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2006/04/21

「奇岩城」榊原晃三訳

岩波少年文庫、1983年5月初版、2001年7月新版第1刷。イラスト:岩淵慶造
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/11/8/1145270.html

正体を暴露するとき、あんなことがあったなあ、とイジドール相手に喋り捲るわけだけど、とっても嬉しそうで、とくにイジドールが気絶した下りのところは思わず仰け反ってしまった。そんなに喜ばんでも!と思う。そんなに嬉しいのは相手が美少年だったからじゃ?!と邪推したくなる(イジドールは紅顔の美少年)。

ルパンはボートルレには素顔を垣間見せる。そこで見せるのが愛の涙!larmes d'amour(原文)だよ!Tears of love(英訳)だよ! これでなんというか胸を鷲掴みにされた。スッ転んだといってもいい。こういうもろいところがあるって女心を刺激される…。そしてルパンシリーズを全部読もう!と決意した。ルパンって俗物というか思いっきり人間で感情がはっきりしている。感情が分かるルパン密着型の作品のほうが好きかも知れない。この「奇岩城」も後から読むとルパンの感情が追えるけれど。

ルパンの妻はルパン以上に顔の見えない女性で、年齢も不明髪の色も分からない。でも最後あたり城から脱出するとき、暗闇の中からパッとルパンに抱きついてくる。脱出を待ちわびていた証左だし、いきなり首に抱きつくのは愛し愛されていることを自覚している若妻の特権である。姿が見えない故にその存在感が後に残るような気がする。ラストは…ルパンはどんなに奥さんに愛されているか実は分かってなかったんじゃないか。有り体に言えばルパンがバカだったからああいう結末になってしまったのだと思う(そういうところをひっくるめてこの作品好きだけど)。

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