見て眉をひそめる最上弁護士。同僚の男性が久々に額に深い最上川(眉をひそめている)と指摘される。何日か前に番組収録に行ったんじゃなかったかと言われて、もう覚えていないと答える。


キョーコと母は一筋縄ではいかない感じですね……。
この号、表紙が蓮と尚でした!! ダークな服にピンクの(花とゆめの)ロゴが目立ってました。

次回は6号に掲載。
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2015/11/01

「花とゆめ」2015年2号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹


今日の私は女優じゃない、お笑い芸人だと、ドピンクつなぎ姿でテレビ局に乗り込む千織とキョーコ。千織はお笑い番組の共演者に最上式のお辞儀で先制し、これは私の戦闘服で、これを着ている時の私は女優でなくお笑い芸人だと宣言する。

そのうちの一人に、首の包帯を指摘され、そんなけが人ですとアピールしている奴に笑いとれるようなツッコミいれられないと言われる。千織はとっさに包帯を外そうとするが、気を遣うからせめてスカーフ巻いとけば?と言われる。スカーフの用意を申し出たキョーコに気づきいて、あんた誰?と訪ねられ、キョーコはラブミー部一号宣言(ポーズ付)をする。

テレビをつけたままで、テンの電話に受け答えをしているローリィ。テンは韓国を出発し、明日蓮を連れて日本に帰る予定。テレビでは、昨日の千織が遭遇した事故について報道していた。コメントを求められたのは最上先生と呼ばれる人物。

おなじ時刻社さんは朝食(だよね?)を食べつつ、テレビを見ていて、最上という名前を聞いて口をあんぐり。テレビに映るのは、弁護士の最上冴菜女史。事故の法的責任について解説している。自分がこれまで出会った中で最上という姓を持つ人物はキョーコちゃんだけだけど……と見ているうちに、まさかと思う。

キョーコのポーズ付き自己紹介は芸人たちにかなり受けたらしい。計算していたの?と問いかける千織に、ツナギを着て行こうと提案したのは、千織が、芸人見習いになってみせると言ったからだと言う。ピンクつなぎのほうが、千織の本気を訴えやすいと思って、と。千織は、芸人見習いになってみせるじゃなくて、芸人見習いを演じてみると言った、演技だとバレたら元通りだという。キョーコは、お笑い芸人のリアリティを追求するあまり、そのうち演技でなくなりますよ。役者ってそういう悪い癖ありません?と声を賭ける。千織は、あると答えて、二人でクスクス笑う。

打ち合わせに向かう千織にあなたはすごい女優ですと声をかける。「役者とは己の身に何が起ころうと演じる人生が宿命なのだから」Mr.Dの言葉の意味が、役者であるなら人生で起こるどんな出来事も芝に活かせる、そういう意味じゃないかと自力で気づけたから。(キョーコはローリィに、一流の役者を目指す者の人生に無駄になる経験は何一つないと悟されて目からウロコが100枚は落ちた。)

千織の前に、さっきの共演者が待っていた。今朝、千織のマネージャーからプロデューサーに、事故でケガをしているから無理なことはさせないでくれと連絡があったらしい。それを聞いて、クソ女優と思っていた(と聞いて、地織は心の中で毒を吐きかける。千織のノート中でこの男は「毒まむし飲ませたいイロー」)が、見直したと言われる。見直したといわれて驚き、ギャラ泥棒なんて二度と言わせないと宣言する。

千織用のスカーフを買ってきたキョーコは急いでエレベーターのボタンを押す。周りから服そうについてヒソヒソ言われるが、いやだったこの服も、ちゃっかりビジネス兵器にしてしまっているなと思う。いやちがう、千織がいったように、これは私の戦闘服なのだ。

そう思った時に、エレベーターが開き、スーツ姿のキャリアウーマンが降りてきた。キョーコは驚く。


これは、やっぱりママさん登場ですね。エレベーターで遭遇って、蓮の時もでしたよね。あのときキョーコのほうがエレベーターに乗っててぎゃーと(扉を閉めて)逃げましたけど(^^;;

柱コメントの惣司ろうさんへの言葉にじんときました。完結に到らなかったのは残念ですが、「忘却の首と姫」に出会うことができてよかったです。

次回は4号に掲載。
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2015/10/13

「花とゆめ」2014年24号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹


キョーコが病院に駆けつけると、大けがをしたのはマネージャーさんで、千織は軽傷だった。キョーコが声を掛けると、怖かったと涙を流す。

病院のはほかにBOX"R"の安南監督が来ていたが、共演者の中でキョーコだけ病院に呼ばれたのは、マネージャーさんの指名だったらしい。

知らせを受けて駆けつけてきた千織の所属事務所の社長(外見はヤの字の人だけどやさしい)は、大きな怪我はなくても心的外傷はデカいだろうから無理をせず仕事を休んでいいという。千織は今日だけでじゃなくて明日も休みたいと答える。

監督は日程変更のためにロケ先の使用許可について電話しようとするが、キョーコが止めて千織と二人で話をする。天宮さん(千織)が休みたかったのは今日のBOX"R"ではなくて明日の「マジスカ」(千織が出るバラエティー番組)だった。気の進まない明日のバラエティをさぼるために、今日の芝居を犠牲にするつもりならやめておいたほうがいいのではないかとアドバイスする。後々自分が許せなくて後悔することになるから。キョーコが言うまでもなく千織はすでに後悔していた。

キョーコは女優と呼ばれるようになりたい立場の者の質問として、明日の仕事がバラエティではなくドラマだったら同じ事は言いますか?と尋ねる。バラエティでもドラマでも、プライベートで何が起きてもそれを仕事へ持ち込まないというルールは同じではないいかと。そして千織はロケ現場に行くことを決意する。

役者とは己の身に何が起ころうと演じる人生が宿命なのだから。これはアメリカで有名な芸能プロモーターであり、通称「勝利者の父」Mr.Dの言葉。その言葉を引用して、千織は仕事をすることを告げる。キョーコはその言葉の主を敦賀さんかと尋ねるが、違っていた。プライベートで~という言葉は敦賀さんの言葉だったので。てのひらに書かれたスタンプは殆ど消えてしまっていたが、まだ朝食3食目の日。まだ日本には帰ってこない。

千織はキョーコに、明日の仕事をこなす決意はあるけれど、自分を鼓舞する要素が欲しいので、ラブミー部への要請として、明日マジスカの収録に同行して欲しいと依頼する。傍にいて見ていてくれるだけでいいからと。


マジスカの放送局でもあるFUJI TVのフリースペースでパソコンを広げているキャリアウーマンらしき女性の後ろ姿。視聴率ランキングのサイトでBOX"R"の情報を確認していた。


四国巡礼恋物語ってオンエアされてたんですね(笑) (確かキョーコに仕事を依頼してきたドラマの一つ)
Mr.Dって前にも出てきましたね。妖精(フェアリー)がどうとうか。キョーコの成功の鍵となるのでしょうか。

次回は2015年2号に掲載。
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「花とゆめ」2014年22号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹


キョーコは、驚いて様子を見に来ただるまやのおかみさんに、尚がしようとした筍ごはんのおかわりを阻止。残りの御飯も取り上げたいけど、お料理を駄目にしてしまうのも許しがたいとジレンマに陥りつつ、食べるのにまかせる。

キョーコの母冴菜から連絡があったのは尚の実家。尚の両親が、キョーコが出ていったことを伝えてあったので、キョーコの居場所がわかったから心配しなくていいと連絡がきたらしい。尚の両親は、尚がキョーコを家政婦代わりに連れてでたことも、ムリヤリではなかったこともお見通しの様子(その頃のキョーコは尚に心酔してたからね(^^;;)。キョーコの生活全般にかかる費用は冴菜さんが出していたらしい。そんなわけで、尚の実家から、責任持って様子見てこいと事務所を通して怒りの電話があったのだった。

花見シーズンが過ぎたら尚の両親自ら会いに来るようなことも言っていたらしいが、そこのととを告げられて、かるく相づちを打つキョーコに対して、おまえを京都に連れ戻すためかもしれないんだぞと言う。キョーコはでも…といいかけて、あのヒト(母)がそうしてくれって言った訳じゃないんでしょう、という言葉を飲み込む。だってあの人はココにこないもの。同じ東京に居ても、会いにはこない。


尚がキョーコにパスポートの署名を貰ったときに母親と会ったのか?と尋ねると、キョーコは、阿呆が過ぎると死ぬ病気が発動すればいいのにと呪いの言葉を吐く。今更な現実を説明させるほどの絶望的な理解力だと。そして尚は小さくスマンと呟く。その言葉にキモチワルイと拒否反応を示すキョーコだが、一瞬もしかしてと思うけれど、すぐに無いと可能性をつぶす。両親の言いつけにかこつけて尚が自分を心配して来たなんて無いと言う。

尚の両親が私に会いに来る理由を心配するのも変だ。スキあらば自分を京都で一生仲居勤めをさせようとしているのだし、と言うと、尚は、お前が敦賀蓮に躓いたらだろう、と言う。キョーコはその約束を忘れていたことに気づいて焦るけれど、簡単に躓くわけがないと平静を装う。手のひらにはきえかけた敦賀さんのスタンプがあるけれど、なぞって描き足さなくてよかったと思う。

そしてキョーコは尚に新ためて宣言する。日本でトップクラスの役者になってみせる。愛だの恋だのという魔物を一瞬でも最優先にしてはいられないと。尚は、なら、うちの親がたとえなにを言ってきても、お前はお前の決めた未来だけを貫き通せと告げて、だるまやを後にする。


キョーコは寝る前に、留守番をさせていた石のコーンにおみやげとごあいさつ。荷物を片づけようと整理をしていたら出てきた千織の怒りに満ちたノートを最後まで読んでしまった。ぐったりした体で翌日BOX"R"の現場につくと、千織が事故にあって病院に搬送されたという連絡が。


尚は尚なりに心配ではあったんだろうな。素直じゃないけれども。キョーコの自分への悪態から、今は大丈夫だろうと思うあたり(^^;; でもその感覚はあたりかな。
だるまやの御飯食べてみたい。


次回は24号に掲載。
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2015/10/05

『「スキップ・ビート!」華麗なる女優へのキセキ』入手のこと

メディアソフト、2015年9月17日発売
Amazon.co.jp: 「スキップ・ビート!」華麗なる女優へのキセキ (MSムック): ハッピーライフ研究会: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4864258198

□内容
第1章 キョーコ&蓮&尚の三角関係 恋愛ヒストリー
第2章 親友、ライバル総ざらい! ステップアップの軌跡
第3章 あのサブキャラまで丸裸! LME関係者
第4章 ローリィ宝田の知ってトクする芸能界講座


非公式ファンブックです。スキビでこの手の本がでるとは思わなかったので、つい買ってしまいました。
文字のみで、イラストや画像はありません。大きさは花とゆめコミックスとほぼ同じ。内容は「花とゆめ」2015年12号まで(単行本37巻収録分まで)を含んでいるようです。

登場人物やエピソードの紹介、人物関係図といった基本的なものや、キョーコと蓮、尚との相性診断、ランキングなど、いろいろな企画があります。ランキングなどのアンケートはいつどのように取ったかのか分かりませんが(^^;;

パラパラめくっていると「実はね私にはもう一人 日本に息子ができたんだ」というクー・ヒズリのセリフがジェリー・ウッズになっているという豪快な間違いを見つけてしまいました(^^;;(P147)

でも、村雨の役名が光嗣だなんて覚えてなかったなと思ったり、巻末のその他事典に、社アキ様(3代目)や「ハリーと怪しい愚民ども」が入っていて楽しくなったりしました(笑)


公式ファンブックは「スキップ・ビート!ファンブック ~LOVE ME!~」が、単行本21巻と22巻の間に出版されました。
Amazon.co.jp: スキップ・ビート!ファンブック―Love me! (花とゆめCOMICSスペシャル): 仲村 佳樹: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4592186974

2015/09/21

仲村佳樹「スキップ・ビート!」第36巻、第37巻入手のこと

36巻。
表表紙が蓮。裏表紙が尚。
(カバーイラスト図書カードの抽選プレゼントがありましたが当然締切済です(^^;;)

電子書籍版も買ってみたのだけれど、見られるのは表表紙だけですね。裏表紙や表紙の折り返しのイラストも楽しもうと思うと紙版必須です。
(37巻は9月現在未配信)


37巻。
裏表紙のマスカレード蓮様。美女1万人侍らせててもおかしくないですよ?(^^;;
裏表紙折り返しはマスカレード蓮様がキョーコにキス。裏表紙とは変わって初々しいキョーコに合わせております。

カバーイラスト図書カードの抽選プレゼントがあります。表表紙と裏表紙と裏表紙の折り返しの3点。応募締め切りは2015年10月20日。


スキップ・ビート!
http://www.hanayume.com/skipbeat/

36、37巻分を補完。
仲村佳樹「スキップ・ビート!」サブタイトル(単行本収録分)


なお、今のところ単行本未収録となっている「ザ花とゆめ」に掲載された読み切りが、インターネットで公開されています。
スキップ・ビート!|花LaLa online
http://www.hanayumeonline.com/magazine/magazine26.html

雑誌「ザ花とゆめ」6/1号増刊号に「スキップ・ビート!」SP番外編が掲載

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