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2007/05/31

雑誌「妖」とか「Wings」とか「エレガンスイブ」とか

雑誌「妖」は一見して「夢幻館」かと思ったら増刊号だった。十波妙子さんの「不機嫌な青い鳥」は第1回から3回までの再録。「新Petshop of Horrors」は読んだ覚えがないから新作かな。


「Wings」2007年7月号は25周年を記念して色紙プレゼントがある。「螺旋のかけら」懐かしいっ。十波さんの色紙もあるから灰色はがねが出てくるシリーズの最終章がいずれ載ることを期待。

そういえば新書館から封書が来た。「きらきら馨る」の応募者全員プレゼントの発送が終わってたのは知ってたけれど、届かないので送ったっけと思ってたら料金不足だったとは…。在庫があるので不足料金を送ればいいとある。不覚だった。


そして「エレガンスイブ」に八瀬惣子さんの読みきりが載ってたことを知った。女性漫画誌のストーリー系やサスペンス系雑誌は結構チェックするのに、見逃してたみたい。取り寄せなきゃ。
「エレガンスイブ」2007年5月号
http://www.akitashoten.co.jp/CGI/autoup/syousaiput.cgi?id=01927

2007/05/29

「アルセーヌ・ルパン」邦訳一覧に作品を追加のこと

せっかく偕成社アルセーヌ=ルパン全集が全巻入手できるのに、紹介しないのはもったいないと思って、「アルセーヌ・ルパン」邦訳一覧にルパンシリーズ以外の作品も加えました。ルパンシリーズと関係のある作品もあることだし。ドロテが「綱渡りのドロテ」なのは、原題に近いしエキゾチックでいいかなーと思ったりして。


「アルセーヌ・ルパン」邦訳一覧
偕成社:アルセーヌ=ルパン全集

2007/05/27

BSジャパンで映画「ルパン」放送予定

BSジャパンでは初めてですね。

BSジャパン : シネマクラッシュ「ルパン」
http://www.bs-j.co.jp/bangumi/html/200705302055_17503.html
BSジャパン - シネマクラッシュ
http://www.bs-j.co.jp/cinemacrush/
5月30日(水) 「ルパン」 20:55~22:54 ※フリー(無料)テレビ初放送!!!

フランスでオペレッタ「銀行家アルセーヌ・ルパン」が上演予定

パリのルイ=ジューヴェ・アテネ劇場というところで、オペレッタ「銀行家アルセーヌ・ルパン」が上演されるようです。期間は2007年12月~2008年1月。昔のオペレッタを上演する劇場もあるのですね。それにしてもかなり珍しいのでは。

「銀行家アルセーヌ・ルパン」は1930年に初めて上演されたオペレッタです。そのときの主演はルネ・コヴァル。若かりしジャン・ギャバンも出演していたとか。紹介とあらすじが「戯曲アルセーヌ・ルパン」の解説にあります。

Athenee Theatre Louis-Jouvet, Arsene Lupin banquier, par Philippe Labonne, auteur Marcel Lattes, direction musicale Chris(フランス語)
http://2007-2008.athenee-theatre.com/programmation/fiche_spectacle.cfm/42832_arsene_lupin_banquier.html
Athenee Theatre Louis-Jouvet, Paris spectacles, opera, comedie musicale(フランス語)
http://2007-2008.athenee-theatre.com/
Amazon.co.jp: 戯曲アルセーヌ・ルパン
http://www.amazon.co.jp/dp/4846007413


この情報は以下のブログで知りました。
Programmes - ATHENEE THEATRE LOUIS-JOUVET 2007-2008
http://d.hatena.ne.jp/Ume3/20070524/p2


オペレッタとは関係がないけれど、検索していて見つけたサイト。試聴ができたり、単語帳が付いていたりして面白い。
フレンチポップス100年史:データベース・年代のリクエスト
http://frenchpops.net/
試聴・歌詞 ミスタンゲット 私のいい人(アルベール・ウィルメッツ作詞)
http://frenchpops.net/form/paroles.php?html=mistinguett-mon_homme

□2008/10/12リンク更新

2007/05/25

本日は新宿武蔵野館でのアニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」上映最終日

新宿武蔵野館では、5月25日(金)をもって上映終了です。ここまで長く上映してくれるとは正直驚きました。ありがたい限りです。

Last Weekプレゼントとして、予告編のフィルムコマプレゼントがありますが、先着5名の壁は厳しい。私は今週火曜日に行って幸運にも6番でもらえました。たぶん1名の方は優待券か何かで観覧したんでしょう。鉄人・正太郎・正太郎が繋がったコマでした。

「鉄人28号 白昼の残月」を一度見て新宿武蔵野館の整理券の半券をお持ちの方は、明日行けばリピーターキャンペーンに応募できますよ。レイトショーのみの上映のため、行かれる方は上映時間を確認の上お出かけください。

映画「鉄人28号 白昼の残月」オフィシャルブログ 新宿武蔵野館LASTWEEKプレゼント!
http://tetsujin28-movie.com/blog/log/eid37.html
新宿武蔵野館
http://www.musashino-k.co.jp/cinema/shinjuku.html
アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」新宿武蔵野館でのキャンペーンについて


テアトル梅田でも上映が終わるので、他劇場で公開されるまでしばらく期間が空いちゃうんですよね。次は6/9の名古屋、山形かな。
映画「鉄人28号 白昼の残月」オフィシャルブログ | 公開劇場
http://tetsujin28-movie.com/blog/blog.cgi?cid=2

2007/05/21

宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」DVD購入のこと

買いました。きらきらしいというか毒々しいというか、目もあやなパッケージ。普通に売ってたら手に取りづらいかも。中身はまだちょこっとしか見てないです。本編だけでも2時間超える(たぶん2時間20分くらい?)から時間が取れれば。


メニューはこんな感じ。シーンメニューは、普通のDVDと同じでシーンを選んでそこから再生する。ソングメニューは選択した歌のシーンだけを再生する。稽古風景は特典映像。

  • 全編再生
  • シーンメニュー
  • ソングメニュー
  • 稽古風景


「A/L」で使用された曲は、5月29日からiTunesなどでの音楽配信が予定されているので、宝塚「A/L」キャストとあらすじのページに歌リストを書いておきます。このタイトルどおりに配信されるかどうか分かりません。なお、このリストはDVD付属の冊子にあったタイトルで、ソングメニューではもっと曲数が多いです。
宝塚歌劇 音楽配信サービス|TCAミュージック
http://www.tca-pictures.net/music/

このDVD、私は宝塚のお店で買ったのだけど、一般のお店でもTCA特約店となっている店では購入できるのではないかと思います。
特約店一覧|宝塚歌劇 DVD・ビデオ・CD専門ショップ|TCAショップ
http://www.tca-pictures.net/shop/tokuyaku/index.html


□2007/05/31追記
配信が開始したようです。
宝塚歌劇 音楽配信サービス|TCAミュージック:宙組 ドラマシティ「A/L」
http://www.tca-pictures.net/music/cgi-bin/detail.cgi?goods_code=TZK-183


宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」感想
宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」DVD発売予定

2007/05/20

モーパッサンとエトルタ

ギ・ド・モーパッサン(1850-1893)はノルマンディー地方の出身で、幼少時からエトルタにに何度も滞在し、後年ギェット館という別荘を建てている、エトルタに縁の深い作家である。その作品の中には、故郷ノルマンディーを舞台とするものも多いが、エトルタが登場する作品も何作か書いている。

長編小説「女の一生」では、主人公のジャンヌがエトルタの東、イポールの近くのレ・プープルという地所に住んでおり、エトルタに船に乗って出かけるシーンがある。

モーパッサン「女の一生」新庄嘉章訳、新潮文庫
フランス語の原文は以下のページから。アクサンは省いた。
Une Vie
http://maupassant.free.fr/unevie/unevie.htm
http://maupassant.free.fr/unevie/3.htm

また、はるか前の方には、異様な形をした、丸い、そしてぽっかり穴のあいた岩が、波の中に鼻をつっこんだ巨象よろしくの姿をしていた。それはエトルタの小門だった。(3章P45)

La-bas, en arriere, des voiles brunes sortaient de la jetee blanche de Fecamp, et la-bas, en avant, une roche d'une forme etrange, arrondie et percee a jour, avait a peu pres la figure d'un elephant enorme enfoncant sa trompe dans les flots. C'etait la petite porte d'Etretat.

エトルタの小門とはアヴァルの門のことだろう。モーパッサンがアヴァルの門のことを象にたとえた例は他にもあるので。遠目から見ているので小さな門にみえる。


と、突然、エトルタの大弓門が目の前に見えてきた。ちょうど、海のなかに踏み出した断崖の二本の脚といった格好で、船通れるくらいの高さの迫持になっていた。そして尖塔のように先のとがった白い岩が第一の弓門の前に立っていた。(P46)

Et soudain on decouvrit les grandes arcades d'Etretat, pareilles a deux jambes de la falaise marchant dans la mer, hautes a servir d'arche a des navires; tandis qu'une aiguille de roche blanche et pointue se dressait devant la premiere.

エトルタに近づいたため大きな門に変わった。複数形なのでアヴァルの門とアモンの門を指し、大きさからアヴァルを第一の門としているのだろう。その傍らにエギーユもある。文脈どおり訳すなら、「白くて先のとがった岩のエギーユ」か。


だが男爵は徒歩で「お姫さまの部屋」という、断崖のてっぺんにぶらさがっている洞窟を見物に行っていた。(P50)

Ils revinrent; mais le baron etait parti a pied jusqu'a la Chambre-aux-Demoiselles, grotte suspendue dans une crete de falaise; et ils l'attendirent a l'auberge.

なんと「令嬢たちの部屋」も登場している。まさに観光名所だったわけ。原文ではChambre-des-Demoisellesではなく、Chambre-aux-Demoisellesと書かれている。desもauxも「~の」という意味。


モーパッサンは、クロード・モネとこの地で何度か顔をあわせていたようだ。モネの表現が面白い。(避暑地として賑わっていたエトルタから一気に人がいなくなった様子を表したもので、さすがにネコも人もいるだろうけど。)

美しい夕日と断崖~フランスの小さな旅へ(1) - 海外に住もう!★Paris.Seoul.Ghana.Dubai......and World.... - 楽天ブログ(Blog)
http://plaza.rakuten.co.jp/malangmalang/diary/20051017

秋になって静けさを取り戻した海岸で制作を続けた
モネの1885年の手紙には

「エトルタにはネコ一匹いない。
ただモーパッサンを除いては。昨日彼を見かけた・・・。」と・・・


翌年、モーパッサンは、

「モネは対象を前に、待ち、陽光と影を見つめ、
落ちてゆく光や通過する雲を何筆かでとらえ・・・
すばやくキャンバスの上に置いていった。
私は、彼がそうやって白い断崖の上の
きらめく光が落ちてゆくさまを掴み取り、
この目の眩む光の効果を、
奇妙な踊るべき黄色のトーンに定着してゆくのを見た・・。」


L'evocation des villes normandes(仏語)
http://www.ifrance.com/vincentb/Litterature/GuydeMaupassant/Villes.html
モーパッサンについては以下のサイトが参考になる。モーパッサンの書いたレギーユのスケッチや原文掲載サイトへのリンクもあり。
モーパッサンを巡って
http://www.litterature.jp/maupassant/


□2010/12/24
文面が分かった。
Monet-Maupassant, Etretat - 1885 : ces Horribles travailleurs du reel - Cairn.info(フランス語)
http://www.cairn.info/revue-d-histoire-litteraire-de-la-france-2003-1-page-93.htm

≪ je vais etre enfin seul a partir de dimanche, le susdit Michel part, le temps l’epouvante, ce sera un bien pour moi et je suis certain que je profiterai mieux de mon temps, car il n’est pas piocheur comme moi. Du reste il n’y a plus un chat a Etretat, sauf Maupassant que j’ai vu hier au cafe, il vient d’etre huit jours au lit, du reste il a une fichue sante ≫.

佐々木三雄・綾子/文、山口高志/写真「モネの風景紀行」

2007/05/19

「花とゆめ」2007年12号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹

滑り出し好調? クーが寝惚け状態ながら錯覚するぐらい、別人だと知っていてもとくに違和感を感じないくらいに嵌っているみたい。キョーコ久遠はなかなかかっこよくてかわいい。ネックレスは必須アイテムみたいね。彼もいつもつけてるしね。蓮はローリィに抗議の電話を。ローリィにとっては想定外だが思う壺という奴か。でも蓮からクーに連絡をとりたいと言わせるのが最終目的らしいのでワケアリっぽくキョーコの様子を伝える。

料理できないだろうという推測の元に作ったパンと卵焼き…凄い。でもまずいはずの料理をおいしいと食べてくれる。そんなクーを見てキョーコは泣けてしまう。経験のない自分にはどう反応すれば分からないから。泣かないでっ。キョーコ母はどうしてあそこまでキョーコを嫌うのだろう。それでもってどこにいるのだろう、東京じゃないのかな。

見開きの扉絵がかっこよかった。キョーコ、久遠君が入ってるよね? 花とゆめのサイトでアンケートに答えたらもらえる壁紙になっていたのでダウンロードしました。
白泉社:花とゆめ.com
http://www.hanayume.com/hanayume/index.html

「スキップ・ビート!」感想のバックナンバーはこちらから。

キャラアニ.comで、アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」公開記念フレーム切手シート販売中

この切手シートはアニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」上映中の新宿武蔵野館など、限られた場所でしか購入できなかったのですが、ネットで購入できるようになりました。

キャラアニ.com カード類 劇場映画「鉄人28号 白昼の残月」公開記念フレーム切手シート<完全数量限定生産商品>
http://www.chara-ani.com/details.asp?prdid=K52703001

切手のイラストには、タイトル部分に劇場版のキービジュアルを大きく使用し、個々の切手のフレーム内には劇場版の名シーンから9カット、そして原作漫画のカラーイラストから1カットを抜き出して使用しています。
カラー台紙にはマット加工したたとう紙に、切手シートがセットされています。
また、こちらの商品の収益の一部は、横山光輝先生の出身地神戸市に鉄人28号のモニュメントや横山光輝記念館を設立する「KOBE鉄人PROJECT」に使用されます。
あなたも「KOBE鉄人PROJECT」に参加してみませんか?

「キャラアニ通信」ログ 「電撃文庫ムービー」&「超劇場版ケロロ2」グッズを販売!
http://charaaniml.blog57.fc2.com/blog-entry-170.html

「ラヴシーンVol.11 奇岩城~ルパンが愛した女~」の特番が地上波で放送予定

「ラヴシーンVol.11 奇岩城」のメイキング番組はCSのフジテレビ739で放送されていたのですが、今度は地上波でも放送されるようです。内容はCS放送と同じかどうか、舞台本編が放送されるかどうかは今のところ不明です。

アナウンスマガジン - フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/ana/index2.html
メイキング番組が地上波でオンエア!6月5日(火)26:48~

フジテレビ:ラヴシーン11 奇岩城
http://www.fujitv.co.jp/ana/love11/index2.html
フジテレビ:広報ページ:ラヴシーン11 奇岩城~ルパンが愛した女~
http://wwwz.fujitv.co.jp/cs/program/7395_019.html


□2007/05/29追記
フジテレビサイトの番組表によると、放送時間は26:48~27:48とのことなので、ほぼメイキングのみだろうと思われます。

□2007/06/06追記
ラヴシーン11
http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/0605love/index.html


朗読舞台「ラヴシーンVol.11 奇岩城~ルパンが愛した女~」

2007/05/16

大河ドラマ「風林火山」第19回 「呪いの笛」

刀をなぎ払うところからの一連の所作が素晴らしい。あの「口説き」で、堕ちちゃったんだろうなあ由布姫。まだまだ抵抗あるだろうけど、「基本的にはLoveでございます」だから。←由布姫役の柴本さんがゲストの「土曜スタジオパーク」中ビデオインタビューで、晴信さんが言ってた。妙にツボに嵌って頭から離れない(笑)

御屋形様は見目麗しいとは言えぬってそれあんまりだ(笑) 笛が不得手(えーと…)っていうのは半ば嘘なんだろうなあ。そこまで覚悟して家宝を託す三条夫人切ない。なのに勘助としたらホント無礼な真似を。それだけ心配なのは分かるんだけど。

作品タイトル間違えてた

恥ずかしいことに「テレーズとジェルメーヌ(12-3)」のタイトルをずっと間違えてた。打ち間違えてはいけないと思って、作品タイトルを書くときはリストからコピーしているけど、それが間違っていたら元も子もないやね。新潮文庫版は別に打ってたみたいで大丈夫だった。コピーしてたおかげで直すのは楽だったんだけど、不要なリストがいくつかあるのに気づいたので後で整理しよう。

タイトルつながりで、原稿が発見されていない戯曲「Cinq minutes, montre en main」について、montre en mainというのは正確にとかぴったりとかそういう意味ではあるまいか。内容が分からないからどうしようもないんだけど。

Arpin Lusene - ユダヤのランプ(2-2)

この名前は「ユダヤのランプ(2-2)」に登場する。依頼主の屋敷に到着したショルメスが受け取った電報に使われていた署名である。といっても現在流通している邦訳、たとえば岩波少年文庫でも「アルセーヌ・ルパン」となっているし、オムニビュス社の3巻本の全集(洋書)でもArsene Lupinとなっている。

しかし初出「ジュ・セ・トゥ」ではArpin Lusene(Arpin Lusène)だった。みれば分かるとおり、ルパンが使ったニセ署名である。読むときはアルパン・リュゼーヌとでもなるのだろうか? ショルメス氏はやれやれふざけた名を…と思ったかもしれない。


そしてArpin Luseneを何気なく検索したときに見つけたのが以下のページ。このおっさん誰?(笑)

Who's who in Duckburg - Arpin Lusene(英語)
http://duckman.pettho.com/characters/lusene.html

こちらのArpin Luseneはディズニー漫画の登場人物で、スクルージ・マグダック(ドナルド・ダックの叔父)の金を狙っているらしい。もちろん名前はArsene Lupinのもじりだけど「ユダヤのランプ」の署名と直接関係あるかは不明。1997年に初めて登場する。「黒の騎士」という響きはかっこいい。

Webサイトによってはこの名前がArpine Luseneとなっているものもあるけれど、本来まさしく意味をなすのはArpin Lusene。

Arpin Lusene - Wikipedia, the free encyclopedia(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Arpin_Lus%C3%A8ne
Arpine Lusene - TvWiki, the free encyclopedia(英語)
http://www.tvwiki.tv/wiki/Arpine_Lus%C3%A8ne


□2009/03/14
ディズニー漫画のArpin Luseneはフランスではアルペーヌ・リュシアンとなっているらしい。アナグラムではないが韻を踏んでいる(はず)。
Arpene Lucien - Wikipedia
http://fr.wikipedia.org/wiki/Arp%C3%A8ne_Lucien

2007/05/13

「鉄人28号 白昼の残月 公式徹底解析書」

発売元:ソフトガレージ
出版年:2007年4月
価格:2000円(税込価格)
ビーケーワン:鉄人28号白昼の残月公式徹底解析書
http://www.bk1.co.jp/product/02781352

□内容

・物語回帰
映画の内容を振り返る(カラー)。

・種別詳述
登場人物、ロボットについての紹介、美術ボードなど(カラー)。

・創案集書
キャラクター設定、用語集など。

・鉄人横丁
原作者について、声優コメント集など。

□感想
ほぼアニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」のみの内容。一部2004年度TVアニメ版との比較があり、用語集にもTVアニメ版を含んでいる。ネタバレ全開で考察なども含んでいるのでぜひ映画を見てから手にとりましょう。映画を見た方には楽しめるはず。

「物語回帰」は劇中シーンの影像やセリフがそのまま引用されていて、映画を十分振り返ることができる。キャラクターやロボットも細かく紹介されている。「創案集書」の登場人物やロボットについての記述は「種別詳述」と重複するところもあるけれど、カラーとモノクロで趣が違うということで。ボツになったらしき設定も載っていて、モンスターとクロロホルム、楽しそうだからもったいない。
なあ

文章も多いので読み応えが有る。解説の部分でバギューム弾となっていたけど、バギュームって元素かつ起爆装置であって、バギューム自体は爆弾じゃないんじゃないかなあ。楽多翁乃はらくたおおのって読むのを知った。元ネタはラクタジーノだろうけど。


この本にはペーパークラフトのプレゼント企画がある。応募券はオビについていて、締め切りは2007年5月末まで。

「奇岩城」探求(附録5)

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

「奇岩城」探求(附録4)からの続き。講談社版が好きな方には以下読むのを勧めません。


講談社版は当時のフランスのことをろくに調べずに書いている。フランスの地理、当時の服装、学生生活、警察関係等々。私もよく知らないから、さらに誤ったことを書く羽目になるかもしれないので指摘しないけれど、一つだけ。暗号解読のシーン、ロケーションして書いてるのか疑問。あるものを見ていることが前提になっているが、私にはそれはボートルレがいる場所からは見えないのではと思う。暗号の解く順序を変えているのは、そうしたほうが分かりやすいと判断したのであれば構わない。けれどこの部分は堂々巡りの変な説明になっているから、空間を捻じ曲げてまでするに足る内容だとは思えない。


他にも読んでいて違和感がある箇所が多い。名前の使い方一つで人物像は大きく変わるのに、不要な人物にまで名前がついていたり、意味なく名前を呼びかけに使ったり、皆一様に姓+君だったり、全員が常にフルネームで署名していたりいい加減すぎる(ボートルレ父の署名は相当に変。何でこうなったか想像がつくけど)。加えて署名をいちいち引用するからうんざりする。署名を残すというのがルパンの特異性なのに吹き飛んでしまっている。他にもルパンとボートルレの会見シ-ン、節度ある大人が十も年上の人を下の名前で呼ぶなんてありえない。万一あったとしてもプライベートな話で、第三者しかも初対面の少年、かつこれから脅かしつけようという人物の前で使うわけがない。だからこの場面の意味が何なのか理解できない。そこに至るまでの小芝居も理解不能。いろんな意味でこの呼びかけシーンは怖気がする。

少年探偵も少年探偵で、面識のない既婚女性を下の名前で呼ぶなんて失礼だ。それにフランソワは男性名で女性ならフランソワーズだ。原作ではガブリエルという立派な女性名があるのに男名を名乗らされるは、馬鹿で病的なまでに非常識な人間にされるは彼女は改悪の一番の被害者だ。彼女の家族にも仰々しく名前を付けているけど、原作の展開を避けた以上家族に関する情報は一切必要なくなったということを分かっていない。彼女の存在自体必要ない。まるっきり全部分かってない。


最初のハードカバーは児童書として出されたようだけれど、講談社版を最初に読んだ時、ボートルレが約束を破ることにびっくりした。内容を忘れていたから、原作を読んでも驚いたとは思うけど、講談社版はおかしいと思う。読者はボートルレを信用しつつ読むわけだからいきなり、どうだ、ぼくは約束を破りましたという風に書かれても戸惑うだけだし、読者の信頼への裏切りともいえる。そのうえ直前で「ルパンは嘘をつかない」ことを強調している。泥棒のルパンは約束を守るのに、優等生(であるはず)の少年が破る、何で。

原作では読者をボートルレから引き離して、「わたし」のそばに置いている。そうすることで、果たしてボートルレは記事を書き直すだろうか?という部分にクッションを設けている。ポプラ社版は書き直さなかった心情を記事発表の前に置いている。ボートルレを読者の味方にしようと思えばポプラ社版のようにすべきなのだ。約束を破ること、嘘をつくこと、してはいけないことは子供向けならとくに気を配って欲しい。後からいくら書いても見苦しい言い訳にしかならないし、(附録4)で書いたように理解しがたい内容だから訳が分からない。少年の登場シーンからして、この人物はどこか信用できないと思わせるには十分な演出で、それが覆されることがない。


作品だけなら目をつぶることができる。しかしあのあとがきは見過ごせない。自分は悪くないと言わんばかりで醜悪。ああいうことを書く前に改作者も企画者も省みるべきところはあるはず。原作がどうであれこの場合、選ぶほうの選定眼が問われることにも気づいてない。原文が読めない、レファレンスになる本がない、そんな原作を担当するのは気の毒だけど、読まされるほうはもっと堪らない。暗号の解読すら儘ならないのだから。私はあの文章を読んでショックを受けたし、作品内容にも振り回されて散々な思いをした。

ルパンシリーズは著作権保護機関が満了している。ということは誰もが自由に利用できるということだ。でもそれはオリジナルありきであることを忘れてはいけないと思う。パブリック・ドメインこそ、オリジナルとその同一性の保持が課題になる。ルパンシリーズは読んでいて分からないところも多い。10人が10人それを享受する必要はないし、それぞれの楽しみ方で楽しめばいいと思うけど、レファレンスになるような本が欲しいと私は思う。


愚痴おしまい。


前→「奇岩城」探求(附録4)

※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

2007/05/12

「奇岩城」探求(附録4)

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※


「奇岩城」探求(附録1)からの続き。少々意地の悪い書き方をしてきたけれど、ここから先ははっきりいって愚痴です。講談社版が気に入ったという方には読むのを勧めません。


講談社版は(附録3)で引用した部分で、他におかしい点がいくつもある。ルパンの部下の目を警戒しているはずなのに、不用意に近づいてさらに一巡りするくらいの余裕ぶりだったり、入り口はないと言い切っていたり(入り口はある)。即侵入しようとするのも理解できない。まず確認しなくてはならないのは「父が閉じ込められているかどうか」ということなのに、ない。ここに至るまで、否ここに至っても、父とこの地方(城館)を結びつけるいかなる情報も出ていない。父らしき男性の目撃情報もなく、城に導く怪しい男の存在もなく、手紙を拾った男に会いに行こうともしない。ポプラ社版は主題こそ変えているが、例えば「誘拐の翌朝自動車から馬車に移し変えられた」という点でボートルレが得た目撃情報と父の手紙の内容が一致する事は利用している。それがなければ、シャトールー近辺をうろつく動機がなくなるからだ。

この城館の借主についても根拠もなく前置きもなく借主=ルパンになっている。根拠は原作にはある。ボートルレが目撃したルパンの変装と、借主の特徴が一致することだ。そのためにルパンはわざわざああいう変装をして会ったと考えられる。原作では誰だ?と思った「わたし」だからこそ詳細な特徴を提供してくれるのであって、ボートルレは相手が誰だかわかっているし、どんな格好をしていようが会見の時点では問題にならない。これはポプラ社版でも異なっているが、少なくとも借主=ルパンという前置きはある。


誘拐の話に戻ると、通信手段として電話が活躍しているが、携帯電話があったら成り立たない推理小説が数多あるのと同様、原作は電話網が発達していたら成り立たない。それでも電話を使っているのは故意だろうから、上手く生かせていればいいのだけど、非常にまずい描写がある。

ルパンとの会見後にボートルレがシェルブールに電話をかけたとき、父は外出中という返事だった(今は外出しているが朝10時には在宅で無事だったと言いたいんだろうけど要領を得ない)。なのに、ボートルレは記事を直さなかった。父誘拐済みという電報を見ているのになぜこの電話内容でよしと思えたのか理解できない。どういう返事を期待して電話を掛けたのかこの返事を聞いて何を考えたのか。外出の様子を聞きもしないし、後で帰宅を確認しもしない。しかも電話の段階ではまだ誘拐されていないことが後で分かる。なぜそういう設定にしたかも分からないが、当のボートルレは電話の段階でしかるべき対応をしていたら誘拐は防げたことに気づかないそぶりで、あきれてしまうというより当惑してしまう。それどころか、後でこの誘拐を「父の過ち」扱いしている(…父を巻き込んだことを少しは申し訳なく思え)。

そもそも原作では会見は夜10時。この時間のボートルレはシェルブールとの通信手段は絶たれているだろう(今の日本だって電報は10時締め切りだから夜中はやってないだろうし、夜間は宿舎が閉まっている)。そのためにルパンは夜に呼び出した。もちろん記事の活字を組む直前だからということもある。講談社版はなぜか昼夜逆転しているけど、朝10時に脅しをかけたって半日あれば心変わりもするし十分に対策する時間があるのに意味がない。加えて、前日の朝に新聞記事の活字が組みあがってるなんて出鱈目を書く意味も、一介の高校生に記事を差し止めるさせようとする無茶も、誘拐が嘘なのにその場で電話を掛けさせない思惑も理解できない。ただ原作から変えたいだけとしか思えない。


講談社版は万事この調子なのである。X原作にAとあればBに、CとあればnotCに、DとあればD'にというやり方をしているのだ。逐一根気よく。だから、ほぼすべて(むしろ悉くすべて)原作に拠らない設定になっているにも関わらず原作抜きに存在しえない。そしてそれは原作の設定や伏線を潰していることに他ならない。改作者は原作を理解していない。だったら原作どおりにするのが鉄則、さもなくば、一から作ってしまうかだ。だけどそうはしなかった。でもA-C-Dの関係が見えないのだからB-notC-D'の関係が見出せるわけがない。

昼2時誘拐になっているのは、原作でルパンがいう夜中2時に誘拐するぞという脅しから来ているのだろう。よもや原作の「2時」が嘘だと分かってないとは思わないけど、後誘拐でもいけると思った理由が分からない。原作では互いに切り札を持って、相手の動向を窺いながら話をしているのであって、どちらも本心を見せてはいない。そういう駆け引きが面白いのに。だからちゃんと読めば小手調べの嘘だと分かる。証拠だってある。(附録2)に書いたとおり、シェルブールとシャトールー間は約500km。時速55km×9時間はありえても時速100km×5時間はないだろう(「水晶の栓」では部下に時速50kmで「荷物」を運ばせている)。翌朝7時頃に目撃情報があるから、夜中2時誘拐は嘘で、10時の電報が正しいことが証明できる。「誘拐の翌朝自動車から馬車に移し変えられた」という父の手紙が出てくることからもはずせない部分だ。講談社版は昼夜逆転しているからそのまま使えないとしても、車に乗ったのが長時間だの太陽の光だのわざわざ書き改めたにしてはお粗末すぎる(そこがイタリアであっても通る)。

調べたのでおまけ。
Map24 - Route planner and maps for UK, Europe and USA(英語)
http://www.uk.map24.com/
出発地:50100 CHERBOURG-OCTEVILLE (CHERBOURG) France
目的地:36000 CHATEAUROUX France
距離:306.24 ml(1マイル=1.6キロメートルとすると約490km)
所要時間:07:58 h


前→「奇岩城」探求(附録3) - 塀の高さ
次→「奇岩城」探求(附録5)

※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

雑誌「小説Wings」2007年春号 「傀儡 HARD LINK」は休載?

載ってないっぽい。表紙に名前がない。待ってたのに。

□2006/05/19追記
作者公式サイトによると、仕事はしばらくお休みされるそうです。
お大事に過ごされて、無事に復帰なさることを願ってます。

2007/05/11

宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」DVD発売予定(続報)

5月20日発売予定の「A/L(アール)」DVDのパッケージと一部動画が公開されました。

『A/L(アール)』宝塚歌劇 DVD・ビデオ・CD専門ショップ|TCAショップ
http://www.tca-pictures.net/shop/cgi-bin/item_seek.cgi?goods_code=TCAD-170

流れている曲は主題歌です。一部だけ見るのは生殺し状態。全部見たい(笑)
出だしの音、なんだか某帝国歌劇団(字が違うらしい)を思い出す(笑)


宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」DVD発売予定
宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」感想

新宿武蔵野館で「鉄人28号 白昼の残月」予告編コマプレゼント予定<5月19日~5月25日>

アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」の新宿武蔵野館での上映が5月25日(金)までと決まったようです。そして、LAST WEEKプレゼントとして、5月19日(土)~5月25日(金)の間に宿武蔵野館で「鉄人28号 白昼の残月」を鑑賞すると、「白昼の残月」予告編のフィルムコマが先着5名にプレゼントされるそうです。(2007/05/22訂正しました)

レイトショーのみの上映のため、行かれる方は上映時間を確認の上お出かけください。


4月20日のキャンペーンのときに自分が貰ったのは正太郎。あちこちブログとか回ってみたけれど、正太郎とショウタロウと鉄人の3種は確認できたから、鉄人も欲しいな。

映画「鉄人28号 白昼の残月」オフィシャルブログ 新宿武蔵野館LASTWEEKプレゼント!
http://tetsujin28-movie.com/blog/log/eid37.html
新宿武蔵野館
http://www.musashino-k.co.jp/cinema/shinjuku.html

アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」新宿武蔵野館でのキャンペーンについて

2007/05/09

「奇岩城」探求(附録3) - 塀の高さ

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※


「奇岩城」探求(附録1)からの続き。(その6)で城館の塀の高さに言及したので、塀の高さについて考えてみる。講談社版では次のようになっている。

 道に沿って、城壁のまわりをぐるりと歩いてみたが、どこにも入り口がない。かなり敷地が広いようだ。城壁の高さは三メートルほどもあり、素手で乗り越えることは不可能だった。外から見た範囲では、城の屋根はルイ十三世様式の古いもので、てっぺんに鐘楼と尖塔が載っている。さっき遠くから言えたのは、その尖塔の先だったのだ。
 どうしたものかと考えているところへ、農家のおかみさんらしい女の人がふたり、牛乳桶を運んで道をやってきた。
(略)
「このお城は、なんと呼ばれているんですか」
「土地の者は、エギュイユ城と呼んでますけど」
 ぼくは、背筋に電流を通されたように、飛びあがった。何げなくした質問に、驚くべき答えが返ってきたからだ!
「エギュイユ城ですって。ほんとですか」
「ぼくの様子を見て、薄い髭を生やしたもうひとりのおかみさんが、けらけら笑っていう。
「ほんとだとも。塔の先が、針みたいにとがってるのが、見えるでしょうが。それで、そうよばれてるわけさ」

後半は直接関係がないけれど、ポプラ社版から影響を受けているのだなと感じたので引用をしてみた。該当箇所のポプラ社版は(附録1)に引用してある。針のようにとがったというのはポプラ社版に限らないけれど、他にもポプラ社版を踏襲したと思われる描写がいくつかあるので、ここもそうではないかと思った。


それはさておき、原作では屋根しか見えないほど高い壁が、ここでは3メートルとなっている。3メートルは素手で登るには高いが、城館に比べれば低すぎる。ボートルレの父は3階の部屋に閉じ込められているのだから、最低でも3階建てだろう。塀から離れて見るなり、木に登るなりすれば建物の2階以上は見えるはずだ。城が屋敷の中のほうにあって見えづらいなら話は別だけど。そう思って読むと講談社版の屋根が云々というのは如何にも「とって付けた」文章に見える。(ボートルレから何が見えるのか、という視点で書かれていないように思う)

エギーユの城館は、屋根がルイ13世様式で壁がルイ・フィリップ様式と折衷されているわけではなくて、建物全体がルイ13世様式だ。それは原作にちゃんと書いてある。だから塀が低ければ、壁が見えればルイ13世様式と分かるはずなのだ。(附録1)で引用したとおり、ポプラ社版は塀の高さについて言及しないかわりに、最初からルイ13世様式の館としている。それでは“歴史のわな”が無くなってしまうけれど。


では講談社版の3メートルがどこから来たのかというと、おそらく偕成社の怪盗ルパン選集版(現在出ている全集とは違う)だろう。肝心なところはメモしていないけれど、エギーユ城館発見のシーンはこんな風である。

(略)川があり、その対岸の丘のうえに、針のようにとがった尖塔がいくつもそそり立つ、大きな城が見えた。まわりは、高い城壁でとりかこまれている。
「ははあ、あの尖塔があるので、針の城とよばれているんだな。(略)」

エギーユ城館を同じ岸ではなく、川の対岸から遠目に発見していることからも、原作とかなり異なることが分かる。蛇足ながら「尖塔がいくつも」ならAiguillesと複数形になるはずなのだが。そしてこの場所で城壁が3メートルあるから乗り越えるのは無理ですよと農婦に言われるのだ。それならそれで理解できる。本当に父が中にいるのなら、ボートルレが主人公なら、3メートルの塀くらい知力で乗り越えて欲しいと思うから。


前→「奇岩城」探求(附録2) - 誘拐のルート
次→「奇岩城」探求(附録4)

※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

2007/05/06

アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」パンフレット

劇場公開年:2007年3月31日
発行:日活株式会社メディア・スーツ事業部
価格:700円(らしい…うろ覚え)
A4サイズ、カラー18P

内容はキャラクター・ロボット紹介、用語集、伊福部氏の音楽について、原作について、TVアニメ版についてなど。真ん中のページはポスター状になっている。表紙と同じ柄。

つるつる加工をしていないざらざら感が懐かしい感じがして良い。チラシも同じ質感だった。内容には映画を見る楽しさをうばうことなく(ネタバレがなく)楽しめる。TVアニメ版のDVDで恒例の模擬新聞記事があったりする。映画のシーンがうっすら背景に使われているのもいい。

「奇岩城」探求(附録2) - 誘拐のルート

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※


「奇岩城」探求(附録1)の続き。ポプラ社版には半分架空の地名が登場すると書いたけれど、他にも実在のフランスとは異なる地理が描かれている。ボートルレがシャトールーで得た目撃証言は次のとおり。

「一台の自動車が軍港町のほうから来て、あの森かげでとまっていると、十時ごろ、一台の馬車がやってきて、自動車からひとりの男を乗りうつらせていきましたよ。」(ポプラ社文庫版P122)

「軍港町」というのはシェルブールのことである。けれど、原作に拠ればシェルブールとシャトールーの距離は「500キロ近く」ある。これは東京大阪間より遠い。その距離でシェルブール方面から来たと言うはずがない。


2地点がどれくらい離れているかと地図を見てみると、実際かなり離れているのだけど、次のことが分かる。このあたりの地方は、街から街道が放射線状に伸び、その一つが別の街につながり、その街から放射線状に伸びた街道がまた別の街につながり、という形で街と街道が発展している。そして目に付くのが、ル・マンやトゥールという街。

そして気づいた。シェルブール駅の女性職員のセリフ、「ル・マン、トゥール経由で?」これは読者へのヒントだ(ただし原文テキストでも省略されている版がある)。シェルブールからシャトールへ行くにはかつては直線ルートのシェルブール=ル・マン=トゥール=シャトールーだった。でも今は鉄道があり、パリに吸い寄せられ各地へ一気に押し出される。鉄道ならダイヤによってはシェルブール=パリ=シャトールーのほうが早い。けれど、車なら直線ルートのほうが早いわけである。


原作では聞き込みの結果トゥール街道から来た車の存在を割り出している。

その日の午後、たしかな証言によって、一昨日一台のリムジンが、トゥール街道を走り、ビュザンセ村を、つづいてシャトールーも通りぬけ、街を出たところの、森のはずれでとまった、ということを知った。(岩波P190)

シェルブールから急いできたのなら、十中八九ル・マン、トゥールを通るに違いない。だからこの車がルパンの部下のものであると目星をつけた。ビュザンセはトゥールとシャトールーの間、シャトールーに近いところにある村である。つまりルパンの部下は、シェルブール=ヴァローニュ=ル・マン=トゥール=ビュザンセ=シャトールーという経路をとったに違いないのだ。

フランスの地理を知らないと架空だろうと実在だろうと関係なくて、直接シェルブールから来たとするほうが分かりやすいのは当然だけど、実際の地図と照応することができないし、適切な解説を加えればいいだけで、地理を歪める必要はないと思う。


前→「奇岩城」探求(附録1) - 県の名前
次→「奇岩城」探求(附録3) - 塀の高さ

※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

雑誌「papyrus」(パピルス)の「机上の九龍」

秋田書店で「八卦の空」という漫画を書いている青木朋さんという方の漫画です。たまたま連載を知って読んでいたのですが、今月号を見たら…

「今月で終了します。」

えーっ。唐突過ぎてびっくりだよ。
新事実が出てきてこれからというところだから尚更。
作者公式サイト(の日記)では引越し予定ありだそうですが。どうなることか。
(雑誌リニューアルのための連載終了みたい)
そういえばお父さんはうさぎだ。


そういえばこの連載より前の内容は単行本が出ているんですよね。幻冬舎じゃなく小学館から。探してみようかな。
s-book.com:机上の九龍
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=409186791X

2007/05/05

うさぎの皮を着たルパン - 特捜班ヴィクトール(19)

フランス語のLapinはうさぎの意味。この単語はLupinと一字違いです。そんなわけでルパンシリーズにはこの単語がしばしば出てきます。典型的なのは以下の箇所でしょう。誰のセリフかというのが面白い。

この二時間、この男は、わたし意のままに動く操り人形だった、でくのぼうだった。これが、いったい、リュパンですか。(略)そら、よく見てごらん、ラパン(うさぎ)の皮をきたリュパンだ。(「特捜班ヴィクトール」創元推理文庫P256)


余談ながら、スズキの自動車ラパンはこのフランス語から名前がついています。
My Lapin.com
http://www.mylapin.com/

Lapin(ラパン)はフランス語で「ウサギ」のこと。かわいい感じのデザインにピッタリで、音の響きもいいことから、車名に選びました。 (「開発ストーリー」より)

2007/05/04

「コバルトときめきWebラジオ」第45回:榎木洋子先生

-Webコバルト- ときめきWebラジオ
http://cobalt.shueisha.co.jp/radio/index.html
今回も池澤春菜さんによる最新刊「乙女は龍を結ぶ!」の朗読ありです。榎木さんと聞き手の池澤さんが(お2人ともかわいらしい声)話してらしたけど、私もそうだったかーと今回思った。関係、気になりますね。

後半は読者からのお便りコーナー中心。12月に「緑のアルダ」外伝が出るようです。乙龍(おとりゅう)シリーズの次は8月発売だそうです。

-Webコバルト- オススメ文庫「乙女は龍を結ぶ!」
http://cobalt.shueisha.co.jp/osusume/otome2/index.html
乙女は龍を結ぶ!(試し読み)
http://books.shueisha.co.jp/tameshiyomi/978-4-08-601009-2.html


乙龍シリーズはタイトルがややこしい。
榎木洋子:守龍ワールド作品リスト

「横山光輝オフィシャルサイト」オープン

横山光輝オフィシャルサイト
http://www.yokoyama-mitsuteru.com/


横山光輝氏の公式サイトが5月1日付けでオープンしたようです。
漫画の出版情報や、作品一覧、プロフィール等の情報が紹介されています。

横山光輝オフィシャルサイト-インフォメーション:横山光輝 オフィシャル・サイト・オープン
http://www.yokoyama-mitsuteru.com/info/2007/05/post.html

横山光輝「鉄人28号 原作完全版」第19巻購入のこと

ファイア二世編からファイア三世編の途中まで。鉄人が正太郎から見えないところで自由に動いている。秋田書店版と違ってファイア博士は監獄に入りませんね。

見出し一覧に第19巻の収録範囲を追加しました。
漫画「鉄人28号」見出し一覧

2007/05/02

「花とゆめ」2007年11号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹

しばらくこないだろうと予測してた名前バレきちゃった。コーンって(元)日本語だったのか、気づかなかった。自分がクーだから似た名前にしたのかな。やっーと顔もご開帳!!(かと思いきや、これキョーコ版コーンだったみたい。残念) 親ベタ誉めの品行方正な少年が夜の帝王になるまでどんな歪みがあったんだ?? 名前バレきたけど、キョーコは思い出のコーンとは別人でクーの息子はひょっとしたら亡くなっていると誤解したみたい。

どういう息子さんですかと問われて答えるクー…親バカにもほどがあるぞ。何も間違っていない息子もすごい。頭がよくて顔がよくてあらゆる面でパーフェクトな息子、キョーコの頭に浮かぶのはコーンだった(本人だからねえ)。キョーコはコーンをモデルに役作りに励む。「かつての自分」が目の前に現れたら蓮はどう反応するんだろう?

ドラマの現場で蓮に会ったキョーコは、蓮にクー・ヒズリの世話は大変だろうと尋ねられて何も悩んでいないと否定するのだけど、蓮はローリィが何かたくらんでいると思ってるから余計怪しんでいる状態。こういう展開はローリィにとっては願ったりかなったり、かな。


「スキップ・ビート!」感想のバックナンバーはこちらから。

「奇岩城」探求(附録1) - 県の名前

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※


エギーユへの絡みが薄いのと、翻案について考えてみたいので附録です。扱うのはポプラ社版、講談社文庫版の2つ。補足として偕成社怪盗ルパン選集版にも触れる。講談社版は青い鳥文庫ではなく、痛快・世界の冒険文学とその再刊で講談社文庫に入ったもの。偕成社怪盗ルパン選集は現行の偕成社アルセーヌ=ルパン全集とは別物。改作者の名前はここでは出さないけれど「奇巌城」冒頭比較(続き)に書いてある。


まずポプラ社版から。「奇岩城」探求(その4)で引用したAの箇所とその続きに該当する。

城壁はぐるりと城をとりかこんでいる。その城は三百年も昔の国王ルイ十三世式の古い城館で、やねのとんがった小塔や鐘楼がいくつも立ち並び、その中央に、ひときわたかい、巨大な針のようにとんがった塔が、天をつきさすようにそびえたっている。(ポプラ社文庫版P127-128)

橋のそばまでもどると、牛乳をいれたバケツをさげた農家のむすめふたりにいきあった。
「ちょっと、あの森のむこうのふるいお城はなんていうんですか。」
「あれかね、エイギュイユ(針)の城というのよ。」
「えっ、針の城……」
イジドールは顔色がかわるほどおどろいた。あの暗号文にもエイギュイユとあったではないか。彼はどきっとした。が、なにげないようすで、
「針の城ねえ。へんてこな名だなあ。」
「きっと、お城の塔が、みんな針みたいにとんがっているからじゃないかしら。」
「そして、ここは、なんていう村ですか。」
「クルーズ村ですわ。」
「えっ。」
と、ふたたび彼は目を見はった。
 クルーズとは、空洞という意味ではないか。暗号文にあるとおりだ。エイギュイユ・クルーズ(空洞の針)というのは、この村とあの古城のことだったのだ。(ポプラ社文庫版P128-130)

ここで「クルーズ村」という地名が登場する。これは半分架空の地名だ。というのはクルーズというのは県の名前だからだ。


県の名前ということは、フランスの読者なら当然知っている。シャトールーの南にはクルーズ県があると知っているし、原作のこの場面で「クルーズ県」と出たときはやっぱり、と思ったはずなのだ。むしろ、ここまで少し肩透かしの気分を味わったのではないかと思う。なぜならこの日ボートルレが訪れたフレスリーヌはクルーズ県に属していて、そこからアンドル県に向けての帰路をたどっているから。しかもほぼクルーズ川に沿って。フレスリーヌまで行ってクルーズという言葉を出さずにアンドル県まで戻るのか?と思った読者もいるだろう。

昔の県名や県境は不明なので、ひょっとしたら当時クルーズ県ではなかったかもしれないが、特に問題はない。フレスリーヌは大小のクルーズ川(CreuseとPetit Creuse)が合流する土地として有名だからだ。画家のクロード・モネは1889年にフレスリーヌに滞在し、「クルーズ川の岩場」などクルーズ川を描いた作品を多数残している。クルーズ県やアンドル県を流れるクルーズ川の峡谷も景勝地として有名だった。なおクルーズ川は下流でロワール川と合流する。

Art inn:国立国際美術館の「夢の美術館:大阪コレクションズ」でモディリアーニやセザンヌの名画を鑑賞しよう
http://www.art-inn.jp/tokushu/000190.html
三重県立美術館:クロード・モネ《ラ・ロシュブロンドの村 -夕暮れの印象》
http://www.pref.mie.jp/bijutsu/HP/event/collcata/select2003works/064monet2.htm
三重県立美術館:岡田文化財団寄贈作品集Ⅱ:作品目録
http://www.pref.mie.jp/bijutsu/HP/event/catalogue/okada_zaidan/mokuroku.htm
Indre (departement) - Wikipedia(仏語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Indre_(d%C3%A9partement)


翻訳で次のようになっている。

 「あの木立の向こうにある城館は何というんですか?」
 「あれはね、エギーユの城館ですよ」
 ボートルレはただなにげなくこんなことをきいただけだった。ところが、この返事は彼を仰天させた。
 「エギーユの城館ですって……え!……でも、ここはいったいどこなんですか? アンドル県でしょう?」
 「ちがいますよ。アンドル県は川の向こう側で……こちらはクルーズ県です」
 ボートルレはめまいをおぼえた。エギーユの城館! クルーズ県! エギーユ・クルーズ(空洞の針)! これは、あの紙きれに書き付けられていた謎を解く鍵ではないか! 確実で、決定的で、完全な勝利だ……(岩波P202-203)

当然ボートルレもクルーズ県やクルーズ川、フレスリーヌといった地名を知っていただろうし、ポケットガイドブックを携帯しているのだから、自分がどこを歩いているかおよその見当はついているはずだ。だから自分のいる場所が分からなくて尋ねたのでははない。単なる場所や村の名前ではなく県の名前を尋ねていることからしても、クルーズ県というのが頭にあった。県名を確認するために尋ねたのだ。こういう形で聞いたのは、クルーズという言葉を相手に言わせるためだと思う。単にクルーズ県ですか?と問いかけてもそうですよぐらいしか返ってこないだろう。耳で聞いて確かめたいという気持ちがあったと思う。

ということは、城館の名前を聞くまでボートルレは紙切れのことなど頭になかったというこだ。暗号の紙切れを拾った、それだけ。父の誘拐で頭が一杯で余裕がない上に、紙切れと誘拐を結びつけるような情報がなかったから。城館の名前を聞いて驚き、ここで初めて両者が繋がって「完全な勝利」を錯覚することになる。


ハヤカワ文庫ではボートルレの問いかけが次のように訳されている。

「《針の城》だって…ちょっと待てよ…ここは何県でしたっけ? アンドル?」(早川P169)

「ちょっと待てよ」は原文では「Ah!」。この質問をした時点でボートルレは城館が何県に属するかほぼ確定したうえで発言していると思うので、ニュアンスが違うと思うけれど、この感嘆詞をボートルレが気づいたことを前提とした翻訳しているのは妥当だと思う。


翻ってポプラ社版に戻ってみると、実在の土地であろうが、架空の土地であろうが日本人の子供読者には問題ないのだと感じる。むしろ、読者にとっては知らない土地だから「村の名前」を聞くほうが自然になってしまう。だけど、原作が実在の土地を舞台にした小説であることを失念してはいけない。

蛇足ながらこのシーンでクルーズ=空洞の意味を強調しないほうがいいと思う。クルーズ=クルーズ県とするほうが単純ですっきりするのに。グルーズ県またはクルーズ川という地名は、クルーズという言葉の持つ抉る、彫るという意味が語源でないとしても、空洞という意味が語源である可能性はもっと低いと思う(写真で見る感じクルーズ川は土地を抉るように流れているから)。偕成社アルセーヌ=ルパン全集版もクルーズ=空洞、エギーユ=針を強調しているが原文にはない。たいていの翻訳や翻案では空洞の針という言葉に拘りすぎている。奇巌城という言葉にも。エギーユとクルーズ、クルーズのエギーユで考えるほうが面白いと思のだけど。


次→「奇岩城」探求(附録2) - 誘拐のルート

※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

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