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2006/11/20

映画「ジゴマ」

1911年フランス、監督:ヴィクトラン・ジャッセ
東京国立近代美術館フィルムセンター、11月11日

フィルムは鳥羽幸信旧蔵のもの。ジゴマの日本初公開は1911年11月11日なので、偶然にも同じ日付に見ることができた。

短い複数の話が連なっているので、一気に見るのは割と疲れる。字幕は英語で、本来別々に公開された2作品(前編と後編)が続いている。女同士の取っ組み合い(泳ぎなが髪掴んでる)や、追いつ追われつの追跡シーンがあり、なかなか引き込まれる。牛に引きずられるシーンとか、火事を起こして泥棒するとか残酷なとこはまさに悪の権化。

ジゴマ役の人は松村喜雄「怪盗対名探偵」でもっさいオッサンと表現されていたけど、了解。部下も太ってるのばっかりだ。ポーランは太ってないけど。ポーランは前編で降板して後半はニック・カーターという探偵になる。このニック・カーターというのはアメリカの小説の主人公で、同じジャッセ監督が映画を撮っている。コラボレーションと言うことになるのだろうか。ニック・カーターものは短い続き物の映画「連続活劇」という形式で、この「ジゴマ」も連続活劇をつなげたようにも見える。


前編のエズメの踊りは幻想的。後編アヘン窟の女たちの衣装は着物。ここで映る踊りはエズメの踊りとは代わって見ていて気持ち悪くなる。阿片中毒者の見る夢というタイトルなのでまさにそうなのだけど。ジャッセ監督は以前に「ある阿片吸引者の夢(Les Reves du fumeur d'opium)」という映画も撮っているらしい。

あらすじを知っていないとついていけない部分もあったけれど、ボートや車での追跡シーンもあり、当時の車と衣装という点でも面白かった。これは無声映画だけど、田ノ岡三郎氏のアコーディオン伴奏つきだった。演奏だけじゃなく、板を叩いたり効果音も出してくれていて、かなり視聴の助けになった。同じメロディの使い回しがなかったように聞こえるのはすごい。

そうそう、ジゴマのイントネーションが私が思ってたのと違ってたー。私は平板に発音すると思っていて、案内の人がしゃべっているのは「ジ」の音が高かった。


この映画の日本での影響については「怪盗ジゴマと活動写真の時代」が詳しい。また、ノベライズ本が復刻されたようだ(高いけど)。
最尖端民衆娯楽映画文献資料集 全18巻(予定)
http://www.yumani.co.jp/detail.php?docid=307


同時上映は「花の奇蹟」1912年ルネ・ルプランス監督。こちらは分かりやすく楽しかった。ピエロ役は女性だと見た後から知った。


永嶺重敏「怪盗ジゴマと活動写真の時代」

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