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2007/01/24

朗読舞台「ラヴシーンVol.11 奇岩城~ルパンが愛した女~」

2007/1/20(土)~1/21(日)、銀河劇場
フジテレビのアナウンサーによる朗読舞台。演出:河毛俊作
フジテレビ:ラヴシーン11 奇岩城
http://www.fujitv.co.jp/ana/love11/index2.html

私が見たのは20日(土)の夜の部。上演時間は前半部70分後半部65分(逆だったかも)。

主な配役
アルセーヌ・ルパン:安部知代
レイモンド:長野翼
少女探偵イジドール:中村仁美
ガニマール警部:松元真一郎
その後のイジドール:佐々木恭子

アナウンサーには疎いのでルイルイ役(笑)をやった笠井信輔さんぐらいしか知りません。アルセーヌ・ルパンは唯一の女性ルパンという事ですが好演でした。イジドールは力不足に感じました。いろいろと難しい役ので仕方がないですね。外見は女子高生って感じ(男装ってことになってたけど可愛かった)。レイモンドははかなげな感じでよかった。ガニマールは声がいいのでヨシ。何度も練習したという佐々木アナの最後の礼の誘導はばっちりだったと思います。脇を含めて皆さん黒い衣装で統一されていてシックな感じでした。

原作とは設定その他が大幅に変えられています。もっとも影響度が大きいのはイジドール・ボートルレがヒロインなところでしょうか(原作は男子高校生)。イジドール贔屓の私としてはちょっと受けいれられない。だってボク女なんだもん。途中で一人称が変わるというベタな真似をやってたけど。普通に女の子だったらまだ良かった。男装のままでも可愛かったのに。でも、この中で共感できるキャラがいるとすればイジドール。ルパンも違うんだけどーと言いたいところだけど、ミステリアスな存在を狙ったのかな。レイモンドは最後の長セリフが反って興ざめかなあと。真摯に作られた作品だと分かるのですが、原作好きなのでつい。


「エギーユ・クルーズ」については「エギーユ・クルーズ」それは空洞の針という意味で、別名「奇岩城」という処理の仕方がされていました。「奇岩城を探そう」というのが合唱されたり。じつは「奇岩城」ないし「奇巌城」(どっちもキガンジョウ)という言葉は原作にはなく、作中に出てくる翻訳も殆どありません。児童書のポプラ社版もタイトルのみです。でもエギーユ・クルーズだの空洞の針だのはイメージしにくいので「奇岩城」で通すのはありだと思います。今回偽物の奇岩城も外壁が岩でできていてコンクリートで補強されているような城でした。本物のほうが海面下に城の本体があるという描写にはちっがーうそこは原作のままでーと思いました。

エギーユとアヴァルの門のイラストが冒頭にカーテンスクリーン(?後ろが透けて、スクリーンにもなるカーテン)に映し出されていたけれど、そこしか使われなかったのはもったいなかった。ともあれセットやイラストに頼らず朗読のみで仕上げた手腕はなかなかだと思います。


あと細かいところで。
ガニマールが左遷されてるかわいそうに。
ルパンの母がドルー=スビーズ公爵夫人の妹となってたのは映画「ルパン」準拠。
この舞台は「ルパンが愛した女」というより「ルパンを愛した女」なのね。
ルパンのフランス語は誰がしゃべってんだろう? ちと寒かった。
いちいち予告出すの変、というより犯行予告されてるのに眠ってたり、その都度いざこざ起こってたりするのが都合よすぎる気がする。
暗号については途中で解説お姉さんが出てきて解説してくれる。分かりましたか?って分かんないよ? でもこの劇では分からなくても大丈夫(さらに突っ込むと意味というか設定がビミョーに違う)。
アルっていわれるとつい鎧が浮かぶ。今回はアルセーヌの愛称として使われてましたがなんだかくすぐったい。

事件の都度裏側を見せているから原作よりルパンの出番が増えている割りにルパンのイメージが弱かった。人間っぽくないからか。だからルパンの行動原理がよく分からない。どうしてイジドールを奇岩城に呼び寄せたのか?という部分。これは原作でも解明しているわけじゃなくて、読者の読み次第なところではあるけれど。今回のルパンは遊び好きにも見えないし、とくに後半変装して出てくる意味が不明。というかルパンのセリフ覚えてない。ルパンが奇岩城に来いって言ったんだっけ? フランス語が入ると頭が飛ぶ…。なんか猫がどうのという慣用句を言ってた。今なんて言った?と思ううちにセリフは進む…(フランス語のあとにちゃんとその意味を日本語で言ってるんだけど)。


終演後のトークでは会場に娘さんの初舞台を見に高橋英樹さんが来ていることが判明。残念ながら私はお姿を見られませんでしたが。高橋アナはなかなか上手かったと思う。阿部アナは宝塚の男役の方に電話でアドバイスしてもらったそうです。やけにでかいガニマールだなと思ってた松元アナは並んでもやっぱり高い。

さて会場では「エギーユ・クルーズ」と「ルパン2007」というオリジナル・カクテルが売られてました。「エギーユ・クルーズ」はポモー・ド・ノルマンディーというお酒を基にしたカクテル(ノルマンディーは「エギーユ・クルーズ」があるフランスの一地方)。これは飲まねばなるまい、と言うことで一杯。ヘタレな私は氷を入れてもらった。すっきりとした甘さで飲みやすかった。「ルパン2007」はパッションフルーツが入っていてなんか苦手っぽいので飲まなかった。


□あらすじ
ネタバレしているので別ページで。記憶を頼りに書いたので間違いがあるかもしれません。
ラヴシーン「奇岩城」あらすじ
□関連記事
ラヴシーン11「奇岩城」オリジナルカクテルのレシピ


□2007/02/12追記
公式でキャスト表が発表されてました。
ラヴシーン11 奇岩城 配役表
http://www.fujitv.co.jp/ana/love11/cast_list.html

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コメント

あらすじ見ましたー。
原作ファンからするとイジドールは少年だからいいんじゃないか、とは思うのですが、ショルメス出さずにラストを印象的にするには確かになかなかいいプロットかも知れない。(ショルメスが効果的に働くのは、それまでの因縁が描かれててこそですから…。)
シンプルに、見せたいところが明確で、一本の脚本としてはなかなか良い印象です。原作にこだわらなければ、一本筋が通ってなくもないうまいアレンジだと思いました。それにデクリエール版のエギーユ絡みの話よりはずっと原作を大事にしてる(笑)。
まあやっぱり原作ファンにとっては正直釈然としないですけどね(^^;;)。

あと細かい所、予告状とか暗号を残しておく事とか、どうしてもそこは誤解される所なんですねえ(笑)。そのせいでルパンの行動が非論理的になっているのはもったいないです。

なんにせよ、現代日本で、「三世」じゃなく「アルセーヌ」のためにこれだけ稽古してくれる方がいることがなんかとても嬉しかったり。見たかったなあ。うちCS入んないんだよなあ…。

イジドールが少女になっていた衝撃に、見ている間は原作との相違につい厳しくなってしまったのですが、見終わってみると懸命さが伝わってきますし、よくやってるんじゃないかと思います。いろんなイメージが先行する中で、しっとりしたロマンス劇でシリアスな作品に仕上げているのが驚きでした。勿論嬉しいです。

原作と変わることはある程度仕方がないですし、確かに、何をどうしたいかはっきりしていたので良かったかなと思います。

そういえばヴィクトワールも出てきました。レイモンドとヴィクトワールの会話も、ルパンとレイモンドのと同様に結構キーな場面だったかもしれませんが、あまり覚えてないのです。そのあたりを捉えていけば、不可解だったルパンの行動も理解できるかもしれません。予備知識があってストーリーに集中していた私でさえこれだから、ほかの観客の方はついていけたのかなと心配になります。

デクリエール版奇岩城そんなにアレなんですか?(^^;; まだ入手してないのですけど、結構違うっぽいですね。

私もCSは見られないです。過去のラヴシーン公演にはDVD化されたものもあるみたいなので何らかのメディア化を検討して欲しいですねえ。

メモ。ルパンは栗色の髪ということになってました。

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