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2015/11/01

鹿島茂「パリでひとりぼっち」

講談社、2006年
Amazon.co.jp: パリでひとりぼっち: 鹿島 茂: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4062137070

ペラペラめくってみたら「ペリーヌ」という名前が飛び込んできて、読まねばと思って読んだ次第。漠然と現代ものと構えていたら、時代は1912年、日露戦争の記憶もまだ新しい、第一次世界大戦直前のベル・エポック。といっても、主人公のコマキ・オオミヤ(大宮駒樹)はアンリ4世校を授業料滞納で退学になり、財産のないままパリの街をさまようことになる。寄宿舎から追い出され、泊まるホテルはだんだんとグレードの下がっていき、いきつく先はゾーン。パリ城壁の外にある旧軍事ゾーンです。「ルパン最後の恋」を読んでからゾーン(ゾーヌ)に興味を持っていたので当たりでした。

風俗描写が細かくて、20世紀初頭のパリが体験できます。ホテルの料金や日雇いの値段など手持ちのお金を失なっていく様が細かい。折りしもアテネ座で「アルセーヌ・リュパン」が上演中のようですが、残念ながら観劇していません(笑)

実在、非実在の人物をモデルとした人物が登場します。ビュビュと呼ばれるモーリス・テナルディエ。ああ、ヒモで悪人だな、と分かる。ペリーヌ出てきました。その名もペリーヌ・マロ嬢(笑) 写真家の助手をしています。(おそらくビュビュはフィリップ「ビュビュ・ド・モンパルナス」からで、テナルディエはヴィクトル・ユゴー「レ・ミゼラブル」の登場人物から。ペリーヌはエクトール・マロ「家なき娘」から)。


こちらのブログによると、主人公のモデルは小牧近江だそう。小牧近江の本名は近江谷※(おうみやこまき、※「こまき」は「馬同」)。
西洋挿絵見聞録 28.(西洋と日本-3, 12月20日掲載) | ビブリオテカ グラフィカ
http://bibliotheca-g.jugem.jp/?eid=81

アンナは愛称が「ナナ」じゃないかと思ったのだけれど、実際にアンナという恋人がいたらしい。でも実在のアンナは「ランチエ」なんて名字じゃなかったと思う。
筑摩書房 種蒔く人 小牧近江の青春 /
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480823212/

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