柴田錬三郎「妖魔の黄金塔」「黒衣の怪人」
□「妖魔の黄金塔」
今度の舞台はインド。東京紳士より、主人公の少年の活躍が目立つあたり、「スパイ第十三号」と同じかな。
「正直をいうと、きみたちがいるとはたらきにくいね。……わたしのからだは、これでなかなか自分で大切にしているから、心配ご無用だ。いったん生命(いのち)をすてると、世界旅行ができなくなる。まだまだ、わたしは、あちらこちらを見物したい欲ばりなのでね、めったに死ねないのだ。……さ、早く行ったりいったりーー」(P70)
なんてざっくばらんな言い方。紳士なのに(笑)
ルパンシリーズの影響としては、「虎の牙」読みましたね? っていう。あのシーンはこころ踊るから、使われるのもわかる。
□「黒衣の怪人」
五話の短編が収録されている。東京紳士の秘められた過去も語られる。フランスの外人部隊に所属していたらしい。
第一話 運命の巻
第二話 名馬カラギスの巻
第三話 海の盗賊の巻
第四話 公爵令嬢の巻
第五話 魔法の石巻
偕成社から出た三冊は日本が舞台だったけれど、今回読んだポプラ社の二冊はいずれも外国が舞台だった。出版社が違うけれど、シリーズものとして設定がつながっている。だいたい発表順が事件順かな。
東京紳士シリーズの法則
一、東京紳士とは変な名前
一、男の子の名前は和夫
一、飛鳥のごとく(これが出てくると来た!って気分に)
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