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2012/06/21

「《初出版》アルセーヌ・ルパンの逮捕」感想

※以下の文章は「アルセーヌ・ルパンの逮捕(1-1)」の内容に触れています。※


「ミステリマガジン」2012年7月号に「《初出版》アルセーヌ・ルパンの逮捕」が掲載された。初出誌「ジュ・セ・トゥ」に忠実なテキストに従って翻訳されたものだ。「解説」に書かれているように、単行本になった際に加筆があるため、アルセーヌ・ルパン初登場の姿が初めて翻訳紹介されたことになる。挿絵も雑誌掲載時のものが使用され、前置きの文章(あおり文)もしっかり訳されている。

単行本版(ハヤカワ文庫「怪盗紳士ルパン」平岡敦訳等)と読み比べてみると、話は基本的には変わらないが、初出のほうが描写が簡潔で、よりプロットが引き立っている。末尾の加筆部分はがらりと場所や視点が変わるが、「逮捕」のあとがきというよりも、単行本全体のまえがきという性質を帯びているのだろう。

以下、作品の本質に触れるので、未読の方はご注意を。


「アルセーヌ・ルパンの逮捕」には重要なアイテムとして、無線電信がある。電信内容に触れる箇所が複数あるのだが、実はここに着目すれば怪しい人物が浮かび上がるのである。私はもう何度も読んだはずなのに、怪しい人物に初めて気づいたときは驚いた。乗客の中に賢しらな人物がいれば途中でGAME OVERだ。でもこの話を支配しているのはアルセーヌ・ルパンという犯罪者なのである。

ルパンは最後には正体を見破られるが、見破った人物がたどった道筋と、読者がたどれる過程とが異なり、回答は分かっても解き方は示されない。もっとも、あの最後に何を足しても野暮というものだ。解説役(あるいは解説を必要とする役)がいないというのは、ルパンシリーズにたびたびある(「奇岩城(4)」など)。


電信内容に気づいたあと、いくつかの翻訳本や解説の文章をひっくり返したみた。気づいているのか気づいていないのか分からない文章ばかりだった。ポプラ社のリライト本では電信内容を読み上げている人がいる。その人物は読み上げるだろうか? 同じ理由で、本作品の紹介やあらすじ等で全文が引用されているのを見ると、フクザツな気持ちになる。(そのうえ、ポプラ社版では三人称に書き改められていて、この作品の最大の特徴が反映されていない。)

くもん出版の漫画版やTBSブリタニカのオーディオドラマでは読み上げていい人が読み上げている。整合性はとれているかもしれない。でも何か違うのだ。私にとってこの話を成り立たせているのは何なのか。たぶん、電信内容だけではないからだ。

2011年に登場した漫画「アバンチュリエ」では、電信内容が出てくる部分が原作のままだったので非常にうれしかった。小説の外見を描写しないですむというという利点が使えないけれども、よく注意を払って書かれていことが分かるし、彼の反応も書かれている。うれしくて、後は好き勝手やってくれてもいい!とまで思った。(タイトルが「アバンチュリエ」であり、冒頭があの内容であるからには、原作を大きく逸脱する事はないだろう)。


原作の彼は実に素直だ。驚く時は驚くし、つい本当のことを漏らしてしまったりする。なぜそうするかということも書かれている。その理由たるや

βακα..._〆(゚▽゚*)

と思っちゃうのは否めない。でもちゃんと安全を確保しつつ発言しているし、保身のための行動をとったりもしている。ライバルの株が下がって、自分にお鉢が回ってくるのを喜ぶっていうのは、まあなんですな。分からんでもないというか分かってしまうというか。同調はできなくても、そういう輩もいるだろうって程度に、どこにでもいそうな青年。だから読んでいて面白がれる。今回初出版を読んでみて、この彼の姿は変わらなかった(いくつか加筆はあるにせよ)。


他に、初出と単行本を比べてみると、電信内容の2度目の箇所が、初出版ではあっさりしていて、単行本版では描写が足されて会話になっている。少し危うさを感じてしまった。ばればれとも言えるネタで一点突破しようというのだから、描写は簡潔でできるだけ気づかれないほうが好ましい。だから読み飛ばされるほうが正解なのかもしれない。


※以上の文章は「アルセーヌ・ルパンの逮捕(1-1)」の内容に触れています。※

2012/06/20

スカパー!の映画チャンネルNECOで「虎の牙」「顔のない男」が放送予定

映画チャンネルNECOで、2012年7月の「名画 the NIPPON 【特集】怪盗ルパン」と題して「虎の牙」と「顔のない男」が放送されるようです。

来月の番組 映画チャンネルNECO
http://www.necoweb.com/neco/nextmonth/

虎の牙
1951 ・ 松竹
監督:瑞穂春海 原作:モーリス・ルブラン 出演:上原謙 津島恵子 日守新一 清水一郎 村田知英子 安部徹 北竜二

顔のない男
1955 ・ 松竹
監督:芦原正 原作:モーリス・ルブラン 出演:岡田英次 浅茅しのぶ 淡路恵子 石黒達也 北竜二 高野真二 有島一郎 永田光男

「虎の牙」の原作は「虎の牙(11)」、「顔のない男」の原作は「赤い絹の肩掛け(6-5)」らしい。あらすじ読んでもちんぷんかんぷんなんだけれど、上原謙=日本人設定で岡田英次=外国人設定なの?(^^;;

映画チャンネルNECO
http://www.necoweb.com/neco/
虎の牙 映画チャンネルNECO
http://www.necoweb.com/neco/program/detail.php?id=1723&category_id=
顔のない男 映画チャンネルNECO
http://www.necoweb.com/neco/program/detail.php?id=1724&category_id=

虎の牙(1951) Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv27121/
顔のない男 Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv24447/

2012/06/17

モーリス・ルブラン原作「怪盗対名探偵初期翻案集」入手のこと

モーリス・ルブラン原作、三津木春影ほか著、北原尚彦編
「怪盗対名探偵初期翻案集」論創社、2012年

Amazon.co.jp: 怪盗対名探偵初期翻案集 (論創ミステリ叢書 別巻): モーリス・ルブラン, 三津木 春影, 北原 尚彦: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4846011372/

□内容
「秘密の墜道トンネル」清風草堂主人…原作「遅かりしエルロック・ショルメス(1-9)」
「神出鬼没 金髪美人」清風草堂主人(安成貞雄)…原作「金髪婦人(2-1)」
「春日燈籠」清風草堂主人(安成貞雄)…原作「ユダヤのランプ(2-2)」
「大宝窟王 前篇」三津木春影…原作「奇岩城(4)」
「大宝窟王 後篇」三津木春影…同上


アルセーヌ・ルパンシリーズのうち、エルロック・ショルメス(シャーロック・ホームズ、ホルムロック・シアーズ)と対決する作品群について初出の翻訳を集めたもの。登場人物の名前は日本人風に改められている。(が、「金髪美人」のショルメスはシャーロック・ホームズなんだな(^^;;)

大正期の翻案作品を改めて活字で読めるとは感慨深い。「秘密の墜道」「金髪美人」「春日燈籠」ともに同じ名前で発表されているが、その正体については必ずしも同一人物と考えられないというのもこの時代の紹介の難しいところ。

解題では、書誌情報や執筆者の情報のほかに、掲載作品のひとつについて「我が国初のホームズ・パロディ」としての価値も加味して紹介されている。また、編者の所有するアルセーヌ・ルパン関連の珍しいコレクション(翻訳、漫画など)がいくつか紹介されている。


ルパンシリーズの初期翻訳
近代デジタルライブラリー:清風草堂主人作品
近代デジタルライブラリー:三津木春影作品

2012/06/13

「花とゆめ」2012年13号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹

放課後、仕事に向かうキョーコは、校門にいた尚を見かける。裏門から出ようとしたが、美森に捕まってしまう。¥尚がご褒美をえさに美森を使ったのだった。ご褒美のチューはおあずけになったが、お礼を言われて嬉しい気持ちを胸に仕事に向かう美森だった。キョーコはそんな従順な美森をみて涙を流す。

キョーコは車(運転手付き)に乗れと言われて拒むが、不破尚がいると知って寄ってくる生徒たちに顔がばれるのを避けるために乗ってしまう。

キョーコは尚に「救い様の無いダメ女」よばわりされて、貴島にいいようにイメチェンされたことを責められる。その怒りようは蓮を彷彿とさせるほどだった。尚は、男にうつつをぬかして俺より大物になろうなんて余裕を持つ自信を木っ端微塵に散らしてやると言い、どういうことかと聞くと、尚はそのうちわかるという。

仕事の時間が迫ってることに気づいたキョーコは、運転手の男に、仕事場までに道を指示しようとするが、目的は同じTBMだった。尚は歌の生番組、キョーコは坊の番組。


美森を使ったのは、尚が出かけた後で、尚の目的に思い至った祥子さんの予測通り。祥子さんは他人の物になった男に興味はないから、キョーコと尚がくっついてくれることを願っているようだ。


次回14号はお休みで15号から再開。
「スキップ・ビート!」感想のバックナンバーはこちらから

2012/06/10

雑誌「ミステリマガジン」2012年7月号 アルセーヌ・ルパン&ルパン三世特集

ミステリマガジン2012年7月号ハヤカワ・オンライン
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/711207.html
Amazon.co.jp: ミステリマガジン 2012年 07月号 [雑誌] 本
http://www.amazon.co.jp/dp/B0081T6HEU

□内容
■インタヴュー
モンキー・パンチ ~国際派ミステリ漫画家の素顔~  聞き手:福井健太、杉江松恋

■短篇
「《初出版》アルセーヌ・ルパンの逮捕」モーリス・ルブラン 平岡敦/訳
解説・住田忠久

■資料と研究
「~日本の読者へ~ ルブランからの手紙」モーリス・ルブラン 竹若理衣/訳
「アルセーヌ・ルパンとは何者か」モーリス・ルブラン 竹若理衣/訳
「モーリス・ルブランによるコナン・ドイルへの弔辞」モーリス・ルブラン 竹若理衣/訳

■エッセイ
渡辺由美子 女が女に望むもの
日下三蔵 アニメ版「ルパン三世」の系譜
森田崇 「冒険家アバンチュリエ」アルセーヌ・ルパン譚の魅力
北原尚彦 怪盗の系譜
瀬名秀明 〝類い希なる〟ルパンへの旅
住田忠久 近年のルパン事情 ―ルパン研究の歴史とルパンファンの回想―

□メモ
「《初出版》アルセーヌ・ルパンの逮捕」は雑誌「ジュ・セ・トゥ」に載った初出のテキストを元に翻訳している。アルセーヌ・ルパンのホントのホントの初登場。

挿絵も「ジュ・セ・トゥ」掲載時のもの。画家はジョルジュ・ルルー。
Georges Paul Leroux - Wikipedia(フランス語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Georges_Paul_Leroux

「アルセーヌ・ルパンとは何者か」の原題は「Qui est Arsene Lupin ?」。
「コナン・ドイルへの弔辞」の原題は「A propos de Conan Doyle」(「コナン・ドイルについて」)。

「~日本の読者へ~」と題して訳されている手紙はポプラ社の新装版(1999年頃に出た新訂「シリーズ怪盗ルパン」)の表紙の見返しに使われているのだけれど、気づいた方はいるかな。


□2012/06/19 情報修正

ザ・タワー~都市と塔のものがたり~

『ザ・タワー~都市と塔のものがたり~』
http://tower-ten.jp/
過去の特別展リスト│展覧会情報│江戸東京博物館
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2011/02/index.html
江戸東京博物館、2012年2月21日(火)~2012年5月6日(日)


19世紀以降、パリ・東京・大阪に建てられた塔についての展示。エッフェル塔、凌雲閣、通天閣、東京タワーetc. そしてスカイツリーへ。

□展示構成
・人はなぜ塔を建てるのか
・近代の都市と塔
・パリから東京、大阪へ

2012/06/04

近代デジタルライブラリーで新資料提供開始(2012年5月):三津木春影

三津木春影の作品も追加されているので紹介。

「金剛石 : 冒険的大探偵」モリス・ルブラン 著・三津木春影 訳、1913年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/911652
「黄金の指輪 : 少年小説」三津木春影 著、岡村盛花堂、1914年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/908828
「白金の時計 : 少女小説」三津木春影 著、岡村盛花堂、1914年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1716409
「地底の宝玉」三津木春影 著、実業之日本社、1915年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/911387
「魔尖塔 : 怪奇冒険探偵小説」三津木春影 著、岡村書店、1916年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/908843
「間諜団 : 怪奇小説」三津木春影 著、本郷書院、1917年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/916309


近代デジタルライブラリーでモーリス・ルブラン「驚天動地」ほか提供開始(2012年5月)
近代デジタルライブラリー:三津木春影作品
ルパンシリーズの初期翻訳
近代デジタルライブラリーで新資料提供開始(2010年7月):三津木春影
近代デジタルライブラリーで三津木春影「大宝窟王」ほか提供開始
近代デジタルライブラリーで三津木春影「古城の秘密」提供開始


□2012/06/04
『金剛石』は「金髪婦人(2-1)」の翻案。
『黄金の指輪』に収録されている「船室の時計」は、モーリス・ルブラン「金髪婦人(2-1)」中のエピソードを利用している。

近代デジタルライブラリーで新資料提供開始(2012年5月):フランスの推理小説

フランスの推理小説で目に付いたものを捕捉。
以前から公開されていたものも含む。

近代デジタルライブラリー
http://kindai.ndl.go.jp/

ルルー原作の「オペラの怪人」が紹介されている。
近代デジタルライブラリー - 資料あれこれ(平成24年5月の追加資料の紹介)
http://kindai.ndl.go.jp/ja/shiryo_arekore_11.html


□エミール・ガボリオ
ガボリオ集 : 附・バルザツク集 図書 (世界探偵小説全集 ; 第3巻) / 田中早苗 訳 (博文館, 1929)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1121844
名探偵ルコック エミール・ガボリォー 原作、江戸川乱歩 著 (講談社, 1948)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1168486
暗殺 エミル・ガボラー 著、丸亭素人 訳 (今古堂, 1892)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/896636
義勇兵 : 仏国史談 俄勃牢 (ガボロー) 著、宮崎夢柳 訳 (盛業館, 1888)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/896800
大疑獄 : 探偵小説. 前篇 エミル・ガボラア 著、丸亭素人 訳 (今古堂[ほか], 1893)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/893380
大疑獄 : 探偵小説. 後篇 エミル・ガボラア 著、丸亭素人 訳 (今古堂[ほか], 1893)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/893381
人耶鬼耶 : 裁判小説 黒岩涙香 訳 (小説館, 1888)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/874153

□ガストン・ルルー
オペラの怪人 ガストン・ルルー 著[他] (富士週報社, 1925)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/919522
オペラの怪人 ガストン・ルルー 原作[他] (波屋書店, 1925)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1018249
黄色の部屋 : 怪奇探偵 (ルルウ叢書 ; 第3編) / ガストン・ルルウ 著、愛智博 訳 (金剛社, 1921) …「黄色い部屋の謎」
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/912225
ルレタビーユ. 第1 (博文館文庫 ; 411) / ガストン・ルルウ 著、久生十蘭 訳 (博文館, 1937) …「黄色い部屋の謎」
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1109864
疑問の窓 宮地竹峰 著 (佐藤出版部, 1915)…「黄色い部屋の謎」
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/907969
古塔の幻 : 怪奇探偵ジョゼフ・ルレタビーユ第2編 ガストン・ルルウ 著、愛智博 訳 (金剛社, 1921) …「黒衣夫人の香り」
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/909092
ロシア陰謀団 (ルルウ叢書 ; 第1編) / ガストン・ルルウ 著、愛智博 訳 (金剛社, 1920)…「ツァーに招かれたルールタビーユ(原題)」
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/908573

□スーヴェストル=アラン(ファントマ)
フアントマ. 第2 (博文館文庫 ; 415) / スーヴェストル, アラン 作、久生十蘭 訳 (博文館, 1937)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1121912
幻の兇笑 : 怪奇探偵 (探偵傑作叢書 ; 第13編) / スーヴェストル 著、松村博三 訳 (博文館, 1923)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/911183
犯罪王対探偵王 武田玉秋 訳 (紅玉堂, 1921)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/904846
謎の死美人 : 世界第一奇書 武田玉秋 訳 (紅玉堂書店, 1921)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/904846
大探偵ヂューヴ (活動写真叢書 ; 第1編) / 江木櫨水 著 (芝居と活動社, 1915)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/905354

□レオン・サジイ(ジゴマ)
ジゴマ (博文館文庫 ; 401) / レオン・サヂイ 作、久生十蘭 訳 (博文館, 1937)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1121759
ニックカーター : ジゴマの再生 探偵奇談 ル・ド・サージ 著、大谷夏村 訳 (春江堂書店, 1912)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/908167

□ボアゴベ
鉄仮面 : 正史実歴 ホアスゴベ 著、黒岩涙香 訳 (扶桑堂, 1917)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954332
鉄仮面 (世界伝奇叢書) / ボアゴベイ 作、久生十蘭 訳 (博文館, 1940)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1057342

□ジュール・クラルティ
心理写真 (怪奇探偵叢書 ; 19) / ジュール・クラルチイ 著、松村博三 訳 (紅玉堂, 1926)…原題「L’Accusateur」(告訴人)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/921748

ファントマ、ジゴマ、黒岩涙香の翻案あたりは捕捉しきれないので一部のみ。


久生十蘭といえば翻案・翻訳編が来月(2012年6月)刊行予定となっている。ファントマ、ジゴマ、ルレタビーユなど。
定本久生十蘭全集 第11巻【翻案・翻訳】|国書刊行会
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336050540/


□参考文献
・日本推理作家協会賞受賞作全集52「怪盗対名探偵 フランス・ミステリーの歴史」松村喜雄著、双葉文庫、2000年
・長谷部史親『欧米推理小説翻訳史』双葉文庫、2007年

近代デジタルライブラリーでモーリス・ルブラン「驚天動地」ほか提供開始(2012年5月)
エミール・ガボリオ「ルルージュ事件」発売予定

近代デジタルライブラリーでモーリス・ルブラン「驚天動地」ほか提供開始(2012年5月)

近代デジタルライブラリーの2012年5月28日付け追加公開で、モーリス・ルブラン原作「驚天動地」ほかいくつかの作品が追加された。

近代デジタルライブラリー
http://kindai.ndl.go.jp/


以下、出版年順に紹介する。

●金剛石 : 冒険的大探偵…原作は「金髪婦人(2-1)」
モリス・ルブラン 著・三津木春影 訳、1913年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/911652
●二重眼鏡の秘密…原作は「水晶の栓(7)」
(近代世界快著叢書 ; 第1編)、モーリス・ルブラン 著・福岡雄川 訳、白水社、1918年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/912698
●幽霊夫人…原作は「オルヌカン城の謎(8)」
(西洋講談 ; 第1編)、ルブラン [著]・小田律 演述、新光社、1921年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/962350
●恋人の罪…原作は「戯曲アルセーヌ・ルパン(3)」(ノベライズ版か?)
(西洋講談 ; 第2編)、ルブラン [著]・小田律 演述、新光社、1921年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/962351
●驚天動地…ノンシリーズ。原作は「ノー・マンズ・ランド」
(世界伝奇叢書 ; 第8編)、モーリス・ルブラン 著・愛智博 訳、金剛社、1923年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/925796
●蜀江の錦…原作は「白鳥の首のエディス(6-7)」
小酒井不木集 (探偵小説全集 ; 2)、春陽堂、1929年(172コマ目)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1110929/172
●アルセ-ヌ・ルパン名玉異変…原作は「怪盗紳士ルパン(1)」。但し「王妃の首飾り(1-5)」は欠
(ルパン叢書)、モ-リス=ルブラン 〔著〕・延原譲 訳、東江堂書店、1940年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1719832


アルセーヌ・ルパンシリーズは名前をカタカナで音写されることがなかなかなくって、「金剛石」「二重眼鏡の秘密」「恋人の罪」「蜀江の錦」は固有名詞を日本風に改めている。

ルパンの名前は次のとおり。
「金剛石」…隼白鉄光はやしろてっこう
「二重眼鏡の秘密」…星晃ほしあきら
「恋人の罪」…有瀬琉蕃あるせるぱん
「蜀江の錦」…龍蟠リュパン

ルパンが出てこない「驚天動地」「幽霊夫人」はカタカナ音写。「幽霊夫人」の原作「オルヌカン城の謎(8)」はほんの一場面にルパンの名前がでてくるのだけれど、省略されている(か、ルパンが出てこない版が元になっている)ようだ。「幽霊夫人」「恋人の罪」はルブランの原作を講談風にアレンジしたもので、省略もある。

「アルセ-ヌ・ルパン名玉異変」は延原譲訳。延原謙にあらず。
文章にデジャヴュが…(^^;;(保篠龍緒訳のまんまか改変だろう)
内容は「ルパンの捕縛」「人か魔か」「脱獄」「不思議な旅客「ハートの七」「アムベール夫人の金庫」「黒真珠」「遅かりし、大探偵」で、エルロック・ショルメスの名前はヘルロック・ショルムス。


近代デジタルライブラリーで三津木春影「大宝窟王」ほか提供開始
ルパンシリーズの初期翻訳
近代デジタルライブラリー:モーリス・ルブラン作品
近代デジタルライブラリー:清風草堂主人作品
近代デジタルライブラリー:三津木春影作品
ルパンシリーズの翻訳(大正期・白水社)
小酒井不木「ルパン物語」をアップ
近代デジタルライブラリーで新資料提供開始(2010年7月):ルパン物語、馬岳隠士

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