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2010/02/15

中西進「ひらがなでよめばわかる日本語」

新潮文庫、2008年
中西進『ひらがなでよめばわかる日本語』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/134851/

「やまとことば」に現れる日本人の世界観を分かりやすくまとめている。日本語、古語好きにはおすすめな本だ。


(中西氏が万葉集の専門家であることは重々承知の上で)ここに書かれていることが正しいか私は検証することができないけれども、一つ一つの言葉を掘り下げることにより、日本語の底知れぬ広がりを感じることができた。

どういうことかというと、現代ではおなじ「かな」と捉えられる二つの「かな」が、万葉仮名では表記が分かれていて、両者は別ではないかと考えられているものがあることだ。「上代特殊仮名遣い」といって甲類乙類と分類される(たとえば神<かみ>の「み」と上<かみ>の「み」は別)。中西氏はそれを「仲間のことば」だとくくっておられる。

たしかに、仲間のことばととらえることによって、二つの言葉がつながりが見えてくるとともに、言葉の意味が広がる感覚を覚える。私は専門家ではないので「連想」と捉えて、自由に考えることにする(中西氏の説明が見事なので、少し警戒したくなる気持ちもある)。甲類乙類の件はやはり学会でも論争となったらしいが、結論はまだでていないらしい。

「面白い」という漢字は当て字ではなく、辞書には語源は「顔が白い」と辞書に書いてあったりするのだが、それだけをみると、本当か?といぶかしく思う(し、思っていた)。しかし、「しろ」という言葉の連想から「おもしろし」が出てくるとすっきりする。

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