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2005/12/08

エリザベス・ピーターズ「リチャード三世「殺人」事件」

安野玲訳、扶桑社ミステリー、2003年
扶桑社:リチャード3世「殺人」事件
http://www.fusosha.co.jp/senden/2003/038344.html

ジョセフィン・テイ「時の娘」を読んでいるときに見つけて、読了後つづけて読んだ。口絵にリチャード三世の写真が添えられている。「時の娘」に出てくる肖像画がこれと同じものか分からないけれど、見るとなんとなく物悲しい感じもする。描かれた人物はかなり右肩より左肩が下がっている。左右バランスよく描かれていたものを後で左肩を低く修正されたらしい。

主人公たちはリチャード三世の潔白を信じるリカーディアンたちの集まりに参加する。エリザベス・オブ・ランカスター(リチャード三世の姪で、ロンドン塔の王子たちの姉)の手紙が発見され、それが披露されるという。本物であればリチャード三世の無実を証明できるのだが、手紙の公開を前にして連続して人が襲われる。リカーディアンたちは、リチャード三世に縁のある人々に扮装するので、大まかな人物関係が頭に入っているとはいえ少し混乱した。

人物がつかめればなかなか面白い。なんとなくシェイクスピアの「リチャード三世」(反リカーディアン的内容)が読みたくなった。こういう作品は古典をしっていればより面白いんだろうな。

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コメント

K-Aさん、はじめまして。秋津羽と申します。リチャード三世のサイトをつくっております。「時の娘」と「リチャード三世「殺人」事件」のご感想を読んで、思わずトラックバックさせていただきました。
「時の娘」でグラント警部が見ていた肖像画は、ナショナル・ポートレート・ギャラリーのものなので、「リチャード三世「殺人」事件」の口絵と同じです。王室コレクションの肖像画はちょっと違います。よろしければご覧ください。↓
http://richard111.blog.ocn.ne.jp/richard/2005/09/post_c337.html

はじめまして。日本にもしっかりとしたリカーディアンがいらっしゃるんですね。サイトを覗かせて頂きましたがなかなか奥深いです。
肖像画の情報ありがとうございます。次に「時の娘」を再読するときは、肖像画を念頭に読んでみたいです。

K-Aさん、サイトにご訪問いただきありがとうございます!似非リカーディアンですが、お役に立ちましたら何よりです。
先日やまざき貴子さんの「マリー・ブランシュに伝えて」を見かけて、楽しく(という言い方はちょっとおかしいかも。でも読後感は良いので)読みました。
ガストン・ルルーの「黄色い部屋の謎」の記事、むかーし子供向けのものを読んだのを思い出し、懐かしく読ませていただきました。続編も読んでみたくなりました。また訪問させていただきます。

こちらこそありがとうございました。マリー・ブランシュに伝えて」は完全な創作ではありますけど、私は好きな一冊です。
ルルーの「黄色い部屋の謎」の続編「黒衣夫人の香り」は黄色い部屋に比べれば見つかりにくいのですが、2つあわせて完結するという面もあるので、機会があれば読んでみてくださいね。

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リチャード三世擁護主義者(リカーディアン)のパーティーで事件が発生!古典的名作『時の娘』にオマージュを捧げたミステリ。 [続きを読む]

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