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2007/04/28

お台場で「激突!!光ロボ展」開催中

東京・お台場「デックス東京ビーチ・台場一丁目商店街」にて「激突!!光ロボ展」が開催されています。5月6日(日)までです。鉄人28号、ジャイアントロボの巨大フィギュアや北原照久氏の鉄人28号コレクションなどが展示されているようです。

SANSPO.COM:楽しいイベント目白押し 都心のオアシスでGW満喫
http://www.sanspo.com/gourmet/club/070427.html
映画「鉄人28号 白昼の残月」オフィシャルブログ | お台場デックス東京ビーチ「台場一丁目商店街」で鉄人とジャイアントロボに会える!
http://tetsujin28-movie.com/blog/log/eid30.html

デックス東京ビーチ - お台場
http://www.odaiba-decks.com/special/index.html


3月24日に同会場で行われた、北原照久氏参加の「ロボット憲章調印式」の模様については、アニメ「GR」の公式サイトにアップされているようです。

GR -ジャイアントロボ- OFFICIAL WEB SITE:家弓家正のBFNニュース
http://gr-anime.com/tv_radio_tv.html
【第10回】 2007年4月20日配信
○お台場「台場一丁目商店街」
激突!!光ロボ展
~ジャイアントロボ&鉄人28号の世界~


同じ日程で現在神戸でも開催中です。
神戸で「激突!!光ロボ展」開催予定

横山光輝「激突!!光ロボ展 ~ジャイアントロボ&鉄人28号の世界~」開催予定
「鉄人28号」「ジャイアントロボ」による「ロボット憲章調印式」開催

clappa!の「キーワードから読み解く『鉄人28号 白昼の残月』

映像コミュニティサイト『clappa!』の特集ページで、アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月が」全4回で考察されています。

clappa! (クラッパ!):特集
http://clappa.jp/Special/Selection/
clappa! (クラッパ!):キーワードから読み解く『鉄人28号 白昼の残月』
http://clappa.jp/Special/36/
(ページを開くと予告トレーラーが自動再生されるようです。)
第1回 『白昼の残月』の見上げかた
第2回 謎の復員兵《残月》と《廃墟弾》の脅威
第3回 村雨一家と昭和30年代という時代
第4回 謎のロボット軍団と金田博士の最後の遺産


トランスコスモス株式会社 映像コミュニティサイト『clappa!』(クラッパ!)クリエーター名から検索できるインタビューページ、コラム、clappa!セレクションを新設、コンテンツをさらに拡充 News2u.ne
http://www.news2u.net/NRR200717766.html

「キーワードから読み解く『鉄人28号 白昼の残月』」
『鉄人28号 白昼の残月』の物語世界を4つのキーワードを用いて紹介しています。予告トレーラーも公開中。

ジャック・ベッケルの映画「怪盗ルパン」への言及記事

flowerwild.net-特集記事
http://www.flowerwild.net/feature/
「特集 映画と泥棒」ということで、盗みがテーマになっている記事が投稿されていますが、うちいくつかでジャック・ベッケルの「怪盗ルパン」についても言及されています。昨年末のジャック・ベッケル生誕百周年記念国際シンポジウムのレポートもあり。

flowerwild.net-ジャック・ベッケルの/についての昆虫学──ジャック・ベッケル生誕百周年記念国際シンポジウム・レポート
http://www.flowerwild.net/2007/04/2007-04-10_004827.php
flowerwild.net-It Takes a Thief to Catch a Thief 犯罪とアメリカのジャンル映画──対談クリス・フジワラ&マーク・ロバーツ vol.1
http://www.flowerwild.net/2007/04/2007-04-02_000000.php
flowerwild.net-It Takes a Thief to Catch a Thief 犯罪とアメリカのジャンル映画──対談クリス・フジワラ&マーク・ロバーツ vol.2
http://www.flowerwild.net/2007/04/2007-04-02_010000.php
flowerwild.net-It Takes a Thief to Catch a Thief 犯罪とアメリカのジャンル映画──対談クリス・フジワラ&マーク・ロバーツ vol.3
http://www.flowerwild.net/2007/04/2007-04-02_020000.php

ラッフルズは19世紀末だけどアルセーヌ・ルパンは20世紀初頭です、念のため。


ジャック・ベッケル生誕百年記念国際シンポジウムで映画「怪盗ルパン」上映予定
映画「怪盗ルパン」(ジャック・ベッケル)

2007/04/25

「奇岩城」探求(その6) 城館の塀

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※


エギーユの城館が建てられたのは、エギーユの存在を知った人々の目を欺くため。だから、ただ建てるのではなくて、ルイ14世が仕掛けた一つはエギーユ(尖塔)を持つ城館にすること、そして建築様式による年代のごまかし(衛兵が城館が建った時期について誤魔化されていなかったのは、エギーユの謎を知らぬ者に余計な詮索をされたくなかったからとしておく)。でもまだ仕掛けがあるのではと思う。

それは塀(城壁)の高さ。これってトリックじゃないの?と。エギーユに目を向けさせるための装置というか。


エギーユの城館の城壁はかなり高い。高い壁を支えるため控え壁を備えているほどだ。だからボートルレは、城館に近づかず小高い丘に登った。しかしそれでも城壁は高く、ようやく屋根が見えるほどだった。つまり、屋根から上しか見えない、城館の様子を殆ど見ることができないのだ。そして同時に、丘に登ったのは城壁の中を見るためだったことが分かる。

ここで確認としてエギーユ城館が持つフレシュ(尖塔)とクロシュト(小鐘楼、小尖塔)というのは地面に建っているのではなく、建物の上にあるものだと言うことが分かっていないといけない。

そして城館の描写をよく見ると、高い壁(murailles)、ルイ13世様式の屋根(toit)、細い小鐘楼(clochetons)、そして高い尖塔(fleche)のてっぺんへとだんだん空に向かっていく形になっている。これはそのままボートルレの視線の動きをあらわしていると思う。だから意識的に尖塔というのが最後に残る。それを効果的にするため怪しい男を尾行させ、城に近づくまで上を向かせないという周到ぶりである。

→該当箇所の引用は「奇岩城」探求(その4)のa。


この城壁の高さによって城壁の中を見るという行為がエギーユを見るという行為に、父を探すという行為がエギーユを探すという行為にずらされてしまう。しかもそれと気づかぬうちに。単純で原始的だけど、人目を騙すのには十分な仕掛けだ。誰が見てもエギーユだというしるしのために尖塔(エギーユ)を付け、その上で塀は屋根と尖塔しか見えないくらい高くした。そうすれば皆まず屋根を見、その上の尖塔を見る。だから人は尖塔の館だよ、と言われたら納得するし、ボートルレも即座にエギーユ=尖塔と思ってしまったのだ。屋根が赤ければ赤屋根の城館、風見鶏があれば風見鶏の城館となるだろう。それと同じく尖塔があるから尖塔(エギーユ)の城館という単純な命名だったから。

少し脱線するけれど、このエギーユが偽者であったときにボートルレは涙を流してしまう。ボートルレは感じやすいところがあるけれど、決して人目をはばからず泣くような少年ではない。衆目の前で泣くと言う醜態をさらけ出してしまうには、よほどのショックがあったということだ。そのショックというのは自分がとった行動が相手の思う壺、相手に行動を取らされていたからだと悟ったからだと思う。


前→「奇岩城」探求(その5) 城館の様式
次→「奇岩城」探求(その7) 城館の様式

※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

2007/04/23

アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」鑑賞のこと 3

予告編のフィルムコマプレゼントのために4月20日に行きました。貰ったコマは正太郎でした。
いつも前のほうに座るので状況確認できないけど結構席は埋まっていたかな。レイトショーなのでJRと直結していてそのまま帰れるのがありがたい。月ってまぶしいんだなあというのと、BGMにしみじみと浸ってしまった。

新宿武蔵野館ではゴールデンウィーク中もレイトショーで上映されることが決定しているようです。


ちと古いんだけど、初日報告の記事
eiga.com [文化通信ニュース]:日活配給「鉄人28号」武蔵野館でヒットスタート
http://www.eiga.com/bunkatsushin/070410/07.shtml

感想書けてなかったけど、初日の唐沢俊一氏のトークショー面白かったです。モンスターが一番のお気に入りで、今回の仕打ちは受け入れがたいそうですが(笑)。鉄人28号の敵はギャング。モノクロアニメで復活した時の敵は宇宙人だったが、宇宙人は違うだろうと思ったとか。初めて接したのは漫画の鉄人からだったとか、当時はアトムより鉄人のほうが人気があったとか、あの無表情な目が実は悲しくみえるんだとか。予告編上映をカットした分のホンの短い時間だったのが残念。

2007/04/22

Podcastでアルセーヌ・ルパン

ポッドキャストでアルセーヌ・ルパン作品の朗読を配信しているサイトがあるようです。

Advanced French
http://www.audio.lunarpages.net/

会員登録をしなければならないようで、登録するべきか迷っていたけれど、一部直接聞けるページを見つけました。原文テキストもあります。

Advanced French Arsene Lupin
http://www.audio.lunarpages.net/lupin.php

Telechargement Chapitre 1 fichier 1, audio format mp3 17 Mo
Telechargement Chapitre 1 fichier 2, audio format mp3 18 Mo
→アルセーヌ・ルパンの逮捕(1-1)

Telechargement Chapitre 2 fichier 1, audio format mp3 17 Mo
→獄中のアルセーヌ・ルパン(1-2)


このサイトの存在は以下のブログで知りました。他のフランス語がらみのPodcast情報も紹介されています。
Tout dort au soleil フランス語のPodcast
http://tdas.exblog.jp/4921038
また、ルパンシリーズの原文は以下のサイトで閲覧できます。
Books in the public domain in Canada - Maurice Leblanc
Ebooks libres et gratuits : Leblanc, Maurice


フランス語のほかに、英訳の朗読を配信しているサイトもあるようです。2つのサイトがありますが、内容は同じかもしれません。現在のところ「怪盗紳士ルパン(1)」と「奇岩城(4)」のみで、原文はグーテンベルグのものを使用しています。

LibriVox ≫ The Extraordinary Adventures of Arsene Lupin, Gentleman-Burglar
http://librivox.org/the-extraordinary-adventures-of-arsene-lupin-gentleman-burglar
LibriVox ≫ Hollow Needle by Maurice Leblanc
http://librivox.org/hollow-needle-by-maurice-leblanc
LibriVox View topic - COMPLETE Hollow Needle... Arsene Lupin, Leblanc - AF-ad
http://librivox.org/forum/viewtopic.php?t=2687
朗読の完成情報を投稿した掲示板のようです。見つけたので紹介。

Internet Archive Details The Extraordinary Adventures of Arsene Lupin, Gentleman-Burglar
http://www.archive.org/details/Arsene_Lupin_Gentleman_Burglar
Internet Archive Details Extraordinary Adventures of Arsene Lupin, Gentleman-Burglar, The
http://www.archive.org/details/extraordinary_lupin
Internet Archive Details The Hollow Needle Further Adventures of Arsene Lupin
http://www.archive.org/details/hollow_needle


日本語では、以前紹介した「白鳥の首のエディス(6-7)」の朗読があります。
河野清人の思いつきボイス!:アルセーヌ・ルパン
http://www.voiceblog.jp/kiyo22/car7.html


青空文庫「探偵小説アルセーヌ・ルパン」の朗読版

「ラヴシーンVol.11 奇岩城~ルパンが愛した女~」の特番再放送予定

CSのフジテレビ739でゴールデンウィーク中の5月5日に再放送があるようです。未見ですが、この番組中に放送されるのは前半は日曜昼、後半は日曜夜の公演を使用しているらしいです。

フジテレビ:広報ページ:ラヴシーン11 奇岩城~ルパンが愛した女~
http://wwwz.fujitv.co.jp/cs/program/7395_019.html
5/05(土)16:00~18:50

フジテレビ:ラヴシーン11 奇岩城
http://www.fujitv.co.jp/ana/love11/index2.html


朗読舞台「ラヴシーンVol.11 奇岩城~ルパンが愛した女~」

2007/04/19

神戸で「激突!!光ロボ展」開催予定

ゴールデンウィーク期間中神戸・新長田で開催される「激突!!光ロボ展 ~ジャイアントロボ&鉄人28号の世界~」の詳細が発表されました。

日時:4月28日(土)~5月6日(日)
場所:アスタくにづか新長田アートギャラリー

『GR -GIANT ROBO-(ジャイアントロボ)』 OFFICIAL WEB SITE:イベントスケジュール
http://gr-anime.com/event_schedule.html

【内容】
・会場スタンプラリー
・2メートル「ジャイアントロボ」「GR2」フィギュア展示
・横山光輝先生の直筆原稿より「ジャイアントロボ」&「鉄人28号」復刻原画パネル展
・会場オリジナルグッズの販売
等もりだくさん!!


また、懐かしの特撮版「ジャイアントロボ」、1992年のOVA版「ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~」、そして2007年版『GR -GIANT ROBO-』の歴代GR作品の特別上映が決定したそうです。上記「GR」公式サイトから応募できます。入場無料で、締め切りは4月23日です。

開催日時:5月6日(日) 11時開場 / 11時30分開演
開催場所:「SITEKOBE」 アスタくにづか4番館4F


映画「鉄人28号 白昼の残月」オフィシャルブログ 神戸・新長田に鉄人28号&ジャイアントロボが降臨!
http://tetsujin28-movie.com/blog/log/eid36.html


横山光輝「激突!!光ロボ展 ~ジャイアントロボ&鉄人28号の世界~」開催予定


□2007/05/02
神戸新聞で取り上げられていました。
神戸新聞ニュース神戸-2007.04.30-横山光輝氏の原画や巨大人形を展示 長田
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ko/0000319163.shtml

2007/04/17

三津木春影「大宝窟王」前篇

「奇岩城(4)」の翻案。大正元年に出版されたらしいけれど未調査。時間がなかったので前編の2/3ほどしか読めなかった。マイクロフィッシュのため、一度挑戦したときものの数分で眩暈がしたのでよく読めたほうだと思う。固有名詞以外はかなり忠実な訳で驚いた。保篠訳より読みやすいかもしれない。旧かな旧漢字重ね字等に抵抗がなければだけど。保篠訳は三津木訳を踏襲して書かれているのが分かる。

人物名は日本ぽく改められているが、舞台はフランスで地図も挿入されている。そのためか人物名は必ずしも発音に基づいていないけれど、地名は比較的発音に近い。

アルセーヌ・ルパン→隼白鉄光(はやしろてっこう)
レイモンド→真保場黎子(まほばれいこ)
ボートルレ→三井谷散史(みいたにさんじ)
ガニマール→蟹丸潤蔵(かにまるじゅんぞう)
ショルメス→保村俊郎(ほむらしゅんろう)…ホルムロック・シアーズ、ホームズ・シャーロックあたりのもじりっぽい
ルーベンス→留弁(るうべん)

アンドル県→印東州(いんとうしゅう)…Indreの英語読みからだろう
クルーズ県→空也州(くうやしゅう)
コー地方→加烏州(かうしゅう)…Cauxだから
ルーアン→留安(るあん)
エトルタ→江鳥田(えとりた)…括弧書きでEtretat(エトリタト)とある

三津木版は英訳からの重訳と見たことがあるけれど、確かにそうなのだろう。原文では暗号文の単語の候補がfleuve(川)、preuve(証拠)、pleure(泣く)、creuse(空洞の)と4つだけれど、三津木版ではfleuve(河)、preuve(証拠)、creuse(空・うつろ)の3つだった(私のメモではfleuveでなくfreuve(河)となっている。メモ違いかもしれないのでフランス語に従っておく)。グーテンベルグの英訳では「F*EUVE, PREUVE and CREUSE」である。


同じ三津木の手による「813」の翻案「古城の秘密」ではルパンは仙間龍賢となっている。また、ルパンの翻案を読んだ横溝正史が、隼白鉄光なる人物を登場させた作品があるようだ。他にあるかもしれないが、一つは「殺人暦」という作品らしい。

大阪府立児童文学館デジタル・ミュージアムの「古城の秘密」紹介

2007/04/16

宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」感想

楽しかった。劇場に見に行ってよかった。私にはこそばゆいというかくすぐったい作品だった。そこが妙にツボに嵌ってしまったところでもあってなんとも気恥ずかしい。原作とは関係が薄いし、公式サイトのあらすじとも違っているので、期待していくとたぶん肩透かしです。それとアルセーヌ・ルパン(Arsene Lupin)はA/L(アール)と呼ばれているので戸惑わないように。この際原作は脇においてください。コメディだし。

特別製の緞帳がかわいかった。ファンシー系の絵で色はまさにキキララ。お姫様のほうはフランス語でアニエス、怪盗姿のほうはラウル?アルセーヌ・ルパン?と書かれている。絵に吹き出しがついてて、時間に合わせて案内してくれる。フランス語だったので読めなかったけれど、もうすぐ始まるよとか、フィナーレとか、またねとか。ところがこの緞帳、誤字があったらしく、Arsène LupinがArséne Lupinになってたみたい。Agnès(アニエス)はたぶん大丈夫。


影の副題は「お転婆天使の初恋」なんじゃなかろうか。それぐらいインパクト大有りの「お転婆天使」という言葉(いつの時代だ)。最初はずっこけそうになりながらだんだん馴染んでくる恐ろしや。名前負けしていないアニエスもすごいけれど。でも私が一番気に入ったのはラウル。ヴィクトワールがうらやましい。だって「ただいま」って言ってくれるのよ(このシーンで上着を脱いで掛けるのだけど、2回目観劇のとき上着を落としてたのはご愛嬌)。格好いいというよりいとおしい。よくまっすぐ育ったものだ。

ラウルがA/Lになって予告状を出すものの、やっぱ誘拐はよくないと帰りかけながら戻ってくる。でも戻ってきて言うせりふが「お嬢さん、お迎えにあがりました」←十分なりきってるやん! しかしそこには恐るべき(笑)罠が仕掛けれててさらうはずのアニエスに引っ張られて逃げる羽目に。そのままアニエスに振り回されてなぜか白昼デートに。ばれないようにしないと、とかいうんだけど、全然隠れてない。学友たちよなぜ気づかん。2人ともピンク系の服装で可愛かった。ラウルがA/Lを気取ってるのかカッコつけて座るのもほほえましい。私は君が足長いのは分かったから!な気分で見ていた。しかしこのラウル、最初こそアニエスお嬢様のツボは心得ているよね、ぐらいで納得できなくないけれども、どんどんエスカレートしててタラシの地が見えてくるようなキザセリフ…。

ラストはマリアンヌへの伝言を受けたところと、ローアンとよい旅をというような何気ない挨拶を交わしたところがよかった。ドクトル・ゴッズは狂言回しのきわみで、謎の道具だとか仮面だとかいろいろ用意してくれる。斬鉄剣を手にぴょんぴょんはねるドクトルに釣られて飛ぶラウルが可愛い。変身にマッドな博士って付き物だよね。と言うところなのだけれど、このドクトル、妻のマリアンヌが3年前になくなったことが信じられずに捜し求めるというのがうざったいくらいに出てくる。それがここできれいに落ちた。託りましたと答えたラウルの優しさがじんわりくる。ローアンについては誰としゃべっているかラウルは知らないというのが切ない。


ところでこのお芝居はミュージカルなわけです。だから(セリフに節がついているのが不思議だった…のは置いといて)歌がたくさん出てくる。でも全然旋律を覚えていなくて、唯一メロディを覚えているのが、君がそこにいるのに、手を伸ばせば触れられたのに、という曲で、まさにラウルのテーマソング。だから私は今回のラウルには切ない印象が残ってしまっている。A/Lのテーマはあまり覚えてない。オープニングはあっという間に始まったというか、凄かったというイメージは残ってるんだけど…。ヒーローの名前で〆るのは特撮っぽい(「そうさこの俺アルセーヌ・ルパン」…書くのすら恥ずかしい)。しかし自分で歌っちゃうヒーローというのはなかなかいない。

全体的なイメージとしては少女漫画だなあと思う。キザっちいセリフが出てきて、ありえない設定がバンバン出てきて、コメディ色もあってというべったべたな昔の少女漫画。ミーハー気分で楽しんだもの勝ちな作品です。おでこにキスって…私はぶっちゃけ「ときめきトゥナイト」を思い出した(でもイメージとしてはごく初期かもっと古い少女漫画)。セットの月も漫画チック。

だから深く考えちゃダメです。作品としての粗はかなり多いので気になる人は気になると思う。
・婿殿ってスーピーズ伯爵は中村主水かい
・ローアン枢機卿に子どもって…破戒僧め。しかも本妻とその子どもがいるっぽいんだけど?
・公爵が伯爵家に婿入りって?
・乳母なのにマドモワゼル?
・貴族の令嬢がバレリーナ?
・宝石の偽造は犯罪って、高価な宝石はイミテーション作らない?
・未公開株の取引だの証券の偽造だのいつの時代だいつの
と、こういう感じなので。でもその荒唐無稽さが反って興味深い謎を生んでいて、この話は1幕でヴィクトワールが書いている内容であることが強調される。じゃあ、1幕最初のヴィクトワールといるA/Lは本物?ラウルA/Lが誕生する前にA/Lがいたなら最初のA/Lはどこで生まれたの?というあたりパラドックスが起こってて面白い。たぶん脚本はそれほど考えて書かれてないだろうとは思う。ただ、やりたいことがハッキリしてるので楽しくみることができた。


以下、他のキャラクターその他について思いつくまま。
ルイ・アントワーヌ・レオン
アニエスの婚約者で、長い上着が似合ってて格好よかった。ライバルは金も力も背もあってかっこよくなきゃね。だってアニエスの気持ちは論外でA/Lにあるわけだから。もう少し、キャラクターの掘り下げというか知力があってもよかった。部下の女の名前はミレディ。やっぱ悪女の名前と言えばこれだ。

シャーロック・ホームズ
ジョー・ワトソンと組んで完全なコメディ・リリーフ。幕開け前から登場して観客を楽しませてくれる。今回はわざとA/Lを泳がせてくれているので、本来の能力は未知。ワートソンくんという言い方がツボにはまる。

ミロ・ガニマール刑事(原作はジュスタン・ガニマール)
本気で無能?かもしれないコメディ担当。最初は伯爵家だからとりあえず服装は整えて訪問。でも12年間経つとやさぐれちゃって、伯爵家でも気にしない。ネクタイは緩める、袖はまくりあげる。皺が縒るぞーと思う。

ドニス・カンデラ
とっても個性的。みんな怪盗紳士にうっとりな世界で独り怪盗紳士なんかいないと主張してる。なのに好きな子の気を引くためにあることをするのも可愛い。


原作について。
この話はルブランの原作「王妃の首飾り(1-5)」のエピソードを使ったオリジナル。原作といっても、下敷きにしているのは南洋一郎の翻案である「ぼくの少年時代」でしょう。だって“スーピーズ”伯爵だから。本来の原作ではドルー=ズービーズ(ドルー=ズビーズ)伯爵といって、ドルーとスービーズという二つの家の名前がくっついている。スービーズはSoubiseでpじゃないんです。夜会シーンから始まるところや、ヴィクトワールや作者(「A/L」では二者を合体させている)が出てくるところ、亡母にとってこれがよかったんだというところも南版ですね。個人的には「ぼくの少年時代」も青い鳥文庫の「二十一の宝石」も野暮ったくて原作に如くは無しだと思う。

余談1。
これって宮崎監督の「カリオストロの城」じゃんというシーンもあった。まああれも王道だから。私は良さがあまり分からないのでよく知らない。スーピーズ家に娘がいて成長して再開する、王妃の首飾りを執拗に狙う人物がいる、あたりはフランス映画の「ルパン」と被るんだけど、名前はアニエスでよかったわ。

余談2。
Webに掲載されたポスターの仮面を見たときから思っていたのだけど、劇中でオペラ・ガルニエと言う単語が…。仮面、ラウル、オペラ・ガルニエこのキーワード“だけ”ならまるで「オペラ座の怪人」。「オペラ座の怪人」のラウルはRaul。こっちのラウルはRaoul。フランス人なら普通はRaoulだから、Raulはイタリア系かも。劇中の発音はラウールだったけど、ラウールとアール、ちょっと紛らわしい。ちなみにA/Lでアールと読ませているが、フランス語のアルファベットではRはアールではない。A(アー)、L(エル)、R(エール)と読む。


とりとめなく書いてしまったけれどこの辺で。
あらすじはまとめきれなかったので、キャストと各場面のタイトルのみ別ページに載せておきます。
宝塚「A/L」キャスト


□関連記事
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□2007/04/18追記
中日の千秋楽では「あの人だろ?」というセリフがあったらしい。見れてたら感無量だっただろうなあ。


□2007/04/25追記
あらすじを追加しました。
宝塚「A/L」キャストとあらすじ

「水晶の栓」平岡敦訳

ハヤカワ文庫、2007年2月初版、解説:関口苑生
水晶の栓:ハヤカワ・オンライン
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/431204.html

面白くて一気に読めてしまって、こんなだったっけ?と思った。創元推理文庫版を読んで感じた「もっと面白いはずなのに」という思いは払拭された。ルパンのみじめっぷりの描き方が可笑しくてたまらない。「遅かりしエルロック・ショルメス」でも執拗な前振りに笑えるのだけど、長編な分たっぷりと存分に書かれている。極め付けで最後のアレだから楽しい。そりゃあ鬱屈してただろうなあとハ思うけれど。あそこまでいくと読んでて噴き出しそうになる。

おそらくシリーズ中で一番ミステリ的な緊密さを持っているのはこの作品だろう。今度の再読で伏線や気配りされた描写に気づくことができて感心した。それに、「水晶の栓」は勧善懲悪の物語だというのをひしひしと感じた。注意しなくてはいけないのは、ルパンは無条件の善ではないということ。一時的に善の大義名分を得たにすぎない。思えばルパンシリーズ全体そうかも知れない。

ロアン枢機卿とは誰か? - 王妃の首飾り(1-5)

※以下の文章は「王妃の首飾り(1-5)」の内容に触れています。※


ルパンシリーズの「王妃の首飾り(1-5)」ではロアン=スビーズ枢機卿が首飾りをマリ=アントワネットに送ろうとしたとされている。しかし、史実で王妃の首飾り事件に関わったロアン枢機卿はルイ=ルネ=エドゥアール・ド=ロアン・ゲメネといって、ロアン=ゲメネ家の人物なのだ。母親はロアン=スービーズ家出身ともいう。


ロアン家というのはフランスの一大権門で枢機卿となった人物は大勢いる。ロアン=ゲメネも、ロアン=スビーズも実在の家名で、建物の名前に残るなどしているから、耳馴染む名前だっただろう。例えば、ヴィクトル=ユゴーが住んで、現在はヴィクトル・ユゴー記念館となっているのはロアン=ゲメネ館、歴史博物館として公開されているスービーズ館など。

だから当時の読者は名前違いにすぐ気づくはず。つまりわざと変えているのだ。その証拠にその後でわざわざロアン=ゲメネという名前を出している。そうして史実とずれを作ることで、思う存分フィクションとして書くことができる。だから、ここにどんな補足や注をつけても白々しいというか興ざめだろうと思う。それでもフランス史を知らない読者にはどこかで解説が欲しい。

偕成社版ではロアン=スビーズ大司教と訳されている。史実のロアン枢機卿は大司教になったけど、普通はcardinalなら枢機卿と訳すだろう。また、冒頭の夜会に出席した王は、偕成社版や岩波少年文庫版では「デンマーク王のクリスティアン9世」となっているが、原文ではただのクリスティアン王である。たしかに現実に該当する人物がいるかもしれないが、抽象的に書いているのだから完全に一致するとは限らない。


なお、王妃の首飾りのエピソードは、ルパンシリーズの「カリオストロ伯爵夫人(13)」でも用いられている。けれどよく読むと、ロアン=スビーズ枢機卿はロアン枢機卿、ドルー=スビーズ伯爵家はドル=スビーズ公爵家、容疑者の未亡人を名前でなく旧姓で登場させるなど、少しずつずらして書かれている。ロアン枢機卿に関しては史実に近づいたことになる。これらのずれをどう考えるかというのは課題だけれど、まず個々の作品を整理しなければ片付かない。ハヤカワ文庫版も偕成社版も「カリオストロ伯爵夫人(13)」のドル=スビーズ家の爵位を公爵に改めているけれど、「王妃の首飾り(1-5)」と「カリオストロ伯爵夫人(13)」の双方のエピソードが同じであるという保証はないと思う。

早急に他作品ではこうだから誤り、史実でこうだからこれが正しいするのは、私のような「原作」を読みたい読者には困る。注釈に付けてくれるのはありがたいけれど。


「王妃の首飾り(1-5)」ではロアン=スビーズとロアン=ゲメネを単純に入れ替えたのかと思ったけれど、未詳。
CHARLES DE ROHAN (1715-1787)(フランス語)
http://users.skynet.be/genehist/soubise.htm
シャルル・ド・ロアン=スビーズ。1782年9月に3300万の大破産というようなことが書いてある。


※以上の文章は「王妃の首飾り(1-5)」の内容に触れています。※

ポルノグラフィティのライブ

ポルノグラフィティ8thライヴサーキット OPEN MUSIC CABINET
4/13(金) 横浜アリーナ

「m-Cabi」というアルバム発売に合わせてのライブツアーに参加。立見席だったので立ちっぱなしだった。でもステージに近いところに場所を確保できたので、横浜スタジアムのときよりずっと間近でみれてよかった。そのぶんステージ全体は見渡せなかったので、ひたすら歌に集中。マイクがたまにキンキン音割れしてたのがなければもっとよかった。

キーボード担当としてak.hommaが参加してた(ポルノグラフィティの作曲者兼アレンジャー)。はじめて見た。ジュリアナ東京って何年前だ?? 今回のライブのキャラクターはフラッディだったかな? 振り付けのある曲があって、振り付け指導をやってたり。それも楽しかった。やっぱ覚えていかないと踊れないなあ。一曲知らないと思った曲があったけど「PRISON MANSION」という曲みたい。「NaNaNa サマーガール」のカップリング。

2007/04/15

海外でシャーロック・ホームズ対アルセーヌ・ルパンのアドベンチャーゲームが発売予定

海外で「Sherlock Holmes against Arsene Lupin」というPCゲームが発売予定だそうです。詳細は不明ですが、ヨーロッパのゲーム会社が開発元のアドベンチャーゲームで、おそらく言語は英語。シャーロック・ホームズを主役としたゲームの第4弾として2007年の第3クォーターの発売予定だそうです(第3四半期って言われても、年度始まりはいつ??)。

PCGAMES-WELTEN - News Sherlock Holmes against Arsene Lupin - Neues Spiel der Schnuffelnase in Arbeit(ドイツ語)
http://pcgames.onlinewelten.com/news,29830,0,sherlock_holmes_against_arsene_lupin_neues_spiel_schnueffelnase_arbeit.html
Sherlock Holmes against Arsene Lupin(英語、PDF)
http://www.gamepad.de/loesungen/files/Sherlock-Lupin.pdf


シリーズの過去タイトルは次のとおり。
1作目◇Adventures of Sherlock Holmes: The Mystery of the Mummy(2003年発売)
4Gamer.net:Adventures of Sherlock Holmes: The mystery of the mummy
http://www.4gamer.net/DataContents/game/0779.html
2作目◇Adventures of Sherlock Holmes: Secret of the Silver Earring / The Case of the Silver Earring(2004年発売)
4Gamer.net:Adventures of Sherlock Holmes: The Silver Earring
http://www.4gamer.net/DataContents/game/1659.html
3作目◇Adventures of Sherlock Holmes: The Awakened(2007年発売)
4Gamer.net:Sherlock Holmes: The Awakened
http://www.4gamer.net/DataContents/game/2465.html

Frogwares Game Development Studio(英語、開発元のサイト)
http://www.frogwares.com/games.html
Sherlock Holmes - The Awakened(英語、3作目の公式サイト)
http://www.sherlockholmes-thegame.com/


このゲームシリーズは国内でも扱っているお店があるようです。輸入版かな? ホームズ対ルパンも発売されたら輸入してくれるといいな。
【WIN】シャーロックホームズ:ザアウェイクン - Yahoo!ショッピング
http://store.yahoo.co.jp/gdex/101-11576.html

2007/04/14

フィリピンのTVドラマ「LUPIN」

このTVドラマの存在はしばらく前から知っていましたが、フィリピンでは4月9日から放送されているようです。主人公はアンドレ・ルピンという名前です。(Lupinはルピンと発音するようです。フランス語ではリュパンです、念のため)

Lupin (Philippine TV series) - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Lupin_%28Philippine_TV_series%29


アルセーヌ・ルパンシリーズも参照しているようですが、ルパン三世のキャラクターを下敷きにしたと推測されます。例えば以下の内容(自動翻訳のまま)。

GMANews.TV - Lupin and his Ladies - Entertainment - Official Website of GMA News and Public Affairs - Latest Philippine News(英語)
http://www.gmanews.tv/story/32179/Lupin-and-his-Ladies

「それとあなたに基づくアニメを作られる日本人は、知っています、medyo iba『yung名、性格とそれを支持しているibayungは、ずっとcomedicで、ずっと素晴らしいです」と、DirekマイクTuvieraが説明します(Promise(2007)、Atlantika(2006~2007)。

「それほど日本のバージョン以外から、我々はまっすぐに原資料から借りました」、Direk.をはっきりさせる「我々はフランス語版に集中して、そして我々自身のものを作りました。フィリピンの視聴者のためにtalagaにそれを調節しました。」

GMANews.TV - Lupin steals your hearts today - Entertainment - Official Website of GMA News and Public Affairs - Latest Philippi(英語)
http://www.gmanews.tv/story/37552/Lupin-steals-your-hearts-today

ルパンには、強盗において彼を助ける3人の助手がいます:アシュリー(カトリーナHalili)、一級射手である軍隊組織の私立学校卒業生、変装の女王、そして、誰の致死美しさがライバルがいないですか;ブリジット(Ehra Madrigal)、ルパンの仕事、彼女が切りつける彼女の技術を得たコンピュータ学校からの大学中途退学者、そして、誰が武器としてナイフを使うことに熟練していますか;そして、Castor(男の子II Quizon)(ルパンの天罰であったものであるが、結局彼の同盟国になるSmall Time Conの国王として知られている)。


このTVドラマを放送しているGMAというテレビ局は日本でも見られるらしいです。番組表を見ると4月16日に「LUPIN PRIMER」、4月17日から毎日「LUPIN」の文字が見えます。でも日本で見られる環境にいる人は少ないでしょうね。

フィリピン総合情報(CMM駐在員ブログ)-サバイ・タヨ♪ ルパンじゃないよルピンだよ
http://blog.goo.ne.jp/cmm-net/e/87500a1a36994e38207d36922633d317
AccessTV(アクセステレビ) - フィリピンGMA7-RMN-FOX -
http://accesstv.jp/atv/jpn/top.html
AccessTV:CH01GMA番組表
http://accesstv.jp/atvin/dairi.pl?epg/gmaepg.php


□2007/06/10追記
公式サイト
Lupin - iGMA.tv
http://www.igma.tv/shows/Lupin


□2007/11/11追記
全95回で完結したようです。放送期間は2007年4月9日~2007年8月17日。DVD順次発売中。
DIVISORIA.COM - Lupin Vol. 01 DVD br Richard Gutierrez
http://store.yahoo.com/divisoria/luvo01dvdbri.html
DIVISORIA.COM - Lupin Vol. 02 DVD br Richard Gutierrez
http://store.yahoo.com/divisoria/luvo02dvdbri.html

不思議な手紙の内容は? - 王妃の首飾り(1-5)

※以下の文章は「王妃の首飾り(1-5)」の内容に触れています。※


ルパンシリーズには史実を基にした「王妃の首飾り」という作品がある。改めて読んだとき、私はあることに非常に驚いたのだけれど、それがなくても謎が解けるにつれ変わっていく雰囲気や、浮かび上がる探偵役の怪人ぶりなど魅力的な一篇である。それに、謎が多くて一筋縄ではいかないところも魅力的。


読んでいて分からないものの一つは「一昨日新聞各紙に掲載された不思議な手紙」とは何かということである。それを考える前に、なぜフロリアニはドルー=スビーズ伯爵家を訪れたかを考えたい。

単純に考えれば伯爵夫妻を嘲るためだろう。「奴隷風首飾り」(ハヤカワ文庫)通常こういう表現するのだろうか。奴隷の首飾り(岩波少年文庫)、囚われの首飾り(創元推理文庫)、束縛の首飾り(新潮文庫)などとも訳されている。偕成社版では首輪状の首飾りとなっていて、否定的意味がない。「奴隷風首飾り」というのは形状的に分かりやすい表現でもあるが、虚栄心でがちがちになっている様を表すものではないか。「偽物にせよ、本物にせよ、首飾りは人に見せびらかすもの、つまり看板だ」この言葉は痛烈だ。

伯爵夫妻は何も変わっていないのだ。追い出した親子の心中など永久に理解できない。ならせめて一矢報いたい。それにせっかくの王妃の首飾り、ただでは返さない。「この男は誰だ」「何のつもりで現れたのだ」「何をするつもりなのか」「首飾りは本当に返ってくるのか」と暫く悶々とさせておきたいと思わないだろうか。


なんでこういうことをつらつら考えたかというと、ハヤカワ文庫では首飾りが「翌日」返されたことになっているから。原文では「4日後」。この短編はある人物が書いていることになっている。その文章というのを“手記”とすると、この手記の5日前に、首飾り事件が解決されるドル=スビーズ伯爵家の昼食会があり、手記の2日前(一昨日)に新聞各社に掲載された手紙がある。そして最後に「4日後」の首飾り返却がある。さらに「4日後」の翌日に「エコー・ド・フランス」の記事というのが存在する。少し分かりやすくするために、この短編の構成を紹介すると、段落が4つに分けられていてる。

A. 過去の首飾り盗難
B. 「5日前」の昼食会前半
C. 「5日前」の昼食会後半
D. 「4日後」の首飾り返却、翌日「エコー・ド・フランス」の記事

ハヤカワ文庫版の「翌日」が単純な誤りでなくば、“手記”の内容をA~Dと捕らえているのじゃないかと思う。とすれば時系列は以下のようになる。
ドルー=スビーズ家の昼食会→(1日後)→首飾り返却→(1日後)→「エコー・ド・フランス」の記事→(1日後)→新聞各紙の手紙→(2日後)→“手記”
これだと“手記”の5日前に昼食会が催されたのだから数の上では辻褄が合う。または、ハヤカワ文庫版では「一昨日の新聞各紙の手紙」を「一昨日の新聞の記事」というように訳しているので、「一昨日の新聞の記事」は「エコー・ド・フランス」の記事を指すと考えているかも知れない。私も最初は「4日後」を昼食会からと考えていて日付があわないと思っていた。


でも、“手記”の内容はABCで、Dの返却話は後日談ではないかと思う。ということで次の時系列になる。
ドルー=スビーズ家の昼食会→(3日後)→新聞各紙の手紙→(2日後)→“手記”→(4日後)→首飾り返却→(1日後)→「エコー・ド・フランス」の記事

「エコー・ド・フランス」の記事は手紙ではなく短信であるし、「エコー・ド・フランス」と名前を出しているからには単独スクープだろう。それを踏まえた「新聞各紙の手紙」だとすると、センセーショナルなのはむしろ記事のほうなので、表現が合わない気がする。結局のところ「新聞各紙の手紙」という内容は不明だけれど、読者が知らないことをあたかも知っているように書いて注意を引くというのはルパンシリーズでしばしば使われる手なので、本当か嘘なのか見極めないといけない。

もう一つ、この“手記”の書き手は誰か? 昼食会の参加者しかありえない。だから、フロリアニだと思う。「アルセーヌ・ルパンの逮捕(1-1)」のラストは単行本で加筆されたもので、「王妃の首飾り(1-5)」発表時には伝記作者たる「わたし」はまだ登場していない。このあたり「謎の旅行者(1-4)」と似ている。とするとおのずと「新聞各紙の手紙」の主も見えてくる気がする。

私の現時点での解釈としてはこう。ドルー=スビーズ家の夜会で起こった出来事は、参加者の間で内密にされていたものの、首飾りを盗んだ犯人が分かったらしい、いや盗まれた首飾りが戻ったらしいと虚実入れ混じった噂がじわじわ広がっていたのではないか。そこで新聞各紙に内容をぼかした手紙をだす。その後“手記”を発表し、さらに4日おいて返却する。すごくもったいぶっているとも感じる。それがこの男の手口なんです。


□補足
「奴隷風」という言葉は存在するようだ。
アンダースタンディング・ジュエリー 第1章 歴史背景
http://www.edicom.jp/und1a.html

アン・エスクラヴァージュ en esclavage:
「(奴隷のように)数珠繋ぎになった」の意味。「エスクラヴァージュ」はネックレスの名称で、「アン」は様態を表す前置詞。一般的に3本の長さの違うチェーンをオーヴァル(楕円)かレクタンギュラー(長方形)のメダイヨン(メダル型の装飾円盤)によって3箇所で連結し、フェストゥーン(垂れ綱飾り)状にしたタイプのもの。18世紀後半から北フランスを中心に広まり、結婚に際して夫から妻に贈られた。

□2007/04/15追記
偕成社版では「エコー・ド・フランス」の記事に向けての、何事も同一の目的にそって行わなければならないという文章が丸々抜けている。この文章があるからこそ、私は後日談だと判断したのだけど。


※以上の文章は「王妃の首飾り(1-5)」の内容に触れています。※

2007/04/11

4月20日新宿武蔵野館で「鉄人28号 白昼の残月」予告編コマプレゼント予定

4月20日(金)に新宿武蔵野館で「鉄人28号 白昼の残月」を鑑賞すると、「白昼の残月」予告編のフィルムコマが全員プレゼントされるそうです。モーニングショーとレイトショーのみの上映なので、行かれる方は上映時間をご確認のうえお出かけください。

映画「鉄人28号 白昼の残月」オフィシャルブログ 大ヒット御礼!予告編コマプレゼント
http://tetsujin28-movie.com/blog/log/eid34.html
新宿武蔵野館
http://www.musashino-k.co.jp/cinema/shinjuku.html

アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」新宿武蔵野館でのキャンペーンについて

「Weeklyぴあ」2007年4月12日号の満足度ランキングに「鉄人28号 白昼の残月」

3月31日公開映画の満足度ランキング3位でした。観客コメントも紹介されてます。83.6点だったかな。ミニシアター動員ランキングは5位。

Weekly ぴあ
http://www.pia.co.jp/wpia/

ここの調べでは4位(07.3.31~07.4.1)
TOKYOミニシアターランキング
http://www.wowow.co.jp/movie/movie_top/tokyo_cinema/ranking.html

2007/04/09

大河ドラマ「風林火山」第14回 「孫子の旗」

われながら単純だけど、ばーか。に反応してしまう。晴信、自分より遥かに年上の人に言う言いかたかい(笑) それはもうよいと言われていたが、「兵は詭道なり」はもうあまり出てこないのかな。いやいや勘助が高遠に仕掛けてたし今後も出てくるんだろう。勘助の主好き孫子好きー全開で微笑ましかった。と言うわけでとうとう出てきた風林火山。ノリがいいなあ武田勢。

諏訪との戦いが決まってしまったようで…。ねねの行く末を知らないのだけど、夫と運命を共ににするんだろうと思わせる。晴信が三条夫人に私だって好きで嫁いできたわけじゃないと言われてショックを受けてる。これから不仲まっしぐらなの?

みなとみらい駅「ジァイアントロボ&鉄人28号イベント」参加のこと

みなとみらい線全線及びみなとみらい駅みらいチューブ
2007年3月31日(土)~4月8日(日)

訪問日:4/8
行ってきた。パネル展示は新宿武蔵野館のものと変わり映えない。けれど、横山光輝氏が画業何周年か記念の原画集刊行に寄せた言葉の原稿があった。鉄人とジャイアントロボ(GR1、GR2)の等身大(人間大)フィギュアがあって目立つ。

関連本なども売っていた。ここでも「劇場版鉄人28号 白昼の残月 公式徹底解析書」は200円引き。ショーケースにはジャイアントロボのフィギュアやペーパークラフトがあり、「公式徹底解析書」の応募プレゼントの鉄人ペーパークラフトもあってじっくり観察できてよかった。よくできている。タイムスリップグリコの鉄人もあった。

スタンプラリーは各駅しか止まらない駅があるのと、地下鉄なので改札まで距離があるのがちょっと面倒だった。スタンプは原作の絵を基にしたものだったけれど、鉄人のスタンプが1個しかなかったのが寂しい。ヘッドマークは見られなかった。かなり待ってみたんだけど。

新作アニメのジャイアントロボをでっかく天井に映して上映していた。そのあとCDも掛かってたけど、公共の場所で♪光るあの眼が呼びかける~が聞けるとは。


みなとみらい駅でジァイアントロボ&鉄人28号イベント開催中
横山光輝「激突!!光ロボ展 ~ジャイアントロボ&鉄人28号の世界~」開催予定

2007/04/08

ZaNUKAミュージカル「ハムレット温泉」

もう終了した公演ですがこういう作品の存在を知りました。
ZaNUKAミュージカル ハムレット温泉
http://zanuka.web.fc2.com/ham/

ハムレットをベースにした作品のようですが、ルピナズ座のムッシュ有瀬なる人物が! 団員の名前も!

2007/04/07

宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」DVD発売予定

現在公演中の「A/L(アール)」がDVD化されるようです。収録されるのは大阪公演の模様で、発売日は2007年5月20日の予定です。

宝塚歌劇 新着情報/グッズ:新譜(DVD・CD)のご案内 2007年5月18・20日発売分
http://kageki.hankyu.co.jp/news/detail/20070405002.html
『A/L(アール)』宝塚歌劇 DVD・ビデオ・CD専門ショップ|TCAショップ
http://www.tca-pictures.net/shop/cgi-bin/item_seek.cgi?goods_code=TCAD-170
TAKARAZUKA VIDEO com:A/L(DVD)
http://ec.hankyu-com.co.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=TCAD-170


□2007/05/11追記
DVDのパッケージと一部動画が公開されました。
『A/L(アール)』宝塚歌劇 DVD・ビデオ・CD専門ショップ|TCAショップ
http://www.tca-pictures.net/shop/cgi-bin/item_seek.cgi?goods_code=TCAD-170


□2007/05/19更新
5月29日からTCAミュージックから『A/L』の曲が音楽配信されるようです。
iTunesやmoraなどのミュージックストアからダウンロードできるようです。
宝塚歌劇 新着情報/その他:TCAミュージック 5月15・29日配信のお知らせ
http://kageki.hankyu.co.jp/news/detail/20070514001.html
宝塚歌劇 音楽配信サービス|TCAミュージック
http://www.tca-pictures.net/music/


□2007/05/20
このDVDは宝塚関係以外の店で買えるかどうか分かりません。発売元は「宝塚クリエイティブアーツ」です。
Webショップでほかに見つけたURLを紹介しておきます。
楽天ブックス
【楽天市場】A/L ー怪盗ルパンの青春ー:楽天ブックス
http://item.rakuten.co.jp/book/4362057/
A-L-アール- (DVD) - Yahoo!ショッピング
http://store.yahoo.co.jp/musical-shop/tcad-170.html

DVDショップや書店で問い合わせor購入したい場合は以下のページが参考になると思います。
TCA特約店
http://www.takarazuka-video.com/shop/contents3/tcashop.aspx
特約店一覧|宝塚歌劇 DVD・ビデオ・CD専門ショップ|TCAショップ
http://www.tca-pictures.net/shop/tokuyaku/index.html

宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」観劇のこと 2

マジーが来てた!! マジーというのは「マツケンサンバ」の振付師の真島茂樹さんなんだけど、まず幕開け前の客席いじりでホームズ・ワトソンコンビにいじられてた。んでアンコールが1回増えて最後のアンコールで「マツケンサンバ」(笑)。マジーはどっちも客席で踊ってくれた。後姿とぴんと伸びた手は見えたよ。

今回はこっそり行ってブログには書かないつもりだったんだけど、マジー恐るべし。突発的に当日券で行ってよかった。前回行ったのは3日18:00、今回は6日15:00の回。前回は前のほうではじっこだったから見づらくて、音響が悪かったのかセリフや歌詞が聞き取りづらい場面も合った。今回は2階席で全体が見渡せてよかった。セットの前で他の人が踊る中セットの上で芝居があるところがあるので上のほうが見やすいんです。フィナーレのAとLの人文字確認できたし。本当なら2度目は見所とか調べて挑みたかったけど時間がなかった。

新鮮味の薄れないうちに書いとこう。フィナーレを見て前回なんとなく胸につかえてたところがあるのがなんだか分かった。主役(ラウル)の笑顔が少なかったんだ! 切ない役だから…。ラウルの歌詞が途切れたときが有ったのだけど、あれは泣いてらっしゃった? フィナーレで笑顔を見てステキな笑顔の方だと思った。いつかラウルがアニエスが笑顔で再会できる日が来るのかなあ。ラウルの心からの笑顔がいつか見たいですね。

ところで芝居とは本っ当に関係ないけど、「おてんば天使」って横山光輝氏の漫画にありますね。名作らしいので復刊しないかな。

2007/04/05

復刊ドットコムの復刊ニュースに偕成社「アルセーヌ・ルパン全集」掲載

偕成社「アルセーヌ・ルパン全集」全30巻が復刊ドットコムの復刊ニュースに載りました。と言っても、全集の一部で入手できなかったものを、2005年に本体25巻が、2006年に別巻5巻が増刷されたので、書店注文やインターネット書店、一部書店の店頭ではとっくに入手可能なのですが。

この全集の色い表紙に見覚えがあるという方もいるのでは?(カバーを取った本体は緑色です) 私の場合中学生以降図書館でアルセーヌ・ルパンといえばこの全集でした(学校図書館・公共図書館とも)。かつてこの全集で全部読みたいと思っていたことを思いだして、最近その思いを強くしてます。偕成社:アルセーヌ=ルパン全集にも書きましたが、本体25巻の中にもルパンが登場しないものが含まれているのでご注意ください。

復刊ドットコム
http://www.fukkan.com/fk/index.html
復刊ドットコム 復刊活動レポート 復刊!「アルセーヌ・ルパン全集」
http://blog.book-ing.co.jp/fukkanrepo/2007/03/post_6e73.html

復刊ドットコムではまとめて購入することができます。
アルセーヌ・ルパン全集 全30巻モーリス・ルブラン 復刊リクエスト投票
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=18853

KAISEI WEB 偕成社
http://www.kaiseisha.co.jp/
KAISEI WEB 偕成社:アルセーヌ・ルパン全集


偕成社:アルセーヌ=ルパン全集
「アルセーヌ・ルパン」邦訳一覧

「花とゆめ」2007年9号 スキップ・ビート!感想

著者:仲村佳樹

尚は立て続けのシングルリリースで9週連続首位を獲得していて、なおもシングルを出して不敗神話を確立しようとしていた。それを目撃してキョーコはショックを受ける。ただ上手いだけではなくて、感情を込めて歌うスキルを身に付けていたから。

自分は同じような役(『未緒のような』イジメ役)しかもらえず、スキルアップができない。ショックに任せて依頼の役を断ろうとしたとき、クーが止める。同じ役だからこそバリエーションを付けて演じることがスキルにつながるじゃないかと。想像できない役、実在しないような役の役作りはどうするのかと。クーは何か思いついたようで、キョーコに演じてみろと課題を出す。それは「オレの息子」。コーンだよね? でも2人とも名前でぼろを出すと思えないからしばらくはばれないだろうな。クー視点の息子像を知りたい。

キョーコから自分はこういういじめられ体験をしてきたんだって言われたときのクーはなんだかさびしげな目だった。あれはコーンのことを思ってたのだろうか。今回普通にいい人に見えちゃうんだけど。それでいいのかクー? おひつから直にご飯食うのは行儀が悪いぞ、いやしんぼめ(笑)


「スキップ・ビート!」感想のバックナンバーはこちらから。
□2007/04/09追記
次回10号はお休みで11号から再開

2007/04/04

宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」観劇のこと

コメディ劇なので、のっけからとういより幕開け前から楽しませてもらった。ホロリと来る場面もあってよかった。ラウールの長髪にはうげげと思うところもあったんだけど、若造っぽくするためなのかな。短いほうがかっこいいのにと思って。宝塚はお初だったけど、予備知識がなくても楽しめますよ。

アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」2回目鑑賞のこと

1日に行きました。映画の日は混むだろうとは思っていたけど、新宿にビデオを返しにいく用があったので。初日よりさらに男性比率が高かった。ともあれめでたくリピターキャンペーンのメンコ貰えました。現在(4/5)はもうメンコプレゼントは終了みたいですが、応募プレゼントの締め切りはまだなので、2度目行こうかなという方はぜひ。

名探偵コナン「探偵たちの鎮魂歌」感想

日本テレビ、4/2 (月) 19:00~21:24

これはこういう話とまとめるのは難しい。あえて言うなら「横浜」か。登場人物てんこもりで豪勢ですね。いつも豪華な声優で分かる犯人ですが、今回は、終わりになるまで地声がでてこなかった(笑)

無碍に人が亡くならなかったし、各キャラクターが能力的に無理がない展開だったのでよかった。でもその分キッドが人間離れしてる。ラスト、もう超人間の粋だわ。なんで元太が腕時計はずしてなかったかがよく分からなかったんだけど。もっとまじめに見てればよかったかも。最初の雰囲気がちょっと苦手かもと思ったんだよね。どうしてコナン=新一と悟られたのか分からなかったし。最後で納得できた。サブタイトルは探偵はもう要らないという意味なのかな。

2007/04/02

横山光輝「鉄人28号 原作完全版」第18巻購入のこと

今回は十字結社編のラスト、ブラック博士編丸々、ファイア二世編の序が収録されています。ブラック博士の巻は他のエピソードに比べれば短いので秋田版とそれほど変わらないようです。ラストは大塚署長が総括というのが定着してますね。

見出し一覧に第18巻の収録範囲を追加しました。
漫画「鉄人28号」見出し一覧

アニメ「ナーザが海を騒がす」

中国のアニメ。現在出ているDVDでは「ナージャと竜王」と改題されているらしい。ナーザが可愛くて、くるくる動いて、本当にかわいらしい。個人的にはナーザの父李靖に子思いなところがあって安心した。情けないけど。

ナーザはナタともナージャとも言う。「ナージャとりゅうおう」という絵本と同じ題材を用いている(原作としてる?)アニメがあるとは知っていたけれど、見ることができてよかった。

レンタルビデオ店を物色していてこれより先に見つけたのが「封神演義」という中国製?のアニメ。あらすじで名前が「ナタク」となっていた…。「ジャンプ」が悪いんだよなあ…影響力が段違いだもの。「封神演義」を読んだことない方は図書館で光栄版の翻訳を探しましょう!

2007/04/01

「奇岩城」探求(その5) 城館の様式

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※


エギーユの城館はルイ14世が建てたことになっている。私は建築様式について全く知らなかったので、いくつか建築の本をぱらぱら見てみていると、なんとなく、屋根の上をごちゃごちゃ装飾するのはルイ14世の時代より古いのでは…という感想を持った。とくに教会において、尖塔や小尖塔などが建物の上に林立しているのはゴチック建築に多い。それでエギーユの城館は何様式だったかと確認してみて初めて気づいた。ルイ13世様式! ルイ何世っていっぱい出てくるんだものややこしい。
→該当箇所の引用は「奇岩城」探求(その4)にある。

専門的なことは抜きにして単純に考えるならば、ルイ13世の頃の建物がルイ13世様式で、ルイ14世の頃は別の様式なんじゃないの?(例えばルイ14世様式とか。適当に言ってるけど) とすれば、ルイ14世は城館を建てるときにわざと少し古い様式にしたってことになる。まさに“歴史のわな”。

ルイ13世…生没年1601-1643、在位1610-1643
ルイ14世…生没年1638-1715、在位1643-1715(ルイ13世の子。1682年ヴェルサイユに遷宮)

城館が立てられたのは1680年。だから1680年を強調していたのだ。怪文書が出回った翌年であることが一つ。そして、建築様式と年代が合わないことがもう一つ。ルイ14世のシャトーといえばヴェルサイユ宮殿だけれど、ヴェルサイユ宮殿は建物により建築様式がさまざまで、ルイ13世様式も採用されていたらしい(大きなくくりで言えばヴェルサイユ宮殿もルイ13世様式もバロック様式)。もともとルイ13世の時代に建てられた館があって、1660年代から増築が始まったようだ。


ここで年代を誤魔化すというルイ14世の意図を読み取るか読み取らないかで、作中でのリアリティが変わってくる。ボートルレが学業を中断してエギーユを探すには信じ続けられる何かがあったはずで、それを用意しないはずはない。それがこの城館だ。そして、わなが発覚するマシバンの手紙は読者が一般的に知っている歴史・現実との乖離が始まると言うことでもある。というのは「鉄仮面」の挿話にしても、フランス人にはもっと身近だったはずで、当然鉄仮面の正体について一家言持っている人もいるわけなのだ。そういう読者は自分の知っている“史実”と違うと思っただろう。一味違う「奇岩城」流の歴史というのが、このエギーユ城館の発覚から始まっているのである。

そういうことを考えていたら、鉄仮面が投獄されたのは1669年らしいと知った。史実と違うと言ったのは“正体”について言ったつもりだったけど、年代についても考える必要がありそう。嘘と言う記号なのか認識違いなのか、さてまた鉄仮面は一人じゃなかった説があるのか。以下のサイトに「奇岩城」関連の略年表がある。

怪盗ルパンの館:奇岩城その3
http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/lupin/kiganjo3.html


前→「奇岩城」探求(その4) 城館の概要
次→「奇岩城」探求(その6) 城館の塀

※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」本日東京初演

大阪公演が終わって、今日から東京公演です。公演時間は、幕間を含めて2時間45分の予定だそうです。

『A/L(アール)』 | 宙組 | 日本青年館大ホール | 宝塚歌劇 | 公式HP
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/9/index.shtml

スポニチ Sponichi Annex ニュース 芸能:宙組新Wトップが東京初お目見え
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/04/01/05.html
SANSPO_COM 芸能:宙組新トップコンビ・大和悠河&陽月華「A/L」が1日に初日
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200704/gt2007040107.html
大和悠河「怪盗ルパンの青春」新生宙組始動:芸能:スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070401-OHT1T00106.htm


宝塚「『A/L(アール)』-怪盗ルパンの青春-」公演予定

みなとみらい駅でジァイアントロボ&鉄人28号イベント開催中

2007年3月31日(土)から4月8日(日)まで、横浜の私鉄であるみなとみらい線において、「ジャイアントロボ」アニメ化を記念してイベントが行われているようです。「激突!!光ロボ展」の関連のイベントです。

みなとみらい線;インフォメーション
http://www.mm21railway.co.jp/info/index.html
みなとみらい駅でジァイアントロボ&鉄人28号イベント開催!(PDF)
http://www.mm21railway.co.jp/eigyou/annai/images/giantrobo.pdf
GR -ジャイアントロボ- OFFICIAL WEB SITE:イベントスケジュール
http://gr-anime.com/event_schedule.html


1 「ロボ展」開催!
みなとみらい駅改札外コンコースみらいチューブで開催。「ジャイアントロボ」「鉄人28号」の原作展示や、「ジャイアントロボ」新作アニメの紹介などおこなわれるようです。

2 「ジャイアントロボ&鉄人28号スタンプラリー」開催!
みなとみらい駅改札外コンコースみらいチューブがスタートおよびゴール。サンバイザーやポスターのプレゼントあり。さらにダブルプレゼントに応募することも出来ます。スタンプラリーの参加には「みなとみらい線一日乗車券」が便利のようです。

3 「ジャイアントロボ&鉄人28号」がヘッドマークに!
キャラクターをデザインしたヘッドマークが電車の1両目に装着されているようです。みなとみらい線は東急東横線と乗り入れ運転をしているので、両方の電車が往来します。見るためにはみなとみらい線の車両が来るのを待ちましょう。大まかにいって赤いのが東急、青いのがみなとみらい。

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