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2008/08/11

ルパンの涙(その1) - 「奇岩城(4)」考

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※


本考察は基本的に岩波少年文庫版を元にしています。書名を書いていない引用は岩波少年文庫「奇岩城」からのものです。引用に当たって「<空洞の針エギーユ・クルーズ>」および「奇岩城エギーユ・クルーズ」を「エギーユ・クルーズ」に変更しています。


○はじめに
「奇岩城(4)」で特徴的なのは、ルパンが殆ど登場しないのにも関わらず、ルパンの存在を感じるところだと思います。よく読むと存在感があるのはボートルレではなくルパンなのです。そのことについて漠然とした考えがないではありませんでしたが、あるときこの箇所を読んで衝撃を受けました。

 ルパンは泣くのだろうか? 涙が彼の目をぬらすのを、ボートルレは直観的に感じた。ルパンの目に涙が、愛の涙が!(岩波P375)

愛の涙?! ルパンは時に弱く時に熱い男なので、泣くのはそう珍しいことではないと後で分かるのですが、そのときの私には驚きでしたし、なぜ泣くのかという心情も分かりませんでした。でも探るべき方向は見えた気がしました。そしてその後に読んだ「813(5)」で決定打を食らっわけですが、今でもこの2作品は別格です。

「奇岩城(4)」は複数の要素が入り組んでまとめるのには難しい作品で、ボートルレは何を探して何を見つけたのかすら曖昧になってしまうくらいです。また「奇岩城(4)」は一部省略されたテキストを底本としている翻訳も多く、一冊読めば十分という翻訳は出ていないと思います(岩波少年文庫はいい方)。それでも漠然とした考えを形にしたくて追いかけてきたのですが、やっぱりまとめきれていないもしれません。


次→ルパンの涙(その2) - 誘拐

※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

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