古龍「楚留香 蝙蝠伝奇」全3巻(上・中・下)
土屋文子訳、小学館文庫、1998年
名前だけは知っていて、3巻手元に揃ったので読んでみた。
連続活劇風で次々話が展開していくのだが、
未知の武道の使い手や、未知の技が次々に出てくるものだから、
知っているのか雷電、と言いたくなった。
でも正直なところを言うと途中で付いていけなくなった。
大きいのは、私のスキル不足が大きいと思うが登場人物が多くて、
会話部分で、どのセリフを誰が言っているのか分からなくて混乱してしまったから。
主役は楚留香なのだろうけど、後半は友人の胡鉄花のほうがキャラが立っていていいかも。
この邦訳は上巻が「鬼恋伝奇(借屍還魂)」、中・下巻が「蝙蝠伝奇」という2作品の翻訳である。
話は上巻の方がまとまっている。中・下巻は最後があっけないし、“どうして”という部分が残ってしまう。
中国のルパン、颯爽と登場という風に下巻の解説で書かれているのだけど、分かる気はする。
(上巻で探偵役をつとめることや、下巻のおどろおどろしさもルパンシリーズに共通すると言えばいえる)
この本では盗みの場面は無く、手下の美女3人も名前しか出てこないが、
楚留香は盗みの現場にほのめく残り香から楚留香と呼ばれていて、決して人を殺めない侠盗である。
私が楚留香を知ったのはこのページ。楚留香の紹介と翻訳がある。
楚留香傳奇
http://www.hcn.zaq.ne.jp/caapa406/Classic/Chuliuxiang/
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