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2010/09/29

A・デュマ「ダルタニャン物語」全11巻

鈴木力衛訳、講談社文庫、1975年

パリで一旗揚げようと上京したダルタニャンが、アトス・アラミス・ポルトスの「三銃士」と会うことがら始まる物語。三部からなり、作中で流れる時間は三十有余年。
第1部「三銃士」…1~2巻
第2部「二十年後」…3~5巻
第3部「ブラジュロンヌ子爵」…6~11巻


講談社文庫の「ダルタニャン物語」と偕成社の「アルセーヌ=ルパン全集」は読んでおきたかった。ここで一つ達成。第三部の色恋沙汰でくじけそうになったけれど、まあ一気に読めた。ダルタニャンが一巻まるまる出てこなかったりするし。第一部は岩波文庫で読んだことがあり、それ以降は読んだことがないと思っていたのだけれど、エピソードがいくつか覚えがある。(身体に触れない寸法の取り方とか)

アトスという名前の山を発見したことがあるのだけれど、作中で触れられていて笑った。

あなたは……なんというお名前でしたかな? 待ってください……川の名前……ポタモス……いや……鳥の名前……ナクソス……はい、これも違ったかな! 山の名前……アトス! やっと思い出した!(6巻P465)


口八丁手八丁で、感情のはっきりしているダルタニャンがやはり読んでいて牽引力を持っている。誰かさんが似てるのはやっぱりダルタニャンかなあ。アトスに黙っているように言って、こう言う。

それで、ぼくが二人まえの嘘をつくわけだ。ガスコン人にとっては、そんなことは朝飯まえだからね(10巻P245)


主人公のダルタニャンはガスコーニュ出身のガスコン人だからガスコン人の性質についてよく出てくるのだが、ほかの地方人の性質も出てくる。

翌日、亭主を呼んだが、この男、抜かりのないノルマンディーらしく、質問にはっきり答えたら、身に禍いが降りかかるとでも思うのか、「はい」とも「いいえ」とも答えてはくれなかった。(3巻P159)

この土地の亭主は、正直で人のよいピカルディ人であった。プランシェとは同郷のよしみで、いやな顔ひとつ見せず、こちらの知りたいと思うことは、なんでも教えてくれた。(3巻P160)

ノルマンディーの性質は「奇岩城(4)」で少しふれられている通り。ポルトスはピカルディー、アラミスはブルターニュ、アトスはブロワ(地名であって地方ではない)出身ってことでよいのかな。


ベル・イール・アン・メール(ベリール島)がフーケの所領で重要な舞台として出てくる。しかし悲しい舞台になってしまった。

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