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2008/10/11

ヴァン・ダイン「ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿」

小森健太朗訳、論創社、2007年

実録もの。最初の「緋色のネメシス」は第一次世界大戦の頃起きた事件で、当時の世相を伺うことが出来る。

ジェルメーヌ・ベルトンと言う女性がレオン・ドーデ(アルフォンス・ドーデの息子で政治家)を憎み、暗殺しようとするが失敗し、ドーデーの仲間を撃ち殺す。この背景には、1914年第一次世界大戦の直前にジャン・ジョレスが暗殺されたことが大きく関わっている。このあたり、政治体制や政治思想が入り組んでいて分かりにくい。ジェルメーヌの起こした事件の後に、レオン・ドーデの息子フィリプの奇妙な自殺事件がおき、ジェルメーヌはフィリプを聖人のようにあがめたという。事件は1923年に起き、彼女は当時は21歳だった。

ジェルメーヌは彼に向かって、猛々しい憎しみの感情を露わにして叫んだ。
 「レオン・ドーデ氏よ、おまえを抹殺したいと考えたのは、おまえがジャン・ジョレスを殺害した責任があるからだ。彼を殺したのはおまえだ! われわれはジョレスを愛していた――無政府主義者でさえも。(略)」
 ジャン・ジョレス! その名前は即座に魔術的な効果を引き起こした。その名が今やジェルメーヌ・ベルトンの強力な弁護士となった。


Leon Daudet - Wikipedia(仏語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/L%C3%A9on_Daudet
Philippe Daudet - Wikipedia(仏語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Philippe_Daudet
Germaine Berton - Wikipedia(仏語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Germaine_Berton

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