永嶺重敏「怪盗ジゴマと活動写真の時代」
新潮新書、2006年6月
http://www.shinchosha.co.jp/book/610172/
ジゴマの公開から上映禁止にいたるまでや、ノベライズ、ジゴマから影響を受けたとする犯罪など、映画「ジゴマ」に関することを扱っている。駒田好洋のすこぶる博士も面白かった。
もう少し内容が濃くてもいいなと思ったけれど、実際に「ジゴマ」を見るにあたって役に立った。というよりも、この本なかったらジゴマを見る機会があると知らなかったろうと思う。
この本に載っている大正4年の映画番付で東の横綱にジゴマ(Zigomar,1911)、西の横綱にファントマ(Fantomas,1913)が選ばれている。西の大関のプロテア(Protea,1913)というのもヴィクトラン・ジャッセ(Victorin Jasset)監督作品の怪盗ものらしい。
« 映画「ジゴマ」 | トップページ | 雑誌「マガジンSPECIAL」2006年12号 「鉄人奪還作戦」感想 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 書籍「清少納言を求めて」(2023.05.31)
- 鹿島茂「パリでひとりぼっち」(2015.11.01)
- 榎木洋子「龍と魔法使い 龍の夢の花」(アンソロジー『龍と指輪と探偵団』所収)(2014.02.04)
- 近代デジタルライブラリーで新資料提供開始(2012年5月):フランスの推理小説(2012.06.04)
- 榎木洋子「ウミベリ物語 花嫁候補は窓の下」(2012.05.07)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント