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2009/11/29

宮原諄二『「白い光」のイノベーション』

朝日選書、2005年

白い光。自然界にある光。原始からある火の黄色い光とは異なる白い光の発明そして発明が引き起こしたイノベーションについての本。

科学知識の部分については内容を理解できている訳ではないが、一般的に使われている発明に関する語句を丁寧に説明していて、新しいものを発明していくことの難しさや、発明と普及とはまた別の成功の要素があることがわかった。その象徴が「インベンション(発明)は必ずしもイノベーションとはならない」という言葉だろう。

 産業界はもちろん一般の家庭まで広く普及した最初の「白い光」、「白い光の第1のイノベーション」が登場したのは、19世紀も後半になってからだった。さきほど、「明かりの歴史を1日にたとえると、その1日が終わる30秒前にやった白い光が実現した」と書いたのは、こういうことだ。その最初の「白い光」は現在でもキャンプで使うあのガスランタン、性格には「白熱ガス灯」である。2番目のイノベーションは20世紀の初めに急速に普及した「白熱電球」、3番目は20世紀後半になって急速に普及した「白色蛍光灯」。「白い光」の歴史で、インベンションを越えたイノベーションと言えるのは、この三つにすぎない。
 そして、21世紀になる寸前になって、「白い光の第4のイノベーション」として「白色発光ダイオード」があらわれた。(P34)

白色発光ダイオードの開発が成功するのは21世紀になってからだろうと思われていたらしい。それを打ち破ったのが日本の会社。すごい。発光ダイオードは信号機に採用されるなどして普及が進んでいる。(青色の発光ダイオードがソコン関係の機器に使用されているものを持っているが、個人的にはまぶしい。時と場合が必要だと思う)

白い光とは昼間の北側の窓から差し込む太陽の光のことで、昔の工場でギザギザの鋸のような屋根のものが多かったのは、北側から差し込む光を効果的に取り込むためだったらしい。日本では最初に大阪の紡績工場で採用された。繊維の細かい色具合を確かめるためには太陽の白い光が不可欠だった。

日本工業規格(JIS)では、「白い光」を、「晴れた日の日の出から3時間後から日没の3時間前の光であって、かつ北側の窓から差し込んでくる光」と定義している(P18)

二十世紀末まで白熱ガス灯には放射能が含まれていたことを知ったのがこの本を書くきっかけであったらしい。日本では東邦ガスが放射能を含まないガス灯を開発し販売している。古くて新しい白い光だ。

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