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2007/04/16

「水晶の栓」平岡敦訳

ハヤカワ文庫、2007年2月初版、解説:関口苑生
水晶の栓:ハヤカワ・オンライン
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/431204.html

面白くて一気に読めてしまって、こんなだったっけ?と思った。創元推理文庫版を読んで感じた「もっと面白いはずなのに」という思いは払拭された。ルパンのみじめっぷりの描き方が可笑しくてたまらない。「遅かりしエルロック・ショルメス」でも執拗な前振りに笑えるのだけど、長編な分たっぷりと存分に書かれている。極め付けで最後のアレだから楽しい。そりゃあ鬱屈してただろうなあとハ思うけれど。あそこまでいくと読んでて噴き出しそうになる。

おそらくシリーズ中で一番ミステリ的な緊密さを持っているのはこの作品だろう。今度の再読で伏線や気配りされた描写に気づくことができて感心した。それに、「水晶の栓」は勧善懲悪の物語だというのをひしひしと感じた。注意しなくてはいけないのは、ルパンは無条件の善ではないということ。一時的に善の大義名分を得たにすぎない。思えばルパンシリーズ全体そうかも知れない。

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