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2006/12/03

「ルパンの冒険」長島良三訳

偕成社文庫、1987年11月初版、1997年8月12刷

創元推理文庫版を読んでいたらソニア嫌いになりそうだったので、偕成社文庫版を入手した。創元版のソニアは何だか読んでていらついてきてしまう。その部分が偕成社版のほうがまだましだった。

というのはあるシーンで私は一瞬にして怒りのボルテージがあがってしまったから。ソニアはすっごい嫌な女だと思う。

ソーニアは、マドモアゼルには似合わないと思った。白い球は彼女のきめのあらい皮膚とは調和しないし、茶色の皮膚は球の白い美しさを増しはしなかった。公爵もそう考えた。そしてソーニアの白いのどのあたりをじいっと見た。見られてソーニアはバラ色に頬をそめた。公爵さまも同じお考えだと思った。あの真珠はわたしの白い首にこそほんとによく似合うと、公爵さまも考えていらっしゃるのだわ……(創元)

なのにソニアは保護される存在なのだ。ソニアの持ち上げ方(ジェルメーヌを貶めて持ち上げる)がが気に食わない。パッと見ソニアに目が行くのは分かる。でも過去はともかく今の行為は擁護できないから贔屓描写が嫌になってくる。ジェルメーヌはわがままかもしれないけど悪いことして無いじゃん。レルジエール男爵の存在があるのもそういうところがあるからだと思う。ジュルメーヌの文字通り現金なところは面白いし裏がなくていい。

あと舞台だから仕方がないのか、いろいろ違和感のある点もある。ルパンが走って逃げるなんてーとか。この小説版はやっぱりルブランが書いたものじゃないと思うのだけど、元の戯曲版ではどうなっているか楽しみだ。

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