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2005/09/27

「怪盗紳士ルパン」平岡敦訳

ハヤカワ文庫、2005年9月初版
Yahoo!ブックス - 怪盗紳士ルパン/ モーリス・ルブラン/著 平岡敦/訳
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31583554

□収録作品
1.アルセーヌ・ルパンの逮捕(1-1)
2.獄中のアルセーヌ・ルパン(1-2)
3.アルセーヌ・ルパンの脱獄(1-3)
4.謎の旅行者(1-4)
5.王妃の首飾り(1-5)
6.ハートの7(1-6)
7.アンベール夫人の金庫(1-7)
8.黒真珠(1-8)
9.遅かりしシャーロック・ホームズ(1-9)
※括弧内の数字は作品リストの作品No.

□感想
会話のつなぎ方がスムーズで面白くて、ルパンがさらに若返った気がする。チャーミングなルパンに驚き。基本一人称は「ぼく」。

・アルセーヌ・ルパンの逮捕
港のシーンで終わりでなくて、続きの文があるとは知らなかった。おそらく単行本化されたときに加えられたのだろうと思っていたら、そうらしい。

・獄中のアルセーヌ・ルパン
ルパンは若さゆえの魅があるというかとってもチャーミング。50歳過ぎのガニマールが思わず惹きこまれてしまう気持ちがわかる。

・アルセーヌ・ルパンの脱獄
ガニマール哀れ。「獄中のアルセーヌ・ルパン」で予告は意味があってするものだ、というのに納得されたあとなので、いっそう効果が良く分かった。

・謎の旅行者
ポプラ社版ではかなり遅くまでどっちがルパンか分からなくてはらはらしたけれど、あっさりと明かされる。舞台裏を覗くようで面白かった。自動車と列車の併走というのは映画やアニメでお約束となっているけれど、この時代にしては新鮮かも。

・王妃の首飾り
ルパンの怪人性を表した一編だと思う。ルブランの書きぶりでは(翻訳も手伝って)あまり怖くならないけど。この話の参加者はラストの新聞記事を見たときさぞや恐ろしかっただろう。でも気の強そうな伯爵夫人は案外平気かな。

・ハートの7
記念すべきルパンと「わたし」の邂逅話。「わたし」はルブランと同じく「ジル・ブラス」に寄稿している記者なので(ルブランは「ジル・ブラス」でいくつかの作品を発表している)、ルブランであるとも、そうでないともとれる。

・アンベール夫人の金庫
発表は「ハートの7」より早いので、これが「わたし」初登場になるのだろうか。この話のからくりはちょっと分かりにくい。

・黒真珠
強盗殺人犯を野放しにしていいのか?と疑問が…。ルパンも闇側の人間だけれど。

・遅かりしシャーロック・ホームズ
ポプラ社版でもじゅうぶん情けねーって感じだけど、さらにダメ押しがあって可笑しかった。骨の髄まで泥棒なんだな。

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