« 怪盗ルパンメモ:ハヤカワ文庫第3弾の情報 | トップページ | 雑誌「ミステリマガジン」2006年2月号 洋書案内「Arsene Lupin」Morel »

2006/01/14

松村喜雄「怪盗対名探偵 フランス・ミステリーの歴史」

日本推理作家協会賞受賞作全集52、双葉文庫、2000年
FUTABASHAnet : 怪盗対名探偵 フランス・ミステリーの歴史
http://www.futabasha.co.jp/?isbn=4-575-65851-0

□概要
フランス・ミステリーの歴史の研究書。大まかに時代を3つに分け、各時代の著者の紹介やミステリの関連事項など。(解説・山前譲)
第一部 ロマン・フィユトンの時代 1828-1918
…ヴィドックの回想録、ポーの影響、ガボリオ、ヴェルヌ、ルルー、ルブランなど
第二部 本格探偵小説の時代 1918-1945
…シムノン、ボアロー&ナルスジャックなど
第三部 暗黒小説・スパイ小説・警察小説の時代 1945-
…セリ・ノアールの作家たちなど

□感想
各作家ごとの著作リストが大変ありがたい。ただし、この本は晶文社「怪盗対名探偵 フランス・ミステリーの歴史」の1985年初版を底本としており、その後の研究が反映されていないので注意が必要のようだ。

モーリス・ルブランの項で気づいた点では
・ジョルジェット・ルブランはモーリス・ルブランの姉ではなく妹
・三津木春影の「古城の秘密」は「奇巌城」ではなく「813」の翻訳
・ルパンシリーズ作品リストの書下ろしとなっている作品のいくつかは初出が明らかになっている
など。これは著者が参考にした本の誤りのせいもあって、そのまま訳したのかヒロインの名前の羅列は何人なのか判然としなくなっているし、ヒロインが軒並み金髪にされているが少なくともクラリス・メルジーは黒髪。
(これらは名探偵読本「怪盗ルパン」パシフィカ、1979年を踏襲しているようである)

といってもフランス・ミステリーの流れが分かる本というのはなかなかなく、資料的な価値もあるので意味は大きいと思う。これを眺めてると、いかにルパンシリーズが恵まれていることか…と思う。シリーズ殆どが翻訳紹介されているし、ルパンシリーズ以外も数冊読めるし。如何に他が紹介されていないかということなのだけど。

« 怪盗ルパンメモ:ハヤカワ文庫第3弾の情報 | トップページ | 雑誌「ミステリマガジン」2006年2月号 洋書案内「Arsene Lupin」Morel »

書籍・雑誌 」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54863/8160626

この記事へのトラックバック一覧です: 松村喜雄「怪盗対名探偵 フランス・ミステリーの歴史」:

« 怪盗ルパンメモ:ハヤカワ文庫第3弾の情報 | トップページ | 雑誌「ミステリマガジン」2006年2月号 洋書案内「Arsene Lupin」Morel »

案内

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

アルセーヌ・ルパン

スキップ・ビート!

鉄人28号

つぶやき

無料ブログはココログ