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2012/09/11

モーリス・ルブラン「ルパン、最後の恋」入手のこと

平岡敦訳、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2012年
ルパン、最後の恋:ハヤカワ・オンライン
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/211863.html

モーリス・ルブランの新作「ルパン、最後の恋」を入手しました。ルブランは、1864年生まれで1941年に亡くなっています。「ルパン、最後の恋」は今年初めてフランスで発表された作品で、実に70年ぶりの新作です。

□内容
ルパン、最後の恋
〈付録〉
アルセーヌ・ルパンの逮捕〔初出版〕(平岡敦訳)
アルセーヌ・ルパンとは何者か?(竹若理衣訳)

「ルパン、最後の恋」は、私が整理した「アルセーヌ・ルパン」作品リストの作品No.22、「アルセーヌ・ルパンの逮捕〔初出版〕」は作品No.1-1ですが、初出誌「ジュ・セ・トゥ」に忠実なテキストから翻訳された貴重なものです。「アルセーヌ・ルパンとは何者か?」はルブランのエッセイです。「アルセーヌ・ルパンの逮捕〔初出版〕」「アルセーヌ・ルパンとは何者か?」は、先行して雑誌「ミステリマガジン」2012年7月号に掲載されました。


70年ぶりの新作となった事情は「訳者あとがき」に書かれています。「ルパン、最後の恋」は、1936年頃に執筆されましたが、推敲半ばでルブランが亡くなり、発表されることはありませんでした。作品の存在がルパンファンの間で知られるようになっても、ルブランの息子は公刊を望まず、幻の作品でありつづけました。ルブランの息子夫婦の死後、その娘のフロランスさん(モーリス・ルブランにとっては孫娘)によって2011年に発見されたのです。

日本でも一部のルパンファンには知られていたようですが、私は『戯曲アルセーヌ・ルパン』論創社、2006年の住田忠久氏の解説により存在を知りました。いつか読めるのだろうかと思っていたところ、フランスでの発売をしり、邦訳の発売を知りなどして、発売を待っていました。無事手に入れることができて嬉しいです。


「ルパン、最後の恋」のフランス語テキストは、ルブランの推敲が入ったタイプ原稿が元になっています。だから、完全ではない可能性があります。

ルブランはいろいろするタイプの作家で、単行本になったあとも、加筆・訂正が入っていることがあります。今回収録されている「アルセーヌ・ルパンの逮捕〔初出版〕」と、ハヤカワ文庫「怪盗紳士ルパン」に収録されている「アルセーヌ・ルパンの逮捕」とを読み比べてみるのも一興かもしれません。


□電子書籍版
書籍版の書店への入荷が遅れたため、「ルパン、最後の恋」のみ一足先に電子書籍で読みました。電子書籍版は、「アルセーヌ・ルパンの逮捕〔初出版〕」は収録されていますが、「アルセーヌ・ルパンとは何者か?(竹若理衣訳)」が収録されていないので、このエッセイを読みたい方はご注意ください。


邦訳一覧、作品関係図を更新しました。
「アルセーヌ・ルパン」邦訳一覧
ルパンシリーズ作品関係図


フランスで「アルセーヌ・ルパン最後の恋」が出版
フランスで「アルセーヌ・ルパン最後の恋」が出版(続)
モーリス・ルブランの新作「ルパン、最後の恋」が発売&電子書籍配信開始

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