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2006/04/24

映画「ルパン」のDVD「ルパン コレクターズ・エディション」購入のこと

角川エンタテインメント:ルパン コレクターズ・エディション [初回限定生産2枚組]
http://www.kadokawa-ent.co.jp/detail/NHBS-50005.html

買うのが遅れたからか梯子するはめになってしまった。まず吹替えについて。事前情報は本当でした。フランス映画DVD市場から言っても作品の評価から言っても売るのは難しいDVDとは思いますが、効果があるか疑問。なぜならDVDの販売サイトにおいてたいてい吹替え情報って載ってないですよね。何も知らずに注文してこれだったら床に落としてたかも…。ま、アメリカーンな声イメージの芳忠さんがおフランスなボーマニャンをどう演じるか興味があるので時間が出来れば多分見ますけど。


ストーリー記述について。DVDのパッケージでもサイトでも「1884年(略)少年アルセーヌ・ルパン。(略)やがて、20歳となり父の盗みの才能を受け継いだアルセーヌは(略)」となっていますが、これは映画の内容と矛盾します。ルパンは1974年生まれなので、この書き方で行くとその差10年ですが、映画の中では「15年後」とテロップが出ます。ノベライズ本では1982年と1897-1898年となっていて、ノベライズ本は映画を見て内容を補足していると見て取れるから、こちらのほうが正しいと思う。ただしノベライズ本ではルパンの年齢が10歳となっているのはおかしいけれど。

そもそも間隔のあいた2つの年代を表すのに片方は年代だけ、片方は年齢だけ書くっていうのは騙しのテクニックじゃん。ごまかしのテクニックと言ってもいいけど。途中何年空いているのか分からなくする、そうやってルパンの年齢をあえて20歳にする意味が分からない…。配給会社が間違っているので、DVD紹介サイトでもそのまま踏襲した情報が多いですけど、この作品のルパンは20歳ではありません。ついでに、原作は「カリオストロ伯爵夫人」です。「カリオストロ伯爵夫人」他と考えると混乱するだけです。原作とは設定を変えてありますけどね。(設定が違うところはこちらにまとめています)。

数年ぐらい大して変わらないのでは?という見方もあるか知れないけれど、日進月歩で科学技術が進んでいった時代だし、作品中ではちゃんと時代考証をしてある。映画の中でエッフェル塔(1889年建造)と建設途中の橋が映るのだけど、私はノベライズ本に書かれた年代に基づいて「アレクサンドル三世橋」なんじゃないかと考えた。1894年だとまだこの橋は着工されていない。しかもパンフレットも公式サイトでも「ポン・ヌフ」と書いてあった。でもパリでポン・ヌフって言ったらポン・ヌフという固有名詞を持つ橋でしょう。この橋ができたのは日本なら関ヶ原だか大阪冬の陣だかっいう頃の古ーい橋。映画の舞台は日清・日露の頃。

と、ここで映画のパンフレットを確認したら1882年と、大人になったルパンという表現だった。そして公式サイトを確認してみたら1884年、20歳。やっぱりかと思ったら、STORYの最後、1914年になってる…ちょっと待て、これはまずいでしょ。真犯人になっちゃうじゃん。最後までネタバレしてるのがそもそも最悪だと思いますが、1913年とテロップにちゃんと出てたのに。1913年だからだからぎりぎり成り立つ話なのに…これこそ1年違ったら大問題だよ!! パンフレットを買ったとき、公式サイトと変わらなくて残念という印象だったけど、最後まではストーリー書いてないし良心的だったんだなー。表紙もシンプルで好き。


さて特典ディスクにはメイキングとドキュメンタリーがついています。余裕がないので本編ディスクはひとまずおいて特典ディスクのみ視聴。メイキングは面白かった。ドキュメンタリーはかなり上級者向けかも。ルパンシリーズの内容がある程度分かっている人だと面白いと思う。映画の内容がしっくりこなかった人でもこれは見たほうがいいと思うな。実は「アルセーヌ」という2000年にフランスで放送されたドキュメンタリーで、日本語字幕つきです。原題のシンプルさに比べ邦題のごてごて加減とダサさってどーよと思いますが…。ごてごてしているといえばDVDのパッケージも。

DVDにこれを付けてくれて良かった。NHKのドキュメンタリ「ルパンに喰われた男」はいまいち内容が信用ならない感じがしてたので。NHKのは映像は綺麗だけどイメージ優先でうっすら押し付け臭さというか…(後者は久々にNHKの番組を見たからかもね)。一度しか見てないけど年号って殆ど出てなかったでしょう。あれもごまかしだと思う。だから番組から簡単な年譜を作ろうと思っても作れないかと。たとえばルブランが一時期執筆しなかったかのように言われていたけど、私の頭の中にあった出版状況と作品内容から考えるとコンスタントに発表していたように思える。一時期にせよルパンを疎んじてたのは事実だろうけど、1時間番組に引き伸ばすようなことでもないんじゃないかなあ。そもそも「ジュ・セ・トゥ」をカストリ雑誌呼ばわりっておかしい。語源は三号(三合)でつぶれるというシャレなんだから。ルパンシリーズが最初に載ったのは第6号なのに。ついでにカストリ雑誌という言葉の成立より古いのに。雰囲気なんでしょうけど。

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