ケン・フォレット「大聖堂」上・中・下巻
矢野浩三郎訳、新潮文庫
ノルマン・コンクエスト後のイギリスという時代と、大聖堂という2点に興味があったので読んでみた。中心人物が大聖堂を立てたい建築家や没落貴族の娘なのであまり歴史的なこと(それに左右されてはいるが)は出てこず、当時の民衆の様子が描写されている。
大聖堂がなぜ立てられるかおぼろげながら分かるような分からぬような。建築でいえばゴシック初期になるのだけれど、この本の登場人物が創作したわけではないから、なぜそういう様式になったのかは書かれない(ちょっと期待してた)。一つの大聖堂が立てられる段階を追っているので、その視点は面白い。建築の知識があればもう少し楽しめたかも。
でもとにかく長い。作中でも半世紀たっているけれど。皆欠点を抱えていて応援したい人物、共感する人物がが出てこない(それが人間らしいのかもしれないけど)。それにどろどろが結構うんざりする。
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