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2010/10/29

携帯電話の着せかえコンテンツに「鉄人28号」登場

携帯電話の着せかえコンテンツは、ドコモでは「きせかえツール」というものです。「きせかえツール」は、携帯電話の待ち受け画面やメニュー画面のデザイン一式を決まったテーマに変えてしまうツールです。

テーマは「鉄人28号」と「鉄人28号デフォルメ・バージョン」とがあります。機種によって、配信されているものが異なるようなので、どちらもない場合があるかもしれません。私の機種では「鉄人28号デフォルメ・バージョン」がありませんでした。

イメ★チェン
http://imechen.jp/
イメ★チェン コンテンツ紹介 鉄人28号
http://imechen.jp/pc/page_contents_191.html
イメ★チェン コンテンツ紹介 鉄人28号-DeformedVersion-
http://imechen.jp/pc/page_contents_192.html

待ち受けキャラクターにも「鉄人28号」が登場しています。

マチキャラ 一覧
http://imechen.jp/pc/page_contents_mati.html

愛知工業大学の「鉄人7号」が実演

愛知工業大学で2010年10月23日-24日に開催された「ロボットラボ」で、「鉄人7号」が登場し、じゃんけんをするなど実演をおこなったようです。体格もかなり大きくなったようですね。

「鉄人7号」とじゃんけん対決 : 愛知 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20101023-OYT8T01005.htm

 同大の公式イメージキャラクターが「鉄人28号」であることにちなみ、学生らが2003年から、鉄人28号を目指したロボット作りを続けている。7号は身長1メートル40、体重20キロで、今年初めに完成した。この日は市民らの前で二足歩行し、手も振った。さらに、親子らとじゃんけんをしてみせ、来場者を驚かせた。


愛知工業大学 鉄人プロジェクト
http://aitech.ac.jp/~furuhasi/robo/
愛知工業大学 ロボットラボ
http://aitech.ac.jp/~furuhasi/robo/event/robotlabo/index.html

2010/10/22

「花とゆめ」2010年22号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹

大きなブレーキと激しく何かがぶつかる音。それは今の現実であり、過去の音だ。少年の蓮=クオンが目にしたのは、男が車にはね飛ばされる姿。その勢いで何度も地面にたたきつけられ。彼の恋人らしき女性が悲鳴を上げる。クオンは彼の返り血を浴びる。

男の子は無事で、蓮も、相手の車を運転していたスタントマンも男の子を避けてスピンして何度か回転しながら停車させることができた。しかし、蓮の様子がおかしい。目を見開いたまま、呆然としている。精気がなくて虚無的な目。キョーコには、セツカをナンパしたチンピラを相手にした後に見せた蓮(カイン)の瞳と同じように見えた。

クオンが呆然と見ていたのは、血塗れで恋人に抱かれているリック(車にはねられた男の名前)。血がどくどくと流れて、クオンの足下まで流れてくる。その血がそのまま足を体を上ってくるようだった。その感覚は冷たく、動けない。


スタントマンさん(五十嵐さん)かっこいいねえ。百瀬さんは無事なんだろうか? いや体は無事だろうけれど、カーチェイスにパニクってた上のスリップだもの。精神いたたまれないだろうなあ。

リックはクオンの友人? はねられたとき、クオンが振り返っているから、クオンを追いかけていたのだろうか。


「スキップ・ビート!」感想のバックナンバーはこちらから。

2010/10/21

映画「ルパンの奇巌城」小山ロケの募集と岡山ロケ

「ルパンの奇巌城」の栃木県小山市ロケのエキストラ・スタッフ募集の記事と、近々行われる岡山県ロケの記事が出ていました。

小山ロケ。
「ルパンの奇巌城」の秋原監督 小山市内でロケ、エキストラ募集 |下野新聞「SOON」
http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/south/oyama/news/20101014/396852
asahi.com 映画、まずは出てみない? 小山でロケ、出演者など募集 - マイタウン栃木
http://mytown.asahi.com/areanews/tochigi/TKY201010130500.html
東京新聞映画の現場楽しんで 第3回おもいがわ映画祭プレイベント栃木(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20101014/CK2010101402000073.html
会いたい・聞かせて:小山評定ふるさと大使の映画監督・秋原正俊さん /栃木 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20101019ddlk09040155000c.html

岡山ロケ。
「ルパンの奇巌城」岡山ロケ 高梁城舞台に市民も参加 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/chugoku/okayama/100925/oky1009250159003-n1.htm

映画「ルパンの奇巌城」の情報
映画「ルパンの奇巌城」が撮影開始
映画「ルパンの奇巌城」が制作決定


□2010/10/24
姫路ロケ。
映画:「ルパンの奇巌城」姫路でロケ 市民らエキストラで参加 /兵庫 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20101023ddlk28040447000c.html

岡山ロケ。
きび談語:「映画『ルパンの奇厳城』が今週末… /岡山 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20101022ddlk33070603000c.html
映画「ルパンの奇巌城」、高梁でロケ 出演者が会見 - 山陽新聞地域ニュース(写真あり)
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010102320534937/

監督のブログ。
いよいよ、ロケ月間スタート。あと6日分 - AKIHARA blog
http://www.kaerucafe.co.jp/akihara/2010/10/6-1.html

いよいよ、「ルパンの奇巌城」のラストスパートに入ります。姫路~高梁~岡山~熊谷~江戸川~小山とロケをしていき、最終は11月26日になります。


2010/10/20

近代デジタルライブラリー:モーリス・ルブラン作品

近代デジタルライブラリーは国会図書館が所蔵する明治・大正期に出版された本で、著作権がクリアになった作品を公開するサイト。

近代デジタルライブラリー
http://kindai.ndl.go.jp/

No作品本文原作
1三津木春影『古城の秘密』前篇
武侠世界社、1912年(大正1)
前篇813(5)
2三津木春影『大宝窟王』
中興館、1912年(大正1)
前篇
後篇
奇岩城(4)
3三津木春影訳『金剛石』
1913年(大正2)
本文金髪婦人(2-1)
4清風草堂主人『金髪美人』
明治出版社、1913年(大正2)
本文金髪婦人(2-1)
5清風草堂主人『土曜日の夜』
磯部甲陽堂、1913年(大正2)
本文
付録
「土曜日の夜」はユダヤのランプ(2-2)
付録の「皇后の頸飾」は王妃の首飾り(1-5)
6清風草堂主人『夜叉美人』
サンデー社、1915年(大正4)【改版】
本文付録の「泥棒の泥棒」は黒真珠(1-8)
7清風草堂主人『秘密の墜道』
磯部甲陽堂、1915年(大正4)
本文遅かりしエルロック・ショルメス(1-9)
8福岡雄川訳『二重眼鏡の秘密』
白水社、1918年(大正7)
本文水晶の栓(7)
9小田律演述『幽霊夫人』
新光社、1921年(大正10)
本文オルヌカン城の謎(8)
10小田律演述『恋人の罪』
新光社、1921年(大正10)
本文戯曲アルセーヌ・ルパン(3)(ノベライズ版?)
11婦人文化研究会訳『アルセーヌ・ルパン』
婦人文化研究会、1922年(大正11)
本文白鳥の首のエディス(6-7)
12愛智博訳『驚天動地』
金剛社、1923年(大正12)
本文ノー・マンズ・ランド(ノンシリーズ)
13小酒井不木『小酒井不木集』
春陽堂、1929年(昭和4)
本文「蜀江の錦」は白鳥の首のエディス(6-7)
14延原譲訳『アルセーヌ・ルパン名玉異変』
東江堂書店、1940年(昭和15)
本文怪盗紳士ルパン(1)
(王妃の首飾り(1-5)は欠)

ルパンシリーズの初期翻訳
近代デジタルライブラリー:三津木春影作品
近代デジタルライブラリー:清風草堂主人作品
近代デジタルライブラリーで新資料提供開始(2010年7月):三津木春影
近代デジタルライブラリーで新資料提供開始(2010年7月):清風草堂主人


□2012/06/04 一覧の更新

東京創元社:アルセーヌ・リュパン全集

全12巻。殆どの作品は後に創元推理文庫に収録された。文庫版があるものは「文庫番号」欄に記入した。「作品No.」は「アルセーヌ・ルパン」作品リストに従う。

巻数収録作番号タイトル翻訳者文庫番号作品No.備考
1--怪盗紳士リュパン・リュパン対ホームズ石川湧--
1-A-怪盗紳士リュパン11
1-A1アルセーヌ・リュパンの逮捕-1-1
1-A2獄中のアルセーヌ・リュパン-1-2
1-A3アルセーヌ・リュパンの脱走-1-3
1-A4奇怪な旅行者-1-4
1-A5女王の首飾り-1-5
1-A6ハートの7-1-6
1-A7彷徨する死霊-6-6
1-A8遅かりしシャーロック・ホームズ-1-9
1-B-リュパン対ホームズ22
1-B1金髪の婦人-2-1
1-B2ユダヤのランプ-2-2
2--水晶の栓・奇巌城石川湧--
2-A-水晶の栓37
2-B-奇巌城44
3--三十棺桶島石川湧-10
4--虎の牙井上勇711
5--金三角石川湧69
6--813の謎石川湧-5
7--カリオストロ伯爵夫人・カリオストロの復讐井上勇--
7-A-カリオストロ伯爵夫人813
7-B-カリオストロの復讐1520
8--八点鐘・リュパンの告白井上勇--
8-A-八点鐘-12
8-A1塔の頂きで-12-1
8-A2水差し-12-2
8-A3テレーズとゼルメーヌ-12-3
8-A4映画があばく-12-4
8-A5ジャン・ルイの場合-12-5
8-A6斧を持つ女-12-6
8-A7雪の上の足跡-12-7
8-A8メルクリウス屋-12-8
8-B-リュパンの告白56
8-B1太陽の戯れ-6-1
8-B2結婚の指輪-6-2
8-B3影の合図-6-3
8-B4地獄の罠-6-4
8-B5赤い絹の肩掛け-6-5
8-B6白鳥の首のエディス-6-7
8-B7麦藁の軸-6-8
8-B8リュパンの結婚-6-9
9--緑の目の令嬢・リュパンの冒険--
9-A-緑の目の令嬢石川湧1014
9-B-リュパンの冒険池田宣政183
10--バーネット探偵社・バール・イ・ヴァ荘石川湧--
10-A-バーネット探偵社-15
10-A1したたる水滴-15-1
10-A2ジョージ王の恋文-15-2
10-A3バカラの勝負-15-3
10-A4金歯の男-15-4
10-A5ベシゥーの十二枚の株券-15-5
10-A6偶然が奇跡をつくる-15-6
10-A7白手袋――白ゲートル-15-7
10-A8ベシゥー、バーネットを逮捕-15-8
10-B-バール・イ・ヴァ荘1217
11--謎の家・特捜班のヴィクトール井上勇--
11-A-謎の家916
11-B-特捜班のヴィクトール1319
12--赤い数珠・ジェリコ公爵井上勇--
12-A-赤い数珠14-非ルパンもの
12-A-ジェリコ公爵17-非ルパンもの

□メモ
1959-1960年(昭和34-35)に刊行。2010年10月現在入手不可。

創元推理文庫:アルセーヌ・リュパン・シリーズ他
「アルセーヌ・ルパン」邦訳一覧(別表)

2010/10/17

「恋愛血風録」 デュマ“ダルタニャン物語”外伝

小西茂也訳、ブッキング、2005年

デュマの「三銃士」(「ダルタニャン物語」)の種本。元の邦題は『ダルタニャン色ざんげ』らしい。そっちのほうが合ってる。色好みの昔男・ダルタニャンの疑似伝記。面白い。

ジュサックはリシュリウ公爵の下でアーヴル・ド・グラースを指揮しているが、伯父御の枢機官が甥の公爵の師匠格に、あのジュサックをつけているってわけさ。(P19-20)

ジュサックは三銃士(とダルタニャン)の決闘相手。リシュリウ(リシュリュー)公爵は、リシュリュー枢機卿の甥。アーヴル・ド・グラースはセーヌ川河口の港ル・アーヴルのことだ。調べてみると、リシュリュー枢機卿がル・アーヴルの整備をしているようだ。

続3・1・3 港市まかせのフランスの海上交易
3・1・3・1 リシュリュー、コルベールの海事改革
http://www31.ocn.ne.jp/~ysino/koekisi4/page008.html
3・1・3・2 16-17世紀沿海岸港、18世紀河口内港が牽引
http://www31.ocn.ne.jp/~ysino/koekisi4/page009.html

「奇岩城(4)」にリシュリュー枢機卿の名前が出てくる。

「がっかりさせるぜ! これがルイ十一世やアンリ四世やリシュリューの時代なら、桶は五つともつまっていたところだ。(略)」(「奇岩城」岩波少年文庫P349-350)


2010/10/06

隠れなき隠れ処 - 奇岩城(4)

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※


セーヌ川河口の都市、ル・アーヴル(Le Havre)が「港」という意味の地名であることは、フランス語を知らずとも地名雑学好きなら知っている(私は知っていたってことで)。念のため改めて辞書を引いてみるとなかなか面白い意味を発見した。

havre
(1)避難所、隠れ家
(2)小港
(ロワイヤル仏和中辞典)

「奇岩城(4)」のキーワード「refuge」と似た意味だ。
ルパンの涙(その3) - 隠れ処と財宝

refuge
(1)避難所、逃げ場、隠れ場、たまり場
(ロワイヤル仏和中辞典)

そこで気になってくるのが次の箇所である。

 しかし、ル・アーヴルとその付近とが、灯台のあかりのようにボートルレを引きつけていた。
<フランス歴代諸王は、諸都市の運命を左右する秘密を有す>。
 意味のはっきりしないこれらの言葉が、とつぜんボートルレにとっては、光かがやく光明となった! これこそまさしく、この場所にひとつの町を作り出そうとフランソワ一世を決意させた動機の宣言ではなかろうか? そして、ル・アーヴルの運命はエギーユの秘密そのものにむすびついているのではなかろうか?
 「そうだ……そうだ……」とボートルレはもう夢中になってつぶやいた。「ノルマンディ地方の古い河口は、フランス国民が形づくられたときの本質的な起点、原初からの中核点にあたっている。そしてこの古い河口は、ふたつの力で完全なものになっている。
 そのひとつは、大空のまっただなかで、活気にみちて、世間によく知られ、大西洋をおさえて、全世界に向かってひらかれている新しい港という力である。ところが、もうひとつは、暗闇の中にあって、人に知られず、目にも見えず手にもふれられないだけに、なおいっそう不気味な力である。こうして、フランスとフランス王家の歴史の一面の全体が、ルパンの歴史全体と同じく、エギーユによって説明がつけられるのだ。精力と権力との同じひとつの源泉が、歴代諸王とルパンの財宝を、つねにやしない、つねに新鮮にしているのだ」(岩波少年文庫「奇岩城」P286-287)

世に知られた新しい港、人に知られない不気味な力、ル・アーヴルとレギーユ・クルーズを指しているが、どちらもル・アーヴルという言葉で表すことができるのである。ル・アーヴルが世に隠れなきル・アーヴル(隠れ場所)なら、真に秘めたるル・アーヴルがレギーユ・クルーズだ。<フランス歴代諸王は、諸都市の運命を左右する秘密を有す>という言葉は、フランソワ一世がル・アーヴルの名士たちの前で宣言した言葉である。ル・アーヴルという場所でなされることに意義があった。

「ル・アーヴルの運命はエギーユの秘密そのものにむすびついている」という部分の「ル・アーヴルの運命」は原文では「ル・アーヴル・ド・グラースの運命(sort du Havre de Grace)」となっている。単にル・アーヴルと訳されてしまうことが多いが、集英社文庫は「ル・アーヴル・ド・グラース」、ハヤカワ文庫は「《恩恵の港ル・アーブル・ド・グラース》」と訳されている。

ル・アーヴル・ド・グラースというのはル・アーヴルの昔の名前だ。ここにル・アーヴルという地名の本来の意味が表されていると見るべきだろう。「恵みの港」いや「恵みの隠れ場所」「恵みの隠し場所」という、まさに「エギーユの秘密そのもの」の意味が。


□おまけ
カッシーニの地図(18世紀)
Le Havre de Grace - Geoportail(外部リンク)

□2010/12/29 最終更新


※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

2010/10/05

「花とゆめ」2010年21号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹


蓮はカー・スタントのリハーサルで無事OKをもらう。そのハンドル捌きぶりに、社さんの中では暴走族決定(笑) カメラ・リハーサルで、今度は相手の車も一緒に2台で走ることに。

ところが、公道を交通規制してロケをやっているらしく、おばあさんに手を引かれて横断信号を青信号で止められている男の子が、お母さんの姿を見つけて飛び出してしまう!

キョーコたちのロケ現場にも、尋常ではないブレーキ音と悲鳴が聞こえてくる。監督がまっさきに野次馬化でダッシュ。キョーコは心配で顔色を変えるけれど、仕事中だからと躊躇しているところに、ちおりんが心配なら行ってくればいいと声をかける。キョーコは一礼謝ってダッシュ。


ナツの仲間役(ツグミ役)の須藤さんがカーアクションをやっているのは敦賀さんと聞いてうろたえる。ファンだったのね(笑)


ラブミー!!PROJECTとラブプロ検定(クイズ)が付いている。ラブミー!!PROJECTのキャラクター名鑑はミロク(ビー・グール)。作者急病のゆえやむなくページ減らしい。どうかどうかご自愛くださいませ。アシスタント募集の告知も普段より大きく出てて、パワーが足りないのかなあと心配です。


単行本第26巻が10月19日発売予定。
「スキップ・ビート!」感想のバックナンバーはこちらから。

2010/10/03

山羊の毛皮 - 山羊皮服を着た男(A2)

※以下の文章は「山羊皮服を着た男(A2)」の内容に触れています。※


少なくとも私はそうだったのだけれど、この作品には見逃されている重要な点が一つあるのではないかと思っている。単語帳を作るため、いろいろ調べていたとき、ヤギのウィキペディアに行き着いた。

Chevre - Wikipedia(フランス語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Ch%C3%A8vre

山羊って白じゃなかったんだ?! ウィキペディアがすべてではないけれど、フランス語版でトップの載っているのは白ヤギではない。日本語版と英語版は白ヤギ。話の内容から考えても、「山羊皮服を着た男」が着ていた山羊皮は白ヤギでも黒ヤギでもないだろう。これは重要だ。


ところで、山羊皮というのはどういうものだろうか。原題は「L'Homme a la peau de Bique」。bique は山羊、peau というのは加工していない(なめしていない)毛皮のことだ。なめした「革」はcuirである。

バルザックの「ふくろう党」に山羊皮を着た人が出てくる。ブルターニュとノルマンディーの境あたりに住むの農民たちだ。以下、引用は東京創元社の「バルザック全集」による。

農民のあるもの(じつをいえばその大部分)は素足で歩いていた。着ているものといえば、くびからひざまでを包んでいる大きな山羊の毛皮と、ごく荒い白地のズボンだけで、しかもその生地は織糸がでこぼこしていて、この地方の織物業のなげやりな仕事ぶりをあらわにしていた。彼らの長い束髪は山羊の毛皮とごく自然にまじりあい、うつむいた顔をすっかりかくしていたので、容易にこの毛皮を彼らの皮膚と思ったり、またふと見て、このみじめな人間どもと、彼らがその毛皮を服としている動物を混同しかねないほどだった。(P7)

この上着は、古代ゴール人の着ていた短マント(サガsaga)あるいはセイヨン(sayon)そっくりのもので、腰のあたりまでしかなく、まだあちこちに樹皮のついているあらけずりの木片によって、二枚の山羊の毛皮に結びつけられてあった。この地方でビックとよばれる牝山羊の毛皮が腰からしたを包んでいるのだが、その部分にはすこしも人間らしい形はみとめられなかった。でかい木靴が足をかくしている。着ている山羊の毛皮とよく似たつややかな長い髪は真ん中で分けられ、顔の両側にたれさがっている。(P14)

服というより毛皮のまんまに近いようだ。ポケットも付いている。

「ピユ・ミシュ」と彼は仲間に声をかけて、「暗くてさっぱり見えない。おまえ煙草入れもってるか?」
「ああ、ちくしょうめ、なんてみごとな鎖だ!」とつぶやきながら、ピユ・ミシュは山羊の毛皮の下についているポケットをさぐった。(P93)

「ふくろう党」は19世紀初頭の話なので、20世紀初頭でも着られていたは分からないが、入手することはできただろう。あるいは、実在性よりも「ふくろう党」へのオマージュを感じ取るべきかもしれない。


男が山羊皮服を着せられていたのはカモフラージュのためだろう。彼は脱げない毛皮をも着ているのだから。途中混乱して、山羊皮が脱げない毛皮のことを言っているのかと思ったこともあったけれど、穿ちすぎだった。脱げる毛皮だった。


□参考文献・参考サイト
「バルザック全集」第1巻、東京創元社、1973年(「ふくろう党」)

羊皮紙工房
http://www.youhishi.com/
GLORIA VICTIS! ヴァンデ戦争、ふくろう党蜂起
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/7019/
Les Chouans - Wikipedia(フランス語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Les_Chouans
Les Chouans ou la Bretagne en 1799 - Wikisource(フランス語)
http://fr.wikisource.org/wiki/Les_Chouans_ou_la_Bretagne_en_1799


※以上の文章は「山羊皮服を着た男(A2)」の内容に触れています。※

2010/10/02

贋作・パスティーシュのリストをアップ

ルパンシリーズの贋作・パスティーシュをまとめました。

贋作・パスティーシュのリスト

これは前から検索よけページに置いていたのだけれど、作品名だけ表にだしてみました。

参考文献のリストも時折更新しています。今回、フランス語のページも加えました。
アルセーヌ・ルパン参考文献

パスティーシュ「鐘楼の鳩」の原作

「鐘楼の鳩」は雑誌「宝石」1955年4月号(昭和30)に、モーリス・ルブラン作、保篠龍緒訳として掲載された作品である。アルセーヌ・ルパンが登場するものの、ルブランの作品に該当する原作がなく、原作不明の作品だった。ルブランに関する研究はなかなか表に出てこないので、実際のところ原作が知られていなかったのかどうか分からないけれど、森英俊編『世界ミステリ作家事典 ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇』(国書刊行会、2003年)では保篠龍緒の贋作に分類されている。

気になって時折探していたが、このほど原作と覚しき作品を見つけることができた。エルヴェ・ド・ペルアンの「ブルゴンドの鳩」だ。雑誌「レクチュール・プール・トゥース」の1931年2月号に掲載されていて、フランス国立図書館のGallicaで読むことができる。

Lectures pour tous (Paris) - Gallica(フランス語)
1931/02. LA COLOMBE BURGONDE Par HERVE DE PESLOUAN
http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k5421226r/f000031.tableDesMatieres

見つかったと思いつつ、ページを目で追っていくと、最後、電報の署名にどびっくり!だった。(翻訳ではこの署名が「アルセーヌ・ルパン」)
http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k5421226r.image.f40.tableDesMatieres

フランス語は読めないけれど、登場人物の名前や、キーとなる暗号文、最後の電報の内容など翻訳と一致する。日本人がちょっとやそっとでは思いつかない内容だと思っていたが、実はまっとうなパスティーシュの翻訳だったのだ。最後にモーリス・ルブランの名前があるけれど、何と書いてあるか文意をうまくつかめないのが残念。


ブルゴンドはブルグントともいって、中世フランスに存在した部族の名前。「ブルゴーニュ」という地名の元になった。
Burgondes - Wikipedia(フランス語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Burgondes


「ブルゴンドの鳩」が掲載された「レクチュール・プール・トゥース」は「バーネット探偵社(15)」中の短編数作の初出誌でもある。
雑誌「レクチュール・プール・トゥース」

作者のエルヴェ・ド・ペルアンは1900年生まれで、1930~1950年代に著作が発表されているようだ。ピエール・ラフィット社から1932年に刊行開始された疑問符叢書に作品が1点収められている。
疑問符叢書のルパンシリーズ(洋書)

Catalog of Copyright Entries. New Series: 1933, 第 1 部 - Google ブックス
http://books.google.co.jp/books?id=cqIhAQAAIAAJ
で検索すると、「Peslouan, Herve-Marie de, 1900-」と載っている。


この作品は後に、「Lisez-Moi Aventures」(「私を読んで・冒険」の意)という雑誌の1948年12月号に再録されているようだ。「Lisez-Moi Aventures」は創刊号に「麦藁のストロー(6-8)」が再録されたのをはじめ、ルブランの作品がいくつか再録されている。
Collections TALLANDIER(フランス語)
http://ddata.over-blog.com/xxxyyy/1/49/87/62/Populaire/Tallandier2.pdf


作品の梗概は「怪盗ルパンの館」で紹介されている。
怪盗ルパンの館
http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/lupin/lupin.html
鐘楼の鳩
http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/lupin/gansaku/hato.html


贋作・パスティーシュのリスト
雑誌「レクチュール・プール・トゥース」
疑問符叢書のルパンシリーズ(洋書)

小野不由美「悪霊シリーズ」が復刊!

小野不由美さんの昔の作品「悪霊シリーズ」が「ゴーストハント」として復刊するそうです。

WEB 幽 - HOME
http://www.mf-davinci.com/yoo/index.php?option=com_content&task=blogsection&id=14&Itemid=88
小野不由美幻のホラー長編
「ゴーストハント」シリーズ
全編リライトで復刊!

公式のツイッター。
渋谷サイキックリサーチ (GH_SPR) on Twitter
http://twitter.com/GH_SPR


講談社のティーンズ・ハートというレーベルで出版された作品ですが、リライトされて、メディアファクトリーから単行本として出版されるようです。少女小説がこのような形で復刊するのはとても異例のことと思います。ただただびっくり!です。

私は昔、友達から借りて読み、そのあと自分でも買って読んでいました。一冊そろえられていないので、嬉しいのですが、当時のままではないというのは多少残念でもあります。無事出版されたら、悪霊シリーズと紹介するのもこれが最後になる、はず。


第一巻が2010年11月19日刊行予定で、以降隔月で一冊ずつ、2011年11月に最終巻が刊行予定のようです。ソフトカバー。

□刊行予定タイトル
『ゴーストハント1 旧校舎怪談』←旧題『悪霊がいっぱい!?』
『ゴーストハント2 人形の檻』←旧題『悪霊がホントにいっぱい!』
『ゴーストハント3 乙女ノ祈リ』←旧題『悪霊がいっぱいで眠れない』
『ゴーストハント4 死霊遊戯』←旧題『悪霊はひとりぼっち』
『ゴーストハント5 鮮血の迷宮』←旧題『悪霊になりたくない!』
『ゴーストハント6 海からくるもの』←旧題『悪霊と呼ばないで』
『ゴーストハント7 扉を開けて』←旧題『悪霊だってヘイキ!』


雑誌「ダ・ヴィンチ」12月号で、「ゴーストハント」特集があるそうです。それにあわせてアンケートを募集しています。
【急募】『ダ・ヴィンチ』12月号小野不由美「ゴーストハント」特集アンケート
http://form1.fc2.com/form/?id=593580
WEB 幽 - SPR別室
http://www.mf-davinci.com/yoo/index.php?option=com_content&task=blogcategory&id=29&Itemid=175

 「ゴーストハント」シリーズ復刊を記念し、『ダ・ヴィンチ』2010年12月号(11/6発売)で「ゴーストハント」シリーズの特集を予定しています。
 
 特集の巻頭は、小野不由美さんへのロングインタビューが小野さんを撮影した写真(!)とともに収録される予定です。
 知られざるシリーズの舞台裏をたっぷりと語っていただきましたー。
 ほかにも、全作品紹介やキャラクターたちの相関図など、盛りだくさんでおおくりします。


小野不由美「ゴーストハント」が蘇る!『屍鬼』『十二国記』の原点がここにある(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース
http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20101001/E1285858743780.html

いなだ詩穂さんが手がけたコミカライズ作品「ゴーストハント」は、このほど全12巻で完結。
コミックナタリー - 「ゴーストハント」12年越し完結、12巻限定版にドラマCD
http://natalie.mu/comic/news/37519


小野不由美「悪霊シリーズ」がアニメ化

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