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2009/01/28

舞台版「鉄人28号」感想

「鉄人28号」と言うよりも「押井作品」であることは分かっていたし(押井作品と言われるものは見たことがない)、キャッチコピーを含め事前情報もピンと来るものがなかったのだけど、まあとにかく行ってきた。


冒頭数分のうちに、犬の薀蓄を聞きに来たんだっけ?という錯覚が…。明治とか昭和何年とかごちゃごちゃ説明されるから結局何年設定なのかもよく分からず見てた。昭和39年(1964)、東京オリンピックの開催された年だとピンと来る人にはまた別かもしれない。知らなかったよ。

正太郎、犬走、敷島博士の歌のところでなんとなくやりたいことは分かった。でも、覚醒が犬なの? 犬でもいいのだけど、近視眼的すぎるというか限定的すぎるというかよく分からない。野犬に仮託して語っているのは分かるのだけど、野犬4頭に一斉に追いかられたことのある人間としては、野犬が安心して子犬を産める…とか言われても困惑するだけだった。(犬はそのとき持ってた食物目当てなのは明白だったので、抛り投げて逃げた。怖かったあ)

東京オリンピックの時は既に衛星放送開始されてたんだ。私、ケネディ大統領の暗殺(衛星放送最初のニュース)とどちらが先か分からなくて…。衛星放送始まって以来の日本主催の大イベントで、全世界に同時発信されるということは衝撃的だったはずなのだ。それ知っていてもなんであれが日本が傾くほどの大事件になるのかさっぱり分からないけど。


見に行く前、正太郎を南さんが演じることが受け付けないのでは?と危惧していたけれど、大丈夫だった。確かにかわいい。中学生の設定のはずなのに小学生ぽかったけど。正太郎はいいとして二役の意味が分からなかった。同時に登場するシーンの正太郎、人形かと思ったのでビックリした。

池田さんいい声。劇中もっと注目して見るべきだったかも(冒頭の人物が誰か分からなかったので)。ダイヤモンド・ユカイさんは不思議な魅力のある方ですね。役柄にはまっていた。サンプラザ中野くんさんも頑張ってらっしゃった(でも大塚署長じゃないよね)。でも3階席だったのでどうしても耳に頼ってしまう。そのセリフが右から左に抜けていく。難解というわけでもなくついていけなかった。小ネタもいらなかった。文章になっているセリフだと多少聞き取りづらくても分かるけれど、単発的なセリフだと聞き取りづらかったらアウトだもの。歌も同じ。


セットが凄く凝ってた(犬除く)。鉄人はもとより背景となる大道具や正太郎の車(真っ赤なディスコ・ボランテ)など。音楽も良かった。開幕前からずっと小さな音でBGMが響いていて、カーテンもうっすらライトが当てられている。それがだんだん音が大きくなり、ライトもはっきりして、夕闇であることが分かる。でも、音響や照明であそこまで表現できるのだから、動く鉄人は必要なかったのでは?とも思う。

鉄人は、3階席で見下ろす形だったので肩が強調されてOVAのジャイアント・ロボに似たシルエットに見えた。大きさがあまり実感できなかったのと、目が光るところがよく見えなかったのが残念。ロビーにあった模型は、舞台上の鉄人とは造り上デザイン違っているようにも見えた。模型ではロケット装着用のベルト(薄緑)も腰の赤ベルトも確認できて、色は完全な灰色ではなく、青みがかっていた。


今回の舞台版は、以前企画があった(実現しなかった)「鉄人28号」の劇場版アニメの時に考えられたものがベースとなっているようだ。鉄人がオリンピックの…というのは以前劇場版アニメについて触れていたインタビューで語られていた。けれど再び鉄人28号でやる意味は?というと、私は見出せなかった。登場人物も過去の押井作品の流用(少なくとも名前は同じ)のようだし。

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