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2011/09/20

「花とゆめ」2011年20号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹

自分をなじった男たちに対して暴力を振るうクオン@かつての蓮。もう二度としないと反省の言葉を口にしている男を蹴飛ばし、気絶した相手になおも力を振るおうとする。止めに入るリック(昔マウイオムライスを作った仲の友人)を振り切り、逃げる別の男を追いかける。リックのやめるんだクオンという自分を呼ぶ声に、蓮は目が覚める。

今度は、昼間のセツ@キョーコとの会話を思い出す。兄さんはB・Jを演じてて楽しいのが分かると言う。兄さんとB・Jは相性がいいのだと。「魂がリンクするっていうの?」という言葉に蓮はショックを受ける。さらに、ムラサメに襲いかかるときに笑ってたことを指摘されて呆然とする。こんなに早く自分(クオン)が野放しなるなんて思わなかった。このまま負けてしまうのか。という思いに身を震わせるが、自動車事故の時に助けられたキョーコの幻が浮かんできて、落ち着きを取り戻すことができた。

ふとベッドを振り返るとキョーコはいなかった。ずっとキョーコのベッドが目に入らないよう逆に向いていたのだ。安眠できないキョーコは夜中の買い物に出かけていた。部屋に戻りながら、昼間の蓮の様子が気に掛かっていた。エレベータで部屋の階に降りたとき、シーツを頭からマントのように身にまとった蓮と対峙する。


ラストの蓮の表情はどんな感じなのだろう。ちょっとうつろっぽい。夢遊病のふりとかでもするのかなあ。あの長身で、シーツぐるぐるは怖い(笑)


次回21号はお休みで22号から再開。
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雑誌「イブニング」2011年19号 「アバンチュリエ」第15回

森田崇氏による漫画。モーリス・ルブラン原作“新訳アルセーヌ・ルパン”。
Chapitre15「ハートの7 その4」

アンデルマット氏はバラン兄弟に脅されていた。脅迫の種は夫人がラコンブへ宛てた恋文。夫人は夫が手紙を手に入れたに違いないと嘆くが、ダスプリーは否定する。代わりに名を挙げたのは、「エコー・ド・フランス」の特派員・サルバトールだった。ダスプリーは彼がこの事件を裏で操っているとのだと推理する。


熱に浮かされる「わたし」、かわいそうに…。(原作でも思ったんだけど、髑髏になった彼は結局埋められたままなのだろうか…。) 子供みたいにわくわくしてるダスプリーに安静状態を妨害される「わたし」、かわいそうに…(笑)

名刺は彼が置いてったのか。ある程度の情報を掴んで現場に行ったのは確かだが、何をどこまで知ってたんだろう。少なくとも、某国の実験とアンデルマットとルイ・ラコンブの関係は知ってたわけだ。この作品について裏まで気が回らなかったけど、操り型の話ということか。

屋敷をの使用許可を乞うサルバトールの手紙。呼び出されたアンデルマット氏。関係者が集まってくるようだ。


次号は増ページで解決編。

森田崇「アバンチュリエ」情報

2011/09/05

「花とゆめ」2011年19号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹

突然始まった格闘に周りの監督や、スタッフはざわめく。最初、B・J(カイン・ヒールの仮面をかぶった蓮の役)が村雨の攻撃に押されたように見えたが、宙返りで交わした後、反撃に転じる。村雨は反撃を受けると気づいた瞬間総毛立つ。B・Jがナイフを持っているはずの右手を止めたが、ナイフがないことに気づいた瞬間、監督からストップがかかる。ナイフは左手に持ち帰られて首にかかろうとしていた。

打ち合わせと違った行動だったが、村雨の格闘センスとB・Jの身のこなしが見られて、監督はご満悦の様子(監督バカってやつか)。

宙返りで着地したとき、B・Jがにやりと笑ったのを村雨とキョーコ@セツカは見ていた。

村雨は引いた血の気を取り戻そうと、暖かいおしるこを飲んだり、体を動かしたり必死。やっぱり、あいつはマジモンだと思う。臑傷者(マジモン)、臑(すね)に傷持つ者ってことね。漢字が分からなくてつい調べてしまった。わしわし状態の村雨君かわいい(笑)

キョーコは、B・Jがニヤリと笑ったのが気になっていた。あれは演技をしていなかったのかと。蓮も、カイン・ヒールも、芝居にはひたむきな人間のはずだ。B・Jは動く躯(むくろ)で、感情なんか存在しない。なら、なぜ笑ったのだろう。あそこにいたのは一体誰だったのだろうかと。


アクションシーン、最初分からないなとおもったけど、読みなおしたら分かった。スゲーよ、蓮。マジモンだよ。


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2011/09/04

「ガリア戦記」第三巻 - 奇岩城(4)

「奇岩城(4)」では、エギーユの秘密について記されている書物として「ガリア戦記」が登場する。「ガリア戦記」はフランスのかつての名前「ガリア」を平定したカエサルが記した征討記である。

シーザーのガリア征討記第三巻にはウィリドウィクスがティトゥリラス・サビヌスに敗れたあとで、カレート人の首領はシーザーの前に引き出され、代償としてエギュイーユの秘密を白状したと書いてある……(創元推理文庫「奇巌城」P153)

この箇所について、ウィリドウィクスとカレート族の首領を同一人物として訳しているものがあるが(偕成、岩波、新潮、ハヤカワ)、創元推理文庫のように、別人として訳すほうが自然だと思う。もうひとつ指摘しておくべきは、ティトゥリウス=サビヌス(ティトゥリラス・サビヌス)で、原文では個人名略称「G.」も記述されているのだが、訳されているのは偕成版しかなかった。

カエサルの『ガリア戦記』の第三巻には、G=ティトゥリウス=サビヌスに打ち負かされたカレートの首領ウィリドウィクスは、カエサルの前に連行されたとき、身代金にかわるものとして、エギーユの秘密をあかした、とかかれている…。(偕成社文庫「奇岩城」P227)

さて、「ガリア戦記」に該当する記述はあるのだろうか。

第三巻の第17節から第19節にかけて、ウィリドウィクスの反乱について書かれている。時は紀元前56年。ガリア人は多くの部族に別れて、それぞれの土地に暮らしていた。

このようなことがウェネティー族のもとで起こっていた頃、クィントゥス・ティトゥリウス・サビーヌスはカエサルから預かった部隊をつれてウェネッリー族の領土にやって来ていた。ウェネッリー族を支配していたウィリドウィクスが離反した全部族の最高指揮権を握って各部隊から大群を集めていたことや、(略)(「ガリア戦記」三・一七、P117-118)

ウィリドウィクスは、ガリア人の部族ウネッリ族(ウェネッリー族)の首領である。ウィリドウィクスが不穏な動きをしていることを察知したカエサルは、副指令ティトゥリウス・サビヌスを派遣する。サビヌスはウィリドウィクス率いるガリア軍に勝利する。

こうして時を同じくしてサビーヌスは海戦について、カエサルはサビーヌスの勝利について知ることになった。たちまちすべての部族がティトゥリウスに降伏した。戦争をするときは勇んで飛びつくがガッリー人は心が弱く、逆境には耐えられないのである。(「ガリア戦記」三・一九、P120)

ここで記述は終わり、該当する記述はなかった。予測はついてた。


今度は、想像の余地があるかどうか調べてみたい。

ウィリドウィクス率いるウネッリ族はコタンタン半島に居住するガリア人である。対して、カレテース族(「カレート」はフランス語読み)はコー地方を本拠地とする部族である。コタンタン半島はノルマンディー地方の西端にあり、コー地方から近い。

この事件の発端において、身代金にかえて、エギーユの秘密をカエサルにあかしたカレート人の首領というのは、コー地方の首領にほかならない。そしてこのコー地方というのは、ノルマンディーの中心部にあるではないか?(偕成社文庫「奇岩城」P273)

そのため、距離の近さからカレテース族もウィリドウィクスの召集に参加していたと想像することもできるし、あるいは、今度は自分たちの番かもしれないと先手を打って、服従のしるしとしてカエサルに秘密を献上したと想像することもできる。後者の可能性が比較的高いかもしれない。なぜなら、カエサルによればガリアはベルガエ人、アクィーターニー人、ケルタエ人の3つに分かれるというが、ウネッリ族はケルタエ人、カレテース族はベルガエ人である。ケルタエ人とベルガエ人の境界はセーヌ川(セークァナ河)とマルヌ川(マトロナ河)だという。

ガッリアは全部で三つの部分にわかれている。そのひとつにはベルガエ人、ひとつにはアクィーターニー人、三つ目には自称ケルタエ人(ラテン語でいうガッリー人)が住んでいる(この三者はそれぞれ言語や習慣、法が異なっている)。ガッリー人とアクィーターニー人との境界はガルンナ河、ベルガエ人との境界はマトロナ河とセークァナ河である。(「ガリア戦記」一・一、P13)

第二巻のベルガエ人の兵力の羅列に、カレテース族(カレティー族)の名前がでてくる(「ガリア戦記」三・四)。ただし、大洋に面する部族はアルモリカエと呼ばれる場合もあり、ウネッリ族もカレテース族もアルモリカエとなる(「ガリア戦記」七・七五)。


ウィリドウィクスを打ち負かしたクィントゥス・ティトゥリラス・サビヌスについて第三巻の第17節の原文を確かめてみると「Q. Titurius Sabinus」と書かれている。しかるに「奇岩城」では最初に指摘したとおり、名前の最初はGである。「G. Titulius Sabinus」。「Titurius」も1文字違っている。

ローマ人のもう一つの特徴は、その長い名前である。それは次のような三つの要素からなる。第一名(プラエノーメン)は、「個人名」で、例えばマルクス、ガイウス、ルキウスなど。これは名前の種類が少ないために、一般的にMやCやLといったイニシャルだけであらわされた。第二名(ノーメン)はその人が所属する「氏族名」、第三名(コグノーメン)は「家族名」だ。家族名は身体的な特徴――「赤毛」であるとか「左きき」であることなど――を、いわゆるあだ名のようにした性格を有していた。こうして、マルクス・トゥリウス・キケロのような長い名前ができあがったのだ。(「古代ローマ人の日々の暮らし」P40)

「Q」は個人名「クィントゥス」のことである。一方、「G」の略字を持つ名前はあるのだろうか。ガイウス・ユリウス・カエサルは? というと、ガイウスの綴りは Gaius だが、略字は「C」なのだ。元々ラテン語のアルファベットには「C」「G」うち「C」しかなかった名残で、「C」で /g/ の音を表すのである。「ガリア戦記」でも個人名のガイウスを持つ人物は「C」で表記されている。

Gはウソの記号、なのかもしれない。


□参考文献・参考サイト
カエサル「ガリア戦記」石垣憲一訳、平凡社ライブラリー、2009年(引用元)
カエサル「ガリア戦記」国原吉之助訳、講談社学術文庫、1994年
阪本浩監修「図説 地図とあらすじでわかる! 古代ローマ人の日々の暮らし」青春新書インテリジェンス、2011年
▽ガリア戦記について
ガリア戦記 第3巻 - Wikibooks(本文、訳)
http://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%88%A6%E8%A8%98_%E7%AC%AC3%E5%B7%BB
ガリア戦記3-17 - りんぐあえ - livedoor Wiki(ウィキ)(本文、訳)
http://wiki.livedoor.jp/linguae/d/%A5%AC%A5%EA%A5%A2%C0%EF%B5%AD3-17
人は自分が見たいように見る(とよく訳されるものの原文) - Hinemos amo!
http://d.hatena.ne.jp/nisuseteuryalus2/20100804/1280850656
Commentarii de bello Gallico - Wikisource(ラテン語。本文)
http://la.wikisource.org/wiki/Commentarii_de_bello_Gallico
La Guerre des Gaules - Wikisource(フランス語。本文)
http://fr.wikisource.org/wiki/La_Guerre_des_Gaules
ファイルGaule -56.png - Wikibooks(図版。ガリア戦記 第3巻の情勢図(BC56年))
http://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Gaule_-56.png
▽ガリア人とローマ人について
fichierPeuples gaulois.jpg - Wikipedia(図版。ガリア人の分布図)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Fichier:Peuples_gaulois.jpg
Caletes - Wikipedia(フランス語。カレテース族)コー地方の部族
http://fr.wikipedia.org/wiki/Cal%C3%A8tes
Veliocasses - Wikipedia(フランス語。ウェリオカッセース族)ルーアン近郊の部族
http://fr.wikipedia.org/wiki/V%C3%A9liocasses
Viridorix - Wikipedia(フランス語。ウィリドウィクス)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Viridorix
Unelles - Wikipedia(フランス語。ウネッリ族)コタンタン半島の部族
http://fr.wikipedia.org/wiki/Unelles
Quintus Titurius Sabinus - Wikipedia(フランス語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Quintus_Titurius_Sabinus
Jules Cesar - Wikipedia(フランス語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Jules_C%C3%A9sar
▽ローマ人の名前について
古代ローマ人の名前_Via della Gatta
http://www.vdgatta.com/note_name.html
ガイウス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%A6%E3%82%B9
C. - Vicipaedia(ラテン語)
http://la.wikipedia.org/wiki/C.

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