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2010/11/30

スティーヴン・カーン「時間の文化史」「空間の文化史」

スティーヴン・カーン「時間の文化史 時間と空間の文化:1880-1918年/上巻」
浅野敏夫訳、法政大学出版局りぶらりあ選書、1993年
スティーヴン・カーン「空間の文化史 時間と空間の文化:1880-1918年/下巻」
浅野敏夫/久郷丈夫訳、法政大学出版局りぶらりあ選書、1993年
Amazon.co.jp: 時間の文化史―時間と空間の文化:1880‐1918年〈上巻〉 (りぶらりあ選書): スティーヴン カーン, Stephen Kern, 浅野 敏夫: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4588021389
Amazon.co.jp: 空間の文化史―時間と空間の文化:1880‐1918年〈下巻〉 (りぶらりあ選書): スティーヴン カーン, Stephen Kern, 浅野 敏夫, 久郷 丈夫: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4588021397


「時間の文化史」でモーリス・ルブランの「これが翼だ」に触れられていることを知って、国会図書館で閲覧してみた結果、おもしろそうだと公共図書館で借りてみたのだったが、借りてびっくり。表紙が「これが翼だ」だ(国会図書館は表紙が剥がされている)。図版はもともと本文にあったもので、表紙は日本版オリジナル。

1900年前後の時代に、科学の発明などにより、時間や空間の認識がどう変わったかを扱っている。書いてあることは難しいが、取り上げられている題材がおもしろい。タイタニックの事故により時間と空間の感覚がどう変わったか。印象派が空間をどうとらえたか。キュビズム、そして第一次世界大戦。開戦前の最後通牒が、電報・電話の発明によって、期限が極端に短く設定されてしまった。そのため十分に判断する時間を与えられなかった。それでも、ドイツ皇帝は返事を合格と判断したのにも関わらず、総動員令の動きは止まらなかった。異論があるかもしれないが、初めて知ることばかりでおもしろかった。

一九〇二年の『ニューヨーク・タイムズ』に、著名人を写真に撮ろうと「待ち伏せしているコダック人種」によってプライバシーが侵害されているという記事が載った。(「空間の文化史」P83-84)

コダック人種、いましたねー(笑)


「これが翼だ」の絵は、上半身をはだけた女性が自転車に乗って疾駆している姿。今までよく見たことがなかったけれど、とても軽やかな、幸せそうな顔をしている。余談ながら、「これが翼だ」という題で紹介されることが多いんだけれど、ああ、翼(はね)がある!っていう感じなんじゃないかと思う。

本書のことは以下の文献により知った。
石関亮「刺激的な余暇――近代の多様化するレジャーとファッション」、「DRESSTUDY」53号、京都服飾文化研究財団(2008年)
http://www.kci.or.jp/research/dresstudy/pdf/D53_Ishizeki_Thrilling_Leisure.pdf

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