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2008/06/17

ジャヴァネ - テレーズとジェルメーヌ(12-3)

この話は、電話の盗聴から事件が発覚している。男女の会話で、主にスペイン語で会話されていたが、ジャヴァネや極端な略語を交えていたため、詳細はつかめなかったとある。

ジャヴァネとは何かと言うと、新潮文庫の編集部注として「語の綴りの間に「av」「va」を入れて作る隠語のこと」(新潮文庫「八点鐘」P107)とある。たとえば、bonjour(ボンジュール)なら、bavonjavour(バヴォンジャヴール)となるようだ。

蛇の道は蛇ということで、公爵の手下もこのような言葉遊びに通じていたのだろう。綴りは「ジャワ語」と同じなのだけど、ジャワ語はさすがに聞いても理解できないだろうと思う。と思っていたら、「ジャワ語」で訳の分からない言語という意味もあるらしい。

javanais - Wiktionnaire(仏語)
http://fr.wiktionary.org/wiki/javanais
Javanais (argot) - Wikipedia(仏語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Javanais_%28argot%29

javanais(1) [男]①ジャワ語:ジャワ島の中部に行われるインドネシア語派の言語. ②[話]訳の分からない言語.
javanais(2) [男]ジャヴァネ:語の中にvaまたはavを挿入して隠語化する遊び
[j'ai/j'avais, ils ont/nous avons などの交代から. javanais(1)男性名詞②の影響](小学館ロベール仏和大辞典)

javanais -n.m.◆ジャワ語. ◆~弁(1860年ごろから始まった戯語で単語の中の子音と母音の間に va または av を挿入して隠語化するもの)(白水社仏和大辞典)

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コメント

仏蘭西にも、言葉や音の間に挟雑物を入れて仲間うちだけが分ると云うのがあるのですね。
日本語の例です。江戸川乱歩がある座談会で「深川ことば」として、紹介したら、同席の水谷準が「そんなのどこにもあるぜ」とまぜかえしていました。(多分「宝石」の座談会だと思うのですが俄にわかりません)---別のところで乱歩が暗号の説明してますが、そこにもあがっていた記憶があります。

日本語の言葉遊びは好きなので、調べてみました。深川ことばは、はさみことば、唐言ともいうようですね。面白いけれど、耳で聞いて分かる自信はないです。

日本国語大辞典第二版オフィシャルサイト:日国.NET
発掘・日本のことば遊び:第3回 「はさみことば(からこと)」
http://www.nikkoku.net/ezine/asobi/asb03_01.html
TFさんがおっしゃっている「ある座談会」は、ここに出ている、雑誌『宝石』の昭和26年10月号所載の座談会「海外探偵小説を語る」かもしれません。

Yahoo!辞書 - はさみことば【挟み詞・挿み語】
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AF%E3%81%95%E3%81%BF%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0&dtype=0&stype=1&dname=0ss
[2] 江戸時代、明和(1764-1772)頃に深川遊里から流行した言い方。言葉の中に種々の音節をはさみ、仲間以外の者には理解しにくいようにしたもの。言葉の各音節のあとに、それと同列のカ行音をはさむのが普通。「いやなひと」を「いキやカなカひキとコ」という類。また、どの音のあとにもキやシをはさむものなどもあった。のちには子供の遊びとなった。唐言(からこと)。(大辞林 提供:三省堂)

態々お調べ戴いたやうで恐縮です。
「宝石」の該号を持っていたかどうかは記憶不確かですし、仮令あっても鳥渡簡単に出てくるやうの状態ではないので(大汗)
ただ、挙げられている例を見ると、C.ライス、長谷川修二訳「甘美なる殺人」(当時の訳題、「宝石」昭和25年5月号が初出との由)なので或いはそうかも知れません。雑誌にはここ迄親切に文例は挙がっていなかったようの記憶です。
その席に瓢庵先生は「深川ことば」を深川のものだけをさすとっていたのでしょうね。乱歩がそういうのを「深川ことば」と云うんだよと訓えていますから。
唐は昔の日本人にとって唯一の外国だった上に儒学や道教の考えに基づく言葉は難しかったらしく、「唐人の寝言」なんて云う言葉もありました。

なるほど、「宝石」の中で「深川ことば」がたびたび話題になっていた可能性もあるということですね。もっとも発想しやすい暗号の一つですし。
王朝名は清なのに唐とはこれいかにとも思いますが、外国(東洋)はすべて「から」だからでしょうか。漢字の唐音も江戸時代ですね。

あ、誤解させちゃったやうですね。
「宝石」でさう度々話柄になっていたと云うつもりぢゃあないのです。只、該当号を購入した記憶がなかったのですが、その後、昭和26年の前半年にカアの「蝋人形館の殺人」が翻訳連載されていたので結局昭和26年の通常号12冊は買った事を思い出しました。すると多分、昭和26年10月号で良いのだろう思えてきました。(現物が出てくれば早いのですが、どこへ埋没しやら((大汗))珍しくもないのですが・・・)
唐は多分「遣唐使」の唐でしょう。「西遊記」では唐ですし。江戸時代は精々「から、てんじく」ですから。唐は文物の最先端だったようです。「崎陽の学」などと云う言葉もある位です。(崎陽は長崎を唐様に云ったもの)ちなみに「てんじく」も「天竺鼠」とか「天竺葵」とかありますが、「唐様(からよう)に売り店と書く三代目」には叶わないようです。
前回、「瓢庵先生」と書きましたが、これ水谷準が横溝正史の「人形佐七」の外伝として書いた時の主役。後に正史も面白がって自作の「佐七」にも瓢庵先生を登場させている。後に正史自身は薬がききすぎと春陽堂の文庫版全集に入れる際に良庵先生と改めているが、文庫に逸となった作を集めた出版芸術社版では態と瓢庵先生にしている。

すみません。そういうことだったんですね。私はあまり読書家ではないですが、本の量が自分の管理能力を範囲を越えているので、持っているはずの本が出てこないのはよくあります…。
瓢庵先生の謂れ面白いですね。

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