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2006/03/06

「ルパン対ホームズ」榊原晃三訳

岩波少年文庫、1983年初版、1997年第22刷。イラスト:岩淵慶造
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/11/X/1145260.html

すでに偕成社文庫版を読んでいたので、今回メモをとりつつ細かく読んだのだけど、存外に面白かった!

□金髪の美女
ショルメスは、ルパンの前で10日でけりをつけると宣言をする。期限を設定し、それまでに解決に導く。これはルパンシリーズの特色の一つでもある(第1話でも船が港に着くまでの5日間という制約があった)けれど、ショルメスも例外ではない。ただし、ショルメスは馬車の人、ルパンは自動車の人というスピード感の違いがある。明日はその10日という日にパリから遠ざけられてしまうだが…という仕掛けもなかなかだと思う。描写ミス?と思ったのが、「今は7日目、3日後にはロンドンに戻る」というところのセリフ。8日目が正しいのでは?と思った。

読んでいて思ったのはショルメスのやっている方法は後に探偵化していくルパンのやり方とそれほど変わらない。性格と思考は違うけれど。この勝負、納得いかない向きもあるだろうけれど、どちらかを完全勝利させないためのストッパーなのはもちろん、一理あるとも思う。他国で犯罪者を裁くことや逮捕することは探偵の仕事ではなく、依頼者の依頼内容を忠実に守れば良いからだ。探偵の職務を逸脱してもルパンを追うことになったのが「奇巌城」なのだろう。

しっかしショルメスとウィルソンの会話はまるで漫才…コメディアンをモデルにしたというのは本当なのだろうか? 2人会話すると雰囲気が崩れるから2話目のラストには登場させてもらえないあわれなウィルソン君であった(絶対安静中なんだろうなあ可哀想に)。ウィルソン君が後に「わたし」事情を教えてくれたと言う描写に昔わくわくした。「わたし」はライバルの伝記作家なのに。しかも己にとって名誉じゃない内容も教えてくれる2人はいい人だと思う。


□ユダヤのランプ
大事なのは真実を明らかにすることではないというのは探偵という存在のアンチテーゼかも(「八点鐘」のなかで真実を放棄した作品がある)と思った。一応これも前作同様の結果となっている。

500人もの警官…それだけいて捕まらないものなのかなあ。なんだかアニメ「名探偵ホームズ」(犬ホームズ)でレストレード警部率いる警官たちがわらわらとモリアーティの潜水艦?に登る?シーンを思い出した。なにぶん古い記憶なので良く覚えていないけど。

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