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2007/06/23

名前の呼び方

フランス語の原文を眺めていて気づいたことがある。「金髪婦人(2-1)」「ユダヤのランプ(2-2)」でウィルソンがショルメスのことをハーロックって呼んでる。(このブログでエルロック・ショルメスとしているのは、ルパンシリーズで描かれている人物を浮き彫りにするためのものなので、イギリス人ならハーロックかな)

これには少し驚いた。この時代のブルジョワジー(中流階級?)は、下の名前(ファーストネーム)で呼ばず姓で呼びあうのが一般的だから。ここのところ個人によっても異なるから必ずそうとはいえないけれど。ウィルソンはショルメスのことをファーストネームで呼んでいるのに、ショルメスはウィルソンを姓で呼んでいるのもバランスが取れてないっぽい。ということは…2人の力関係はなんだろう? 1.幼馴染、2.名前もウィルソン(ありえないって)、3.実はウィルソンがボスetc.…

念のためシャーロック・ホームズはファーストネームで呼ばれているかどうかを調べた。呼ばれているけれど、呼んでいるのは兄マイクロフトのようだ。それを承知でウィルソンにショルメスをファーストネームで呼ばせているのだろう。

調査には以下のサイトの原文を使用した。
http://etext.library.adelaide.edu.au/d/doyle/arthur_conan/


さてルパンはどうかというと、アルセーヌと呼ばれる例は「アンベール夫人の金庫(1-7)」にある。ここでは恩人ということで身内扱いされているからだろう。他には見当たらない。本名よりも偽名のファーストネームで呼ばれることの方が多い。女性からだ。親しい男女間ならば、ファーストネームで呼び合っても不思議ではないのだろう。ただしそれらはシリーズの後半で、登場する人物や時代の違いもあるけれど後半は男女間も軽いイメージがある。

呼ぶ例で行くと、ルパンがファーストネームで呼ぶのは使用人や部下など目下の相手で、(一応)対等な立場で呼んだ例は「テオドール」しか浮かばない。「バール・イ・ヴァ荘(17)」に出てくる人物だ。でもこの場合、親しいというより、いつの間に名前呼び合う仲になったのかと突っ込むべきで…まあ2人のそらっとぼけた会話がたまらなく可笑しいのだけど。ルパンがかなりリラックスしているのは分かるけれど、テオドール氏の態度には不審な感もある。

私がルパンとテオドール氏が同年齢くらいだろうと思っている根拠の一つは、自分のことをラウール(偽名のファーストネーム)と呼んでもいいよとも言っているからだ。年齢には敏感な男だから、そうでなければ嘘でも言わないだろう。テオドール氏はラウールと呼んだかというと、今のところそんなシーンは発見できていない。

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