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2006/05/08

種村季弘「山師カリオストロの大冒険」

岩波現代文庫、2003年
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/60/8/6020670.html

□概要
多数の偽名を操り、錬金術や医術などの奇跡を現したとされる「カリオストロ伯爵」ジュゼッペ・バルサモ。同時代人の証言をもとに「カリオストロ伯爵」の正体を探る。

  1. ゲーテ対カリオストロ
  2. 高貴なる旅人
  3. 北方の放浪山師
  4. 詩人と悪漢
  5. 王妃の頸飾り事件
  6. 天使城の終身囚


□感想
軽くトンデモ臭のするタイトルだなあと思っていたら、それに見合った人生を送った人物のようで…。ゲーテと同時代人で、ゲーテがシシリア島へ調査に赴いたうえにカリオストロをモチーフとした戯曲を作っていたとは知らなかった。「王妃の首飾り」事件の詳細に触れていて、この事件におけるカリオストロ逮捕はとんだとばっちりという程度だったようだ(この本ではジャンヌ・ド・ヴァロワが悪女と言うことになっているからかも)。

この本prince(プランス)を全部王子と訳している気が…ロアン王子と出てくるけど、ロアン公ってとこだと思う。(英語だってプリンス・オブ・ウェールズはウェールズ公だよねえ)


□アルセーヌ・ルパンがらみのメモ
「カリオストロ伯爵夫人」で登場するペルグリニ、フェニックスというカリオストロの偽名が本当に使われてて、いつ使われたか分かってよかった。他にベルモントという偽名もあるのだけど、この本には出てこなかった。

参考文献にルブランの「カリオストロ伯爵夫人」と「カリオストロの復讐」が挙げられているけれど、ルブランの作品では史実を踏まえつつ細かいところを創作してあるのだと分かる。「王妃の首飾り」(参考文献には挙がってない)で、ロアン枢機卿の役目を果たすのはロアン=スビーズ枢機卿となっているけれど、本物のロアン枢機卿はロアン=ゲメネ家だったりとか。

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