青空文庫に「奇巌城」登場&名作サウンドノベル「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
青空文庫:図書カード:奇巌城
http://www.aozora.gr.jp/cards/001121/card46187.html
翻訳者は菊池寛。ストーリーは原作に忠実だが、子供向けに抄訳されている。ボートルレが中学生となっているので、より若いイメージ。ハヤカワ文庫版で「龕灯」となっている箇所が「懐中電灯」となっているのに、判事が乗ってきたのが自動車ではなく馬車となっていたり、言葉とイメージの都合かもしれないけれど、変更されてる進歩が逆方向で面白い。青空文庫の図書カードにはマトーの英訳から翻訳したのだろうとしているが、疑問が残る。マトーの英訳はグーテンベルグ・プロジェクトに格納されているが、英訳からの重訳にしてもフランス語も参照しつつ訳したのではないだろうか。参考にしたとされる保篠龍緒訳が未見なので分からないけれど。
龕灯(がんとう)とは何ぞや?と調べていたら「強盗返し」(がんとうがえし)という言葉を発見した。面白い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B7%E7%9B%97%E8%BF%94
現在青空文庫には「探偵小説アルセーヌ・ルパン」(内容は「白鳥の首のエディス(6-7)」)と「奇巌城」(奇岩城(4))の2作品が公開されている。
また、名作サウンドノベル「探偵小説アルセーヌ・ルパン」というのが作られている。青空文庫に入っている「探偵小説アルセーヌ・ルパン」を元に、背景画像を加えて、音楽、効果音をつけてフリーで公開しているもの。もう少し背景素材が豊富だったらなあというのが残念だけど、なかなか面白い試みだと思う。
名作サウンドノベルシリーズ小説アルセーヌ・ルパン(Windows95-98-Me-アミューズメント)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/amuse/se389885.html
名作サウンドノベルシリーズ
http://project-lips.net/game/meisaku/index.html
□2007/03/11URL修正
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