「花とゆめ」2015年12号 スキップ・ビート!感想
著者:仲村佳樹
幼い頃、母親の仕事部屋に入ったキョーコは、触らないでと払いのけられる。あんたに触るとケチがつく。私は二度と失敗できないのよ。出ていってと。仕事部屋の母は泣いていたらしく、泣き顔のままで。
出ていって、ここには絶対はいらないでと行ったでしょう!と怒鳴られて、幼いキョーコは泣き出す。嫌われていたのは知っていたし、憎まれている可能性も受け入れただけど、存在そのものを否定されるなんて覚悟はできていなかった。心の激流のまま、泣きながら蓮にコーンと呼びかけて抱きつく。
私の何がいけないの? どこがキライなの? キョーコの心にずっと心に沸き上がっては押し込めてきた禁忌の質問。母の答えが怖くて。でももうやめたい。期待するのも絶望するのも。なんだか疲れた。
そう思いながら泣きむせぶキョーコに、蓮はどういう行動をとっていいのか決めかねていた。抱きしめようとするが抱きしめられない。今更ながら、テンに髪を蓮の色に染めてもらったことを困ったと思う。しかし、泣き叫ぶキョーコをしっかりと抱き止める。
セバスチャンさんは、ローリィに連絡中。蓮をキョーコの家の近くまで送ってきたらしい。憔悴したキョーコが出てくるのが見えて、蓮が後を追ったようだ。セバスチャンさんは追いかけずに車で待機。ローリィはキョーコが番組を見たらしいことを知って、良くない状況だと言う。その割にはニヤニヤしているように見えるローリィに、社さん、若い二人のラブの行方を想像して楽しんでるなんて、ただのラブモンじゃありません、ゲスラブモンです!と言う。(ラブモン=ラブが主食のモンスターで社員が勝手に呼んでいるローリィの通り名らしい) ローリィは自分が行方を想像しているのはキョーコの成長だという。役者として、もう一皮むけるかどうか。今回の状況をあの娘がただの傷にするのか、宝にするのか。
幼い頃、泣いているキョーコの頭をなでて、どうしたの?と問いかけるクオン。そのときと同じように黙って頭をなでる蓮。なでられながら、いつものコーンだったら、泣いている私が落ち着くと、必ず理由を訊いてくれたけれど、今はうまくはなせる自信がない。でも黙ってこうしてくrているほうが落ち着けると感じる。グアムでまた逢おうと言ってくれたコーンが、呼んだら本当に来てくれた。落ち着いてきて目をあけたキョーコの目に映ったのは蓮の顔だった。顔をしっかり確かめて蓮だと気づいてキョーコは叫ぶ。
一人にしてと言われた尚は、気になって帰るに帰れず、キョーコを探している様子。
泣いている母親の顔は弱い面が洩れているのかも。焦りはあっても敵意はないようにみえるなあ。
蓮は今回困り顔だあね。それを払拭するクオンのキューティースマイル。
ゲスラブモン、よくぞ言いました(笑)
次回は14号に掲載。
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