« コー地方とセーヌ川(その3) | トップページ | キャラアニ.comで、アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」公開記念フレーム切手シートが特価販売中 »

2010/03/16

コー地方とセーヌ川(その4)

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※


ノルマンディ地方に広がる「コーの三角形」。ルーアンとル・アーヴルを結ぶのはセーヌ川であり「船」そして「鉄道」。ルーアンとディエップを結ぶのは2つの谷であり「鉄道」。ディエップとル・アーヴルを結ぶのは海岸線であり「船」、陸路では「国道」があり、海路では「船」のほかに「潜水艇」もある。その間に広がるコー地方は自動車や自転車で駆け巡ることができる。これらはすべて「奇岩城」作中で登場したものだ。他にも、ルーアンとル・アーヴルには鉄道が通っているし、コー地方を駈け巡るにはオートバイや馬車もある(空を自由に巡るのはもう少し先。気球は目立つし“実用的”ではない)。

頂点の三都市、河口の町ル・アーヴルはフランス第2の規模を誇る国際港で、異国との船が往来していた(日本からフランスに船で向かった場合、地中海を通ってマルセイユから上陸するルートとなるが、永井荷風はアメリカからフランスに渡ったため「ふらんす物語」の冒頭でル・アーヴルに到着している)。作者ルブランが生まれ育ったルーアン、英仏海峡を臨むディエップも古くからの港町だ。この交通の便の良さがルパンの武器だった。

さらにはもう一つの武器をも備えていた。

この針岩(エギーユ)のてっぺんから、わたしは全世界を支配していたのだ! わたしは全世界を獲物のようにわが爪にかけていたのだ! ボートルレ君、そのサイタファルネスの王冠を持ち上げてみたまえ……電話機が二台みえるだろう……右のほうはパリと直通になっている――特別回線だ。左のほうはロンドン直通で――これも特別回線になっている。ロンドンを中継にして、アメリカとも、アジアとも、オーストラリアとも話ができるのだ! これらの国どこにでも、支店、代理店、勧誘機関、情報機関が置いてあるのだ。つまり国際貿易っていうやつだ。(P353)

エギーユ・クルーズは、船や海という物理的な世界とのつながりと、電話という仮想的な世界とのつながりを持ち、それを操ることがルパンの力源だったのだ。


前→コー地方とセーヌ川(その3)

※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

« コー地方とセーヌ川(その3) | トップページ | キャラアニ.comで、アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」公開記念フレーム切手シートが特価販売中 »

アルセーヌ・ルパン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54863/47822644

この記事へのトラックバック一覧です: コー地方とセーヌ川(その4):

« コー地方とセーヌ川(その3) | トップページ | キャラアニ.comで、アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」公開記念フレーム切手シートが特価販売中 »

案内

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

アルセーヌ・ルパン

スキップ・ビート!

鉄人28号

つぶやき

無料ブログはココログ