1910年代のトルコにおける演劇「アルセーヌ・ルパン」
アルセーヌ・ルパンはトルコで劇になっていた。アジア・アフリカ言語文化研究所のサイトには2つの演目が確認できる。「アルセーヌ・ルパン」でアルセーヌ・ルパンを演じたブルハネッディン・ベイ(Burhaneddin Bey)と言う人は前年にシャーロック・ホームズを演じたこともある。なおベイは称号で、「金三角(9)」に出てくるエサレス・ベイのベイと同じ。
アジア・アフリカ言語文化研究所:アジア文化とヨーロッパ文化との狭間で―19世紀末オスマン朝演劇ポスター展―
http://www.aa.tufs.ac.jp/osman/
演目:アルセーヌ・ルパン
劇団:ブルハネッディン・ベイとその一座
劇場:エレンキョイ劇場
上演年/西暦:1910年7月15日(財務暦:(推定)1326年7月2日)
構成:驚嘆娯楽、興奮恐怖4幕詳細:シャーロック・ホームズと同様、当時のナンバー1男優、ブルハネッディン・ベイ主演によるアルセーヌ・ルパン。観客は「男性のみ」という但し書きもみられる。また、シンガー・ミシンをはじめ、嫁入り衣装や婦人服、生地および室内装飾品など舶来品をあつかう外資商会の広告から、当時のイスタンブルの国際的消費文化をうかがい知ることができる。6月と記された上演月が手書きで7月に訂正されている。財務暦と西暦との対照を検討すると、手書きによる財務暦7月の方がたしかにより正しいと思われる。
演目:シャーロック・ホームズ対アルセーヌ・ルパン、あるいはイギリス対フランス
劇団:ブルハネッディンとその一座
劇場:シェフザーデバシュのフェラフ劇場
上演年/西暦:1911年11月10日(財務暦:(推定)1327年10月28日)
構成:興奮恐怖劇6幕1景
「アルセーヌ・ルパン」は4幕劇ということで、ひょっとしたら4幕の戯曲「戯曲アルセーヌ・ルパン(3)」の翻訳版が利用されたのかもしれない。興奮恐怖な内容ではないのだけど。盗み自体が恐怖だと言えばそうかも。キャスト表が載っているがアラビア文字なので読めない。
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