ポプラ文庫クラシック「怪盗ルパン全集シリーズ」第2弾発売予定
現在4冊発売されているポプラ文庫クラシック「怪盗ルパン全集シリーズ」の第2弾が3月5日に発売予定です。タイトルは『八つの犯罪』『黄金三角』『怪奇な家』『緑の目の少女』の4冊。
出版社別文庫新刊案内:3月期 ポプラ社 文庫新刊案内
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SI/BunkoSyuppan?sppnscd=00056&taishongpi=201003&listcnt=0
□2010/02/27
刊行予定 文庫 ポプラ社
http://www.poplar.co.jp/korekara/bunko_ippan/index.html
2010年2月21日の日本経済新聞の朝刊に「「怪盗ルパン全集」を文庫化」という記事が載っており、それによると、7月までに計15冊を刊行する計画だそうです。
□2010/02/28
「緑の目の少女」は誤報かタイトル変更か気になっていましたが、タイトル変更のようですね。「緑の目の少女」は現行の新訂文庫版と同じタイトルです。元は「青い目の少女」でした。
([る]1-8)怪盗ルパン全集シリーズ(8) 緑の目の少女 :モーリス・ルブラン,南 洋一郎 | ポプラ社
http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=81020110
青い目の少女 :南 洋一郎,ルブラン | ポプラ社
http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=50100080
□2010/03/05
すでに発売されていた。『八つの犯罪』の内容は次のとおり。
第一の犯罪 古塔の白骨
第二の犯罪 ガラスびんの秘密
第三の犯罪 海水浴場の密室殺人
第四の犯罪 殺人魔女
第五の犯罪 雪の上の靴跡
第六の犯罪 皇后のネックレス
第七の犯罪 さまよう死霊(しりょう)
第八の犯罪 男神(おがみ)像の秘密
原作は「八点鐘(12)」なのだけれど、第六の犯罪は「怪盗紳士ルパン(1)」から、第七の犯罪は「ルパンの告白(6)」からという変則的な配列。ポプラ社文庫クラシックは旧「怪盗ルパン全集」の初版を基にしているが、「怪盗ルパン全集」でも、後期に流通した版では全編「八点鐘(12)」を原作とした短編に差し替えられている。この本が一番改訂による差異が大きいのではないかと思う。(「怪盗ルパン全集」後期の収録作は次のとおり。「古塔の白骨」「ガラスびんの秘密」「海水浴場の密室殺人」「映画スターの脱走」「実の母がふたりある男」「殺人魔女」「雪の上の靴跡」「マーキュリー像の秘密」)
男神像は目次では「男神象」と誤字になってた。男神像はマーキュリー像のことで作中ではマーキュリーと表記されている。オルタンスは美少女ということになっているが、20年前の記憶があるということは、20代半ばなわけで、美少女というには苦しい(原作では既婚者)。「海水浴場の密室殺人」には「奇巌城」が出てくる。「奇巌城」には出てこないのにね。
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