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2013/09/19

森田崇「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」第1巻入手のこと

モーリス・ルブラン原作。雑誌「月刊ヒーローズ」連載作品。

怪盗ルパン伝 アバンチュリエ 【漫画】森田 崇 【原作】モーリス・ルブラン|月刊 ヒーローズ:コミックス
http://www.heros-web.com/works/aventurier3.html
怪盗ルパン伝 アバンチュリエ 1 - 株式会社小学館クリエイティブ
http://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b115713.html

収録内容は「公妃の宝冠」(第1幕~第4幕、最終幕)。巻末コラム「アルセーヌ・ルパン・サーガ概観」。


移籍後初の単行本がでました! 講談社版「アバンチュリエ ~新訳アルセーヌ・ルパン~」から続く同じシリーズの話です。
第1幕のカラーページがカラーで収録されてるのもうれしい。

原作は「戯曲アルセーヌ・ルパン(3)」。舞台で上演されたもので、原題は「Arsene Lupin」。「公妃の宝冠」という事件名は、後の作品で「ランバル大公妃(公爵夫人)の宝冠事件」として言及されるところからきている。

予告を出したり、変装したり、アルセーヌ・ルパンのイメージ通り、かもしれないけれど、私はうーん(^^;;と思うこと無きにしも非ず。媒体が違うし、ルブランの単著ではないしね。さらにこの事件、日本では英語でノベライズ版の翻訳のほうが主流なのだけれど、ノベライズ版はジェルメーヌが色黒のちょっと不美人みたいに書かれていて、盗みをした人物の描写も好きになれない。アバンチュリエ版ではその辺心得ていてジェルメーヌがちゃんと美人に描かれていているし、盗み部分にもフォローが入っていてよかった。ただ、私としては、あまり理由を強調しないほうがいいかなと思っている。どんな理由であれ、盗みの結果として存在するペンダントいう厳然とした事実が盗んだ主を苦しめるのだから。

元の戯曲で登場する刑事はゲルシャールというのだけれど、「アバンチュリエ」ではおなじみのガニマール。本編の後の事件で宝冠事件をガニマール自身が担当したように書かれているので、ガニマールとするのは妥当だと思う。ノベライズ版にあるゲルシャールとガニマールが別人のような描写は、戯曲にはない。


「アルセーヌ・ルパン・サーガ概観」では、ルパンシリーズの概要と、今後の「アバンチュリエ」の展望が語られています。
森田氏は、ルパンシリーズの作品を、次の5つに分類したうえで、まずは「基幹シリーズ」の漫画化を目指されています。「怪盗紳士ルパン」から「虎の牙」あたりですね。

・ベル・エポック期舞台・基幹シリーズ前半
・第一次大戦期舞台・基幹シリーズ後半
・大戦前の更なる挿話(エピソード)
・大戦後・ルパン最後の冒険期
・準ルパン譚

「オルヌカン城の謎」は、ルパンも登場するのでは? という意見もあると思います。でも初出には出てなくて、後から登場シーンが加えられたんですよね。そういうところから「準ルパン譚」に分類されたのではないかと思います。作品のテーマとしてアルセーヌ・ルパンが念頭に置かれていないように思うのです。

「全体の流れを通してルパンの人生が見えてくるという大河物的側面がある」、私もほぼ同じ考えです。イブニング版第1回を見たとき、大河物としての大きな流れを描こうとしているのだ、と感じました。だからシリーズが続いて本当によかったです。

ちなみに、私がルパンシリーズを分類した図はこちら。
ルパンシリーズ作品関係図


この第1巻の発売記念として行われたサイン会に参加して、同好の士として握手を交わしていただきました(^^)

「怪盗ルパン伝アバンチュリエ 1巻 公妃の宝冠」発売!: 漫画家 森田崇BLOG★フラットランド
http://tak-morita.air-nifty.com/flat_land/2013/08/1-ddbe.html

森田崇「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」第1巻が2013年8月5日発売予定
森田崇「アバンチュリエ」情報

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