「鉄人28号 VS. 鉄腕アトム展 -スーパーロボット、夢の競演-」
期間:2005年10月27日(木)-2006年2月20日(月)
会場:宝塚市立手塚治虫記念館
訪問日:12/11
両作品の紹介、両作家の紹介、映像の紹介など、小ぢんまりと良くまとまっていたと思う。
最初のコーナーでは漫画のコマから絵を起こした書き割りの奥に鉄人の等身大人形がいて、上空にアトムが飛んでいた。鉄人と目線が合ってしまった。鉄人は目が盛り上がっているから、少々身長が違っても目線が合うと思うかもしれない。奥のアメリカーンな背景はアトムからだろう。同じく高層ビル群でも鉄人の場合、オフィス街っていうイメージかなあ。書き割りが「あ、鉄人だ」というセリフ付きなのがツボ。
会場では原画が見れて、鉄人はブラックオックス編、サターン編、ギャロン編のうちからそれぞれ数十ページの原画が展示されていた。うーん、予想に違わぬ切り貼りっぷり。鉄人は「少年」の本誌と付録の両方に載っていて、本誌は1ページのコマが4段、付録は3段と異なっている(付録の場合は小さい原稿用紙を使っていたのかもしれない)。それを単行本化するときに1ページコマ4段になるよう直しているからだ。本誌対付録の割合は1対9ぐらい。その1に合わそうってんだから無理に決まっている。
原稿には薄い青で色がついていた。ブラックオックス編やサターン編(連載中期)のころは水彩絵の具のようなのような筆跡で濃淡があり、ギャロン編(連載最後)のころはクレパスのような筆跡だった。元の原稿が水彩絵の具なのに、付け足されたところがクレパスなのはかなり無理があるぞ。これをこのまま単行本に使用したとは考えにくい。秋田書店版はスクリーントーンが使われているので原稿をコピーして使ったのだろうか。
アトムの原画ではデッドクロス殿下の回が読めて懐かしかった。昔家に合った鉄腕アトムの単行本にはデッドクロス殿下の話とアカノタニンが出てくる話が載っていた。当時アトムのアニメを見ていた記憶はないけれど、アトムの声は清水マリさんだなあ。
両作品の登場ロボットと、ライバルたちと、博士の紹介もあった。シャネル・ファイブは二十世紀のアルセーヌ・ルパンを自称しているらしい。えーと、本家も20世紀の人間よ(フランスの歴史の考え方では第1次世界大戦開戦まで19世紀と勘定するらしいけど)。この説明は光文社文庫には出てこないので、昔の単行本で編集されたセリフなのだろうか。それともモノクロアニメ? モノクロアニメにも奇巌城が出てくるのだよねえ。
作者のコーナーでは手塚治虫氏が描き、横山光輝氏がリメイクした「仮面の冒険児」が2ページ比較できるようになっていた。同じシーンなのに、かなり違う印象を受ける。横山版では悪人がイケメン(異論あり)になってた。でも知らずに横山先生のはどちらでしょう訊かれても分からないだろう。
映像コーナーでは、大きなモニタでアストロボーイアトムと2004年度アニメ鉄人と実写劇場版鉄人のダイジェスト映像が音声付で流れていた。池松君の声はいいなあ。出動するところはもうちょっと張りがあるとよかったのだけど。2004年度アニメ版鉄人はTVサイズのOP曲に載せてOPと1話2話のダイジェストを混ぜたような映像だった。このために編集したのだろうか。あとは音無しでモノクロアニメのアトム、鉄人、1980年のアトム、鉄人、鉄人28号FXの映像が見れた。FXは、オヤジ正太郎が操縦するところの旧型鉄人が出るシーンだった。29号と合体していないFXが落ちるところを空中で受け止める鉄人、なかなかかっこよい。写真だけだがTV実写版アトムはやっぱ衝撃的。TV実写版鉄人は慣れたかなあ。
JR宝塚線は冬の間開閉ボタンでドアを操作するらしく、それはいいとしてアナウンスが一定間隔で流れるのが苦痛…。「ドアの横のボタンを押してください。ドアが開きます。(間)ドアの横のボタンを押してください。ドアが開きます(間)」勘弁してーーー。
TEZUKA OSAMU @ WORLD TOMM:ニュース:鉄人28号VS.鉄腕アトム展
http://ja-f.tezuka.co.jp/tomm/news/news/
TEZUKA OSAMU @ WORLD TOMM:コラム
http://ja-f.tezuka.co.jp/tomm/news/column/2005_11.html