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2005/09/29

アンベール夫人の謎 - アンベール夫人の金庫(1-7)

※以下の文章は「アンベール夫人の金庫(1-7)」の内容に触れています。※


「アンベール夫人の金庫」あらすじ

ルパンはリュードヴィック・アンベール(Ludovic Imbert)の恩人としてアンベール家に潜入する。目的は夫人のジェルヴェーズ・アンベール(Gervaise Imbert)が相続したと言われるブロフォード老人の一億の遺産。夫妻はブロフォードの甥と争っており、金庫に収められている遺産の株券は換金することが出来ない。もともと胡散臭い噂があった夫妻だったが、夫妻が詐欺師として糾弾され始めるとルパンは状況を見て金庫の株券を盗み取る。

作戦成功と思いきや、その日アンベール夫妻は逃亡する。なんとルパンが盗んだ株券はすべて偽者で、その上ルパンはアンドレ・ブロフォード(Andre Brawford)として周りに紹介されていたのだった。ブロフォードの名前を利用して夫妻は銀行などから金を借りており、しかもルパンは夫人にお金を貸してしまってさえいた。

この話のからくりはちょっと分かりにくかったのだけど、実はこのアンベール夫人にはモデルがいたようだ。桐生操の「世界悪女大全」によると、要約すればこんな話。

Amazon.co.jp:本: 世界悪女大全 淫乱で残虐で強欲な美人たち
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163650504/249-3654305-5029950

19世紀のフランスに、テレーズ・ドリニャックという女性がいた。アンリ・クロフォードという人物の遺産を手に入れたと宣伝し、クロフォードの甥2人と法廷で争っていた。有名になった彼女は法務大臣を父に持つフレデリック・アンベール氏に求婚されアンベール夫人となる。

クロフォードの甥と決着がつき財産の行き先が決まるまでクロフォードの財産(不動産権利証と有価証券)はテレーズの金庫に保管されていたが、実はアンリ・クロフォードなる人物は架空の人物で、証券類もただの紙切れに過ぎなかった。しかし、クロフォードの財産を保管していることを信用した銀行などから、20数年にわたって6000万フラン近くのお金を借り続けて豪勢な生活を送っていた。疑いから非難の声が高まり金庫を開けるように迫られたテレーズは逃亡し、逮捕され金庫5年の刑を受けたこの事件は、マスコミによって大々的に報道された。


違いと言えば夫が共犯者だったということぐらいで同じ設定だ。20年も騙しおおせるなんて、どうりで駆け出しルパンがかなわないはずだ。「アンベール夫人の金庫」では、途中リュードヴィックが国債を換金しているけれど、最初から本物の株券などなくて、用意した1枚をわざとルパンの前で換金して見せた、ということなんだろう。ということはルパンの目的を最初から見通していたのかもしれない。


そこでアンベール夫人について検索してみると、「Therese Humbert」なる人物がそれらしい。クロフォードの綴りは「Crawford」。(元はGoogleの補正検索でImbertがHumbertとなって検索結果がでた。すごいぞGoogle)

Wikipedia: Therese Humbert(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Therese_Humbert

これを読むとテレーズ・アンベールは1902年に逮捕されている。「アンベール夫人の金庫」の発表は1906年なので勿論ルブランの読者はこの事件を知っていたのだろう。


なお、同じ人物をモチーフに、イギリスの作家ル・キューによって「アンベール夫人の秘密財宝」という小説が書かれており、1925年に邦訳されている。
原題「The Mysterious Treasure of Mme Humbert」
ウィリアム・ル・キュー…William Le Queux:1864-1927

博文館 新青年(1920年代)…「アンベール夫人の秘密財宝」ル・キュー
http://www.aga-search.com/zensyu7-2-20.html
Biblio SOLVED! - Famous Mystery Writers on Classic True-Crime Cases
http://www.biblio.com/books/9632047.html


追記。偕成社全集の別巻1「女探偵ドロテ」を買ったら解説で実在のアンベール夫人がウンベルト夫人として紹介されてました。


※以上の文章は「アンベール夫人の金庫(1-7)」の内容に触れています。※

映画「ルパン」の元ネタ

映画「ルパン」の原作からの元ネタ探しのページを作りました。
映画「ルパン」の元ネタ探しです。

以下の作品と映画「ルパン」のネタバレを含んでいますので、ご注意ください。括弧内は作品リストのNo.です。

「アルセーヌ・ルパンの逮捕」(1-1)
「王妃の首飾り」(1-5)
「遅かりしシャーロック・ホームズ」(1-9)
「奇巌城」(4)
「813」(5)
「水晶の栓」(7)
「カリオストロの伯爵夫人」(13)
「カリオストロの復讐」(20)

2005/09/28

映画「ルパン」感想 2

私にとってルパンはルパンかラウールだったので、アルセーヌと呼ばれるルパンは新鮮。ロマン・デュリスはやっぱりよかった。冒頭の船のシーンはサル顔でちんちくりんに見えるんだけど、尻上がりによくなっていった感じ。ポスターのヒゲは似合わないと思っていたけど、貫禄みたいなものもあって映画の中ではなかなか様になってた。何より笑顔にやられた。チャーミングで。でもねえ、フランス公式サイトのメイキングで見られるシャイな感じで話すデュリスはやっぱり岡村隆史に見える(嫌いじゃないけど)。服装がいけないんだよきっと。うん。そういうことにしとこう…。この映画はデュリスをコスプレさせて遊ぶ映画だね?というぐらいいろいろ扮装してたけど、平民の服が一番合ってたと思う。ラストは渋くてかっこよかった。

好きなのは舞踏会シーン。白と黒と言う単純なコントラストが美しい。クラリスも綺麗だったし、さっと首飾りを見せ付けて消すというからくりもよかった。でもこの時点でクラリスはルパンに気づいていないんだよね。ルパンと言う存在がいると言うのに他の男とダンス? 原作と性格が一番違うのはクラリスかも。このシーンはロマン・デュリス本人が声を出しているのかな。確かに発音だか声だかが違うのはわかったけど、外国語って普段耳にしないから区別がつかない。

ジョゼフィーヌはまさに悪女と言う感じ。ルパンとの年齢の釣り合いを考えると年上過ぎるけど。ためらいなく人を刺して逃げる様はむしろかっこいい。いろんな衣装も似合ってた(ルパンとは対照的に)。

財宝の謎については、原作とは基本となる暗号は同じだけど、財宝の場所も解き方も違う。十字架の仕掛けには思わず笑ってしまった。それから何で都合よく地図があるの? しかもあの場所の絵入りの地図が。7つの修道院ってどこから出てきたの? このあたり小説読んでもサッパリだった。

クライマックスのはずの決闘に盛り上がりを欠いたのも残念。CG丸出しだったし映画の設定の設定のおかげで爽快感がないんだよね。散々使い古された設定をどうしてルパンに適用するのかな、という恨みはちょっとある。とはいえこの点は最後で救われた。「カリオストロ伯爵夫人」で止めてたらかなり後味悪かったと思うので。

あと原作と変えたところではカリオストロ伯爵夫人が王妃の首飾り事件に絡んでいるというおいしいネタが活かせてなかったな。ボーマニャンの設定もすっごくおいしいと思うのに。現状でも詰め込みすぎとは思うんだけど裏ネタあれば知りたかった。でも全体的に突飛な設定、ルパンでこれはダメだろうという設定がなくてよかった。原作を変えてはいるけど、恣意的ないじり方をしてなかったように思う。あの時代の雰囲気を味わえたしエトルタのあの風景が堪能できたし満足。

映画「ルパン」 新しい橋?

映画の中でジョゼフィーヌとルパンが船でパリに着いたとき、建築中の橋が映る。これについてパンフレットでは「CGで描かれるセーヌ河にかかるポンヌフ建設風景」と書かれているけれど、ポンヌフと言われたら、やはりポン・ヌフと思ってしまう。でもポン・ヌフはルパンが「赤い絹の肩掛け」でその来歴について滔々と述べ立てようとした様に、パリのセーヌ川に掛かる橋でもっとも古いのだ。「ポン・ヌフ」の名前は「新しい橋」という意味なので、映画の橋は文字通り別の新しい橋なのだろう。じゃあ、何の橋かと調べてみると、アレクサンドル三世橋が近いと思う。

アレクサンドル三世橋
http://www.jscekc.civilnet.or.jp/gallery/ebridge/PARIS/24Alexan.htm

こんな風に途中に橋脚がなくて1つのアーチだった。着工が1997年だし、ノルマンディー地方に近い側にある橋だし、この橋なんじゃないだろうか。

ポン・ヌフはこんな橋。
ポン・ヌフ橋
http://www.jscekc.civilnet.or.jp/gallery/ebridge/PARIS/19Pont-N.htm

プラモデル・ラジコンショー感想 マノイ、ヴイストン鉄人、超合金魂鉄人

マノイを見に行った。マノイのデモは、最初に説明があってデザインした高橋智隆氏がコメントを言ってチョット動いて終わり。動いたのは外装のない中身と、外装を急いでつけましたと言うレベルの試作機。外装をつけたといっても、顔と手と胴体の前部分なので、その日最後のデモだったせいか外装が今にも取れそうだった。完成デザインに比べて足が結構大きいので、完成までまだまだだと思う。動きもまだ改良の余地ありっぽかった。マノイの動画のアルページは「プラモデル・ラジコンショーでマノイ登場。鉄人28号も参加」でリンクしている。

ヴイストン鉄人は間近で見れて良かった。胴体が動くのに初めて気づいた。動くからからさっと方向転換ができる。バンダイのブースでは超合金魂の新色鉄人とブラックオックスがいた。ブイストン鉄人見た後だと結構小さく見える。

なお、「電撃Hobby」2005年11月号に超合金魂のブラックオックスと鉄人が紹介されていて、不乱拳博士と敷島博士もお目見えしている。人物フィギュアに関しては(前に出た超合金付属の)正太郎より頑張ってるかも、と言う出来。ブラックオックスの右の拳が近づくと鉄人の目が発光するらしい。かっこいい仕様だ。
ブラックオックスは稼動メインと発光ギミックとで頭部を取り替えることができる。長谷川版?!と思ってしまった。(「鉄人28号 皇帝の紋章」とは取り替える部位が逆だけど)

2005/09/27

ルパン年代記について

ルパンシリーズにはいくつか作中事件の日付と曜日が両方分かる作品があって、これらは実際のカレンダーと合致するのかなあ、と思っていたら、ちょうど良い情報が瀬名秀明氏の日記にありました。やはり当てはめようとすると矛盾が出るようです。なかなか参考になりました。

瀬名NEWS ルパン年代記
http://news.senahideaki.com/article/7237891.html

納得できると指摘されている集英社文庫の浜田知明氏の年表から作品を抜き出したものが「アルセーヌ・ルパン」エピソード年表です。集英社文庫の年表は簡易ながらありがたいです。いろいろ気になるので全作品読み終わったら少しずつ検証していきたいけど、まだ3分の1しか読めてない。先は長いぞ、頑張ろう。

「虎の牙」はフランス語版も底本によってかなり話が違うらしい。英語版は戦前に出たのなら、かなり違うのかな。「虎の牙」の英訳が1914年に出たことは集英社文庫「奇巌城」の年表で知っていたけれど、どう扱っていいのか分からなかったので作品リストには反映しなかった。ルパンシリーズって未解明なことが多くて奥深い作品だなあと感じる。創元推理文庫はアシェット版を元にしていてアシェット版にない章をリーブル・ド・ポーシェ版から補っているらしい。偕成社全集はおそらくリーブル・ド・ポーシェ版。いつか読み比べたい。ハードカバー2冊はつらいけど、先に読もうと思っているのは偕成社全集。

パシフィカ版名探偵読本はいつか入手したいなあ。「アルセーヌ・ルパンの帰還」は在庫あるうちに買って置けばよかった。瀬名氏のルパン贋作「大空のドロテ」は刊行されたら入手しようと思います。

瀬名NEWS 完訳版アルセーヌ・ルパン全集が偕成社文庫に!
http://news.senahideaki.com/article/7237291.html
瀬名NEWS
http://news.senahideaki.com/


10/5追記
そういえば英語版虎の牙も、仏語版虎の牙も実はWebで読めたりする。

Books in the public domain in Canada - Maurice Leblanc
http://ca.geocities.com/corpusmortuum/
Browse By Author L - Project Gutenberg - Leblanc, Maurice
http://www.gutenberg.org/browse/authors/l#a1358

見たところ英語版は21章、仏語版は2部構成で全20章となっている。英語もフランス語も分からないので中身確かめられないけど。

「ルパン」ジャン=ポール・サロメ、ローラン・ヴァショ著/番由美子訳

メディアファクトリー(文庫)
株式会社メディアファクトリー/商品詳細:ルパン
http://www.mediafactory.co.jp/cgi-bin/db_detail.cgi?id=3726

映画「ルパン」のノベライズ本。登場人物の心情とか、背景とか分からないことがこの小説を読んでいくつか納得できたのでよかった。映画の内容を補完するノベライズ本という点ではいいと思うけれど、先にこの本で読むのは結構骨なんじゃないだろうか。最初は1882年が舞台だからルパン8歳、クラリス6歳のはずだけど、なぜかクラリスが8歳となっていた。

これだけは言っておきたい。
ルパンはアヘンとは無縁の世界であって欲しかった。

「怪盗紳士ルパン」平岡敦訳

ハヤカワ文庫、2005年9月初版
Yahoo!ブックス - 怪盗紳士ルパン/ モーリス・ルブラン/著 平岡敦/訳
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31583554

□収録作品
1.アルセーヌ・ルパンの逮捕(1-1)
2.獄中のアルセーヌ・ルパン(1-2)
3.アルセーヌ・ルパンの脱獄(1-3)
4.謎の旅行者(1-4)
5.王妃の首飾り(1-5)
6.ハートの7(1-6)
7.アンベール夫人の金庫(1-7)
8.黒真珠(1-8)
9.遅かりしシャーロック・ホームズ(1-9)
※括弧内の数字は作品リストの作品No.

□感想
会話のつなぎ方がスムーズで面白くて、ルパンがさらに若返った気がする。チャーミングなルパンに驚き。基本一人称は「ぼく」。

・アルセーヌ・ルパンの逮捕
港のシーンで終わりでなくて、続きの文があるとは知らなかった。おそらく単行本化されたときに加えられたのだろうと思っていたら、そうらしい。

・獄中のアルセーヌ・ルパン
ルパンは若さゆえの魅があるというかとってもチャーミング。50歳過ぎのガニマールが思わず惹きこまれてしまう気持ちがわかる。

・アルセーヌ・ルパンの脱獄
ガニマール哀れ。「獄中のアルセーヌ・ルパン」で予告は意味があってするものだ、というのに納得されたあとなので、いっそう効果が良く分かった。

・謎の旅行者
ポプラ社版ではかなり遅くまでどっちがルパンか分からなくてはらはらしたけれど、あっさりと明かされる。舞台裏を覗くようで面白かった。自動車と列車の併走というのは映画やアニメでお約束となっているけれど、この時代にしては新鮮かも。

・王妃の首飾り
ルパンの怪人性を表した一編だと思う。ルブランの書きぶりでは(翻訳も手伝って)あまり怖くならないけど。この話の参加者はラストの新聞記事を見たときさぞや恐ろしかっただろう。でも気の強そうな伯爵夫人は案外平気かな。

・ハートの7
記念すべきルパンと「わたし」の邂逅話。「わたし」はルブランと同じく「ジル・ブラス」に寄稿している記者なので(ルブランは「ジル・ブラス」でいくつかの作品を発表している)、ルブランであるとも、そうでないともとれる。

・アンベール夫人の金庫
発表は「ハートの7」より早いので、これが「わたし」初登場になるのだろうか。この話のからくりはちょっと分かりにくい。

・黒真珠
強盗殺人犯を野放しにしていいのか?と疑問が…。ルパンも闇側の人間だけれど。

・遅かりしシャーロック・ホームズ
ポプラ社版でもじゅうぶん情けねーって感じだけど、さらにダメ押しがあって可笑しかった。骨の髄まで泥棒なんだな。

2005/09/25

雑誌「ミステリマガジン」2005年11月号 ルパン生誕百周年&フランス・ミステリ特集

ミステリ・マガジン2005年11月号ハヤカワ・オンライン
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/710511.html
Amazon.co.jp:本: ミステリマガジン 11月号 [雑誌]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000B9O7A4

ルパン生誕百周年&フランス・ミステリ特集号というだけあって、内容は多岐にわたっている。とりあえずルパンに関係する記事の目次だけ投稿。ハヤカワ文庫のアルセーヌ・ルパンシリーズは年2冊刊行で、10年後完結予定だそうで、ぜひ無事に刊行されることを願ってます。

・「壊れた橋」モーリス・ルブラン著、藤田真利子訳 P19-36
・「罠にかかったアルセーヌ・ルパン」ボアロー=ナルスジャック著、高野優訳 P42-51
・来日インタビュー/映画「ルパン」の監督に訊く 若き日のルパンのエネルギー ジャン=ポール・サロメ、聞き手・平岡敦 P6-9
・「壊れた橋」(と英語版<ルパン>シリーズ)について 住田忠久著 P38-41
・<ルパン>シリーズ新訳で刊行開始 P73
・エディターズ・ノート P136
第一人者の編纂したルパン全集 平岡敦著 P106

2005/09/23

雑誌「キネマ旬報」2005年10月上旬特別号 「ルパン」

キネマ旬報 最新号
http://www.kinejun.com/kinema/index.html
P79-81(モノクロ3P)

□内容
・作品評:ロマン主義的な人間模様をも華麗に描く冒険活劇
・インタビュー:ジャン=ポール・サロメ監督

フランスではこの映画のルパン像について評価が二分したそうです。というのはフランスでジョルジュ・デクリエール主演で作られたドラマがあって、その影響が大きかったからだとか。DVD-BOXのジャケットを見る感じではいかにもおフランス的なエレガンスさを持ったおじさま、という感じでした。

池松壮亮くんが「新選組!!」に出演予定

NHK大河ドラマ「新選組!」の続編「新選組!!〜土方歳三最期の一日」に市村鉄之助役で出演するそうです。放送は2006年正月。「新撰組!」見てないし、新撰組の知識も皆無に近いのでどういう話かサッパリわからない…。

なお、今後2本の出演映画の公開を控えています。

・映画「男たちの大和〜YAMATO〜」(前園敦役)2005年12月17日全国東映系ロードショー
・映画「夜のピクニック」(榊順弥役)2006年公開予定

また、9月24日発売予定のムック「少年俳優」に池松くんの記事が載るようです。
(9/24追加。「少年俳優」確認してきた。P99-106)

新選組!!〜土方歳三最期の一日 NHK正月時代劇
http://www.nhk.or.jp/drama/html_news_shinsen.html
Blue Shuttle Official Site
http://www.himawari.net/blueshuttle/actor/ikematsu.html

2005/09/22

プラモデル・ラジコンショーでマノイ登場。鉄人28号も参加

日時:2005年9月23日(金・祝日)-9月24日(日)
会場:東京ビッグサイト西1ホール

2005 プラモデル・ラジコンショー
http://business1.plala.or.jp/plamodel/2005/top.html
ITmedia +D LifeStyle:プラモデル・ラジコンショーで2足歩行ロボットを見てきた (1-2)(動画あり)
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/21/news103.html

プラモデル・ラジコンショーで、噂の京商ロボットが登場したそうです。名前はマノイ。デザインはロボガレージのクロイノがベースになっている。最初カエルみたいでイマイチに見えたけど、動画で手を振ってるの見るとかよちよち歩くのとか仕草がかわいいー。しかも歩くのじゃなくて“走ってる!”らしい。マノイ(「ヒュー“マノイ”ド」からきている)って女の子みたいな名前だなあ。5万円って射程内に入ってくる値段かも。が、頑張れば。とっても頑張れば…。発売予定は来年6月。

京商:レース・イベント 2005 プラモデル・ラジコンショー
http://www.kyosho.co.jp/web/race/race_event/event/2005_prshow/robot03-j.html
位置に付いて〜走った! 転んだ!! でも起き上がって、ゴール!!――京商、アスリートヒューマノイド『マノイ』を発表
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2005/09/21/658128-000.html
ITmediaニュース:“脱マニア”目指す2足ロボ 15万円「マノイ」発売(動画あり)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0509/21/news083.html
京商、人型ロボットキット「MANOI」(動画あり)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0922/kyosho.htm
ホビダス編集長・山田剛久の「スピード☆キング」日記 プラモデル・ラジコンショー
http://www.hobidas.com/blog/yamada/archives/2005/09/post_51.html
HOBIDAS TV(動画がアップされるかも?)
http://www.hobidas.com/tv/
京商
http://www.kyosho.co.jp/
近藤科学
http://www.kopropo.co.jp/
ロボガレージ
http://www.eonet.ne.jp/~robo-garage/


鉄人28号はやっぱりいいなあ。こんなにつぎつぎ目の色変えられるんだー。ぐっと方向転換するのとかかっこいいね。鉄人28号は三和電子機器のブースにいるそう。デモするのなら見に行きたい。

Vstone - 鉄人28号誕生 〜 2005年、鉄人は実在する 〜
http://www.vstone.co.jp/top/products/robot/T28/

2005/09/21

「ルパン対ホームズ」竹西英夫訳

偕成社文庫、イラスト:田中槇子
KAISEI WEB 偕成社:ルパン対ホームズ

□収録作品
1.金髪の美女(2-1)
2.ユダヤのランプ(2-2)

□感想
・金髪の美女
ウィルソンもショルメスも好きだ。ウィルソンと「わたし」が交流があるっぽいところも。この話で道化役になっちゃっているのはガニマール。ショルメスとウィルソンのシーンも時々コントだけど。一番すきなのは「わたし」とルパンの食事シーン。鉢合わせに動揺するルパンが面白い。

愛する女性のためにお縄につくルパン…それがフランス人なんだそうだ…でも好き。○○を使って脱出という仕掛けは「ルパンの冒険」と同じだなあ。ダイヤを取り返し、これで仕事は終わりだとさっさと買えるショルメスはかっこいい。

・ユダヤのランプ
船の対決シーンがよかった。

2005/09/20

秋乃茉莉「新Petshop of Horrors」第2巻

朝日ソノラマ、2005年9月初版。
Yahoo!ブックス - 新Petshop of Horror 2 - 秋乃 茉莉 著
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31592591

□収録内容
第4話 Decoration
第5話 Dealer
第6話 Da capo
番外編2 Dignity
初出:「夢幻館」2005年Vol.4-6、「ペットショップオブホラーズ」1999年Vol.2

相変わらずのD伯爵、としか言いようがないかも。謎の部分が出てきて欲しい。
番外編はお父さんの若い頃の話。レオンはこれだけかー。私一番好きなキャラはレオンなのに…新にはでてこないのだろうか。

青い鳥文庫「怪盗ルパン」シリーズ

青い鳥文庫は子供向けにリライトされているルパンシリーズ。このうち「ルパン対ホームズ」は訳:保篠龍緒、イラスト:依光隆。「ルパン対ホームズ(新装版)」は訳:日暮まさみち、イラスト:青山浩行。残りは久米みのる、イラスト:坂上青。久米訳は英訳からの重訳と思われる。

文庫番号収録作番号青い鳥文庫タイトル作品No.タイトル
067-01-ルパン対ホームズ2-1金髪婦人
067-02-怪盗ルパン 怪紳士--
2-1アルセーヌ=ルパン の逮捕1-1アルセーヌ・ルパンの逮捕
2-2古城の怪事件1-2獄中のアルセーヌ・ルパン
2-3予告脱走1-3アルセーヌ・ルパンの脱獄
2-4奇怪な旅行者1-4謎の旅行者
067-03-怪盗ルパン 真犯人を追え!--
3-1真犯人を追え!1-8黒真珠
3-2奇怪な古城1-9遅かりしエルロック・ショルメス
3-3ユダヤのランプ2-2ユダヤのランプ
067-04-怪盗ルパン 二十一の宝石--
4-1二十一の宝石1-5王妃の首飾り
4-2ハートの7(セブン)事件1-6ハートの7
4-3マダム=アンベールの金庫1-7アンベール夫人の金庫
067-05-怪盗ルパン 地底の皇帝8オルヌカン城の謎
067-06-怪盗ルパン 奇岩城4奇岩城
067-07-怪盗ルパン 踊る光文字--
7-1踊る光文字6-1太陽のたわむれ
7-2結婚指輪6-2結婚指輪
7-3わら男6-8麦藁のストロー
7-4ルパンの花嫁6-9ルパンの結婚
067-08-怪盗ルパン 赤い絹のスカーフ--
8-1赤い絹のスカーフ6-5赤い絹の肩掛け
8-2白鳥の首をしたエディス6-7白鳥の首のエディス
8-3影の暗号6-3影の合図
067-09-怪盗ルパン 王女の宝冠3戯曲アルセーヌ・ルパン
067-10-ルパン対ホームズ(新装版)2-1金髪婦人

※青い鳥文庫の番号では67-1から67-10が怪盗ルパンシリーズ。「作品No.」と「タイトル」は作品リストに拠る。「ルパンの告白」では「地獄の罠(6-4)」と「さまよう死霊(6-6)」の2つが欠けている。

『怪盗ルパン(児童)』(ルブラン,M.,保篠龍緒,依光隆):既刊一覧|講談社BOOK倶楽部
http://bookclub.kodansha.co.jp/title?code=1000010363

□最終更新日:2015/09/08

「花とゆめ」2005年20号 スキップ・ビート!感想

やっと蓮テスト編のクライマックスです。やっぱり面白かった。逸美さんもかわいかったし。私、猫ふんじゃったは弾いたことがないなあ。あれってどこまで局があるのだろう。

そして、ようやく気づきましたよーキョーコが。「敦賀さんに嫌われてるんじゃない」ってことに。遅いぞキョーコ。嫌われてるどころか…なんだけど。そこまで気づくのはいつの日か。でも次号は急展開らしいので期待します。

2005/09/19

雑誌「コバルト」2005年10月号 ヨリドラ応募と榎木洋子特集アンケート募集中

10月号で応募できる榎木洋子さんの「緑のアルダ」シリーズが含まれているので購入。「龍の島」から選り抜いてドラマ化するみたい。応募方法は今回から振込用紙を使うように変わったようだ。

fair -Webコバルト-:ヨリドラ'05
http://cobalt.shueisha.co.jp/fair/yoridora/index.html


それから予告ページに榎木洋子「守龍ワールド」特集の予告があって、アンケートを募集している。リダーロイスシリーズと聞いちゃ黙っていられません。ちゃんと応募まにあうかな。郵送のほかWebのアンケートフォームからも応募できるようです。〆切は2005年10月5日(水)。

コバルト広場 -Webコバルト-:榎木洋子「守龍ワールド」特集アンケート
http://cobalt.shueisha.co.jp/hiroba/enoki/index.html

『緑のアルダ』シリーズ・『リダーロイス』シリーズ・『龍と魔法使い』シリーズなど、榎木洋子先生の“守龍ワールド”についてアンケートに答えてね。

1.あなたが一番好きな守龍ワールドのキャラは?
 その理由と、もし賞をあげるとしたらどんな名前の賞がいいかも教えてね。

2.あなたは火・水・地・風のどの龍に守龍になってほしいですか? 理由もどうぞ♪

3.守龍ワールドの作品の中で好きな名セリフ、印象に残る名場面があれば教えてね。

Webコバルト -コバルト文庫 雑誌Cobaltオフィシャルサイト-
http://cobalt.shueisha.co.jp/

2005/09/18

映画「ルパン」感想

上映時間は2時間12分。なわけで長い。決して飽きはしないけど、疲れた。バッグを足元(足先)に置いていたので、足が伸ばせなくて窮屈だったから。椅子の下に押し込んどくべきだった。

ロマン・デュリスの「ルパン」は、ヒゲ濃い濃いと散々思ってたにかかわらず、最初ニヤケすぎとか思ったにもかかわらず、終わりの頃にはすっかり惚れてしまった(というか、本当は原作の「カリオストロ伯爵夫人」を読んでいるときにロマン・デュリスの顔がちらついて楽しみにしてたのだ)。ボーマニャンもかっこいいー(途中ボーマニャンを心の中でボーちゃんと呼んで和んでた。長くてちょっと疲れたから)。ルパンパパは濃いーです。だがそれがいい。クラリスの胸元の美しさにも感心。首飾りが映えるね。

嬉しかったのがエトルタの風景を満喫できたこと。最初にわくわくしたシーンが崖をカメラがナメに行くシーンだったり。時折デジタル処理酔いしそうな映像があるのがちょっと残念。仕方のないことなのかな。謎解きに関してはそれはないだろ、と思うかも。しかし、なぜ原作を「カリオストロ伯爵夫人」「奇巌城」「813」と宣伝してるのか分からない。クラリスの名前からして「王妃の首飾り」(怪盗紳士ルパン所収)は必読だし逆に「813」は原作?と思わないでもない。でも原作の「813」は原作シリーズ傑作の一つなのでおすすめ。ノベライズ本の目次だけ見て、一応「カリオストロ伯爵夫人」と作品リスト1の「怪盗紳士ルパン」から7の「水晶の栓」まで予習していったけど、どうやら正解だったようだ。これでもし続編を作るなら何を撮るのだ?と思うくらい、他のネタもまじっている。そういうことを含めて話はちょっと詰め込みすぎかな。

フランス語って耳ざわり(決して悪い意味ではなく)というか耳に残るというかなんとなく苦手なイメージで心配だったけれど、すんなり聞けた。Lupinの発音はルパンって聞こえたなあ。ボーマニャン(たぶん“ニャン”ってダルタニャンとかと同じ接尾語?なんだと思う)だって、ボーマニオンって聞こえたし。でもいったん日本語(カタカナ)に書き写されて、そこから発音すると別になってしまうわけだし。ニオンとはっきり言ってしまってはダメで、オは軽くアの口の形をしてオと発音するような感じ。外国人名を表記するときは一定の指針があると思うので、それに従えばリュパンなのだろう。

ルパン公式サイト

2005/09/17

ムック「グレート メカニック」No.18 藤津亮太のはじまりは最終回

ムック「GreatMechanics」(グレート メカニック)No.18
FUTABASHAnet グレートメカニック 18
http://www.futabasha.co.jp/?isbn=4-575-46428-7
x発売元:双葉社
出版年:2005年10月
価格:933円(本体価格)
ISBN:4-575-46428-7

□内容
藤津亮太のはじまりは最終回 第1回:鉄人28号
P148-151(モノクロ4P)

□感想
ラストシーン・最終回から見えてくる作品の全貌を考察する連載のようで、その1回目として2004年度版アニメ鉄人28号が取り上げられている。昭和30年代という時代設定、「罪」ということを機軸としている。

この方って本当に今川版鉄人が好きなんでしょうね。アニメージュでの2004年ベスト作品にあげていたし。なるほどと思う部分もあれば、よくわからない箇所もあったけど、また鉄人28号の世界にどっぷり浸ってみたくなった。

2005/09/16

「アルセーヌ・ルパン」長島良三、堀内一郎訳

集英社文庫、世界の名探偵コレクション10(2)
解説:浜田知明、鑑賞:田中雅美
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4087485579

□収録作品
1.太陽の戯れ(長島良三訳、6-1)
2.結婚指輪(長島良三訳、6-2)
3.地獄の罠(長島良三訳、6-4)
4.赤い絹のショール(長島良三訳、6-5)
5.さまよう死神(堀内一郎訳、6-6)
6.白鳥の首のエディス(堀内一郎訳、6-7)
7.わら屑(堀内一郎訳、6-8)
※6-1などの番号は作品リストの作品No.


□感想
・太陽の戯れ
途中で蚊帳の外になってしまうけど、「わたし」が事件の発端に関わっているのは珍しい。

・結婚指輪
この話では既刊で登場した人物が登場している。それに気づかなかったのでからくりに気づくのが遅れた。「わたし」との場面で謎が明かされたとき、しばし絶句してしまった。少女漫画か女性向け漫画で漫画化されたら読みたい。

・地獄の罠
ラスト読んで…ええい、今からでも遅くない、ガブリエル、とどめをさせ!
ポプラ社南洋一郎版は最後に出てくるのが美少女で、終わり方も違う。だから結末にちょっとびっくりしてしまった。でも児童書だし救いがあって欲しいのでポプラ社版はあれでよいと思う。

・赤い絹のショール
ルパンの手玉に乗せられるガニマール。オチまで見事でかわいそう。トリックもいいけれど、私はガニマールに対するおちょくりのほうが印象深い。

・さまよう死神
窮地の女性を救う。今回は報酬なしだろうか? いやいやガニマールをからかえるネタをゲットという報酬が…。

・白鳥の首のエディス
珍しく?ガニマールの推理が冴える話。そんなに悠長に推理を披露してていいのかと思ってみれば…。「ルパンの冒険」(消えた宝冠)においてゲルシャールが逮捕したソニアを、ガニマールが逮捕したことになっている(もともと同じ人物だけど)。

・わら屑
ラストのグーソ一家はあっけにとられたってこのことだろうな。レオナール爺さんも1ヶ月もあそこにいたとは凄い。

ガストン・ルルー「黒衣夫人の香り」日影丈吉訳

ハヤカワ文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9830988678
※「黄色い部屋の謎」の続刊で前作のネタバレがあります。

ルウルタビイユ表記の本。これはこれで味わいがあるかも知れない。訳は…それとか彼とかそのままだから分かりづらかった。トリックやレトリックに関係しない箇所はかみ砕いて欲しかったかも。でも悪文ではないと思うし、時折出てくる「おう!」に嵌ってしまった。

前作ではなかなか解けない謎にすこしやきもきしながら読んでいたけれど、今回はその手口がわかっているからあまり焦らされずに読めて読みやすかった。ルールタビーユも少し若者らしい感じがした。前作の終わりで“そう”なんだろうなと思うことがはっきりしたのでよかった。それにしても9歳にして喫煙だなんて悪い少年だ。ガストン・ルルー本人が記者として出てくるのはご愛嬌。

謎解きについては現実的ではないという向きもあるかもしれないけど、面白かった。この作品の舞台設定に嵌っていたからもあると思う。夫人の趣味が一貫しているのも好感度だ。

それからあとがきの〆がよかった。やはりこれは2作で1つの話だと思う。
Le Mystere de la Chambre Jaune(黄色い部屋の謎)
Le Parfume de la Dame en Noir(黒衣夫人の香り)

「アルセーヌ・ルパンの帰還」長島良三訳

岩崎書店、アルセーヌ・ルパン名作集10、イラスト:大久保浩
http://www.iwasakishoten.co.jp/shop/book/4-265-03240-0.html

児童書なので文字がとっても大きい。あっというまに読めてしまった。物足りないというか、オチがないような気がしたけれど、本来は4幕劇を想定した試作だったらしい(この作品は1幕の戯曲に仕上がっている)。ルパンの正体がばれるあたりの描写が好き。

シャルムラース、ソニア、ゲルシャールと、4幕劇「ルパンの冒険」(原題は「アルセーヌ・ルパン」)を見たことを前提としているのか、同じ人名が出てくる。ほかにルパンものの読者ならピンとくる名前があがっているのだけど、ネタばらしになりそうなので挙げない。

2005/09/15

横山光輝「鉄人28号」の単行本

◎初出
光文社の雑誌「少年」1956(昭和31)年7月号-1966(昭和41)年5月号
光文社の雑誌「少年」増刊号
※この他にも読みきり作品あり

◎発行順

  1. 光文社上製本(ハードカバー) A5サイズ 全7巻
    1958年8月-1961年7月
    最初の単行本。連載初期に当たる部分を単行本化。
  2. 光文社カッパ・コミクス B5サイズ 全20巻
    1964年7月-1966年4月
    連載中期~後期に当たる部分を単行本化。光文社上製本の収録箇所とは重ならない。
  3. 秋田書店サンデーコミックス 新書サイズ 全12巻
    1970年8月-1971年9月
    カッパ・コミクス収録部分を再単行本化+未収録部分を単行本化。
  4. 秋田漫画文庫 文庫サイズ 全11巻
    1976年7月-1976年12月
    秋田書店サンデーコミックスと同じ内容でエピソード収録順が異なる。
  5. 大都社 B6サイズ 全8巻
    1979年2月-1981年1月
    光文社上製本の復刻+未収録部分を単行本化。
  6. 秋田書店コミックセレクト B6サイズ 全6巻
    1987年10月-1988年9月
    秋田書店サンデーコミックスと同じ内容でエピソード収録順が異なる。
  7. 光文社文庫 文庫サイズ 全25巻(正編12巻+続編13巻)
    1996年6月-1997年12月
    雑誌「少年」から復刻。
  8. 光文社「鉄人28号デラックス」 B5サイズ 全1巻
    1996年12月
    雑誌「少年」増刊号掲載の読みきり作品を雑誌から復刻。
  9. 潮出版社「鉄人28号 原作完全版」 B6サイズ 全28巻
    2005年11月-2007年9月
    雑誌「少年」から復刻。
  10. 潮漫画文庫 文庫サイズ 全18巻
    2009年2月-2010年7月
    雑誌「少年」から復刻。
  11. 小学館「カラー版鉄人28号限定版BOX」 全5巻
    2011年1月-2011年5月
    BOX1、2、3は光文社カッパ・コミクスの復刊。BOX4、5は光文社上製本(ハードカバー)の復刊。

◎体系

☆雑誌「少年」
  ├光文社文庫 *1
  ├光文社「鉄人28号デラックス」 *8
  └潮出版社「鉄人28号 原作完全版」 *9
    └潮漫画文庫 *10

☆光文社上製本 *1
  ├大都社 *5
  └小学館「カラー版鉄人28号限定版BOX」4、5 *11

☆光文社カッパ・コミクス *2
  ├秋田書店サンデーコミックス *3
  │ ├秋田漫画文庫 *4
  │ └秋田書店コミックセレクト *6
  └小学館「カラー版鉄人28号限定版BOX」1、2、3 *11


漫画「鉄人28号」見出し一覧

□2011/05/30 最終更新

「アルセーヌ・ルパン」エピソード年表(集英社文庫版)

集英社文庫「アルセーヌ・ルパン」の年譜から。検証はしていません。年をまたがって起きる事件などもあるので、事件年にあたるのはその作品の出来事が始まった年だと思います。

事件年年齢作品No.タイトル出版年
18740(アルセーヌ・ルパン誕生)
188061-5王妃の首飾り1907
1893191-7アンベール夫人の金庫1907
18942013カリオストロ伯爵夫人1924
1900261-1アルセーヌ・ルパンの逮捕1907
1-2獄中のアルセーヌ・ルパン1907
1901271-3アルセーヌ・ルパンの脱獄1907
1-4謎の旅行者1907
6-2結婚指輪1913
1-9遅かりしエルロック・ショルメス1907
2-1金髪婦人1908
1903292-2ユダヤのランプ1908
1905313戯曲アルセーヌ・ルパン1909
1906326-7白鳥の首のエディス1913
7水晶の栓1912
1907336-9ルパンの結婚1913
4奇岩城1909
19083414緑の目の令嬢1927
19093515-*バーネット探偵社1928
19103616謎の家1929
18二つの微笑を持つ女1933
12-*八点鐘1923
19113717バール・イ・ヴァ荘1931
19123858131910
191440(第1次世界大戦開始)
8オルヌカン城の謎1916
1915419金三角1918
19174310三十棺桶島1920
191844(第1次世界大戦終結)
19194511虎の牙1921
19224819特捜班ヴィクトール1934
19234920カリオストロの復讐1935
19255121ルパン最後の事件1941


□年譜に載っていなかった作品
(殆どが第1次世界大戦前1901-1912頃と思われる)

作品No.タイトル出版年
1-6ハートの71907
1-8黒真珠1907
6-1太陽のたわむれ1913
6-3影の合図1913
6-4地獄の罠1913
6-5赤い絹の肩掛け1913
6-6さまよう死霊1913
6-8麦藁のストロー1913
A1アルセーヌ・ルパンの帰還1920
A2山羊皮服を着た男1927
A3エメラルドの指輪1930

2005/09/13

「ルパン」専用ページ

期間限定で「ルパン」専用ページを作ることにしました。
ブログはデザインで横幅が決まっているため表を投稿するのが苦しいので…とりあえず作品リストだけ。

アルセーヌ・ルパン

2005/09/10

ルパンブログのルパン参上・最終回を読んだ

映画「ルパン」公開を前にしてルパンブログのコラムシリーズの1つが最終回を迎えました。いよいよ公開が迫ってきて楽しみです。“映画鑑賞事典”は映画のネタバレをしているので、作品を見た後読んだほうがよりおもしろそうです。

ルパンブログ:【連載】ルパン参上・最終回ルパンの秘密のトビラを開く、とっておきの映画鑑賞事典
http://lupin.cocolog-nifty.com/blog/2005/09/post_7b2b.html


以下の文章は作品を鑑賞する上で重要なネタバレ含む可能性があります。「奇巌城」ないし「奇岩城」を読んでから、あるいは映画「ルパン」を観賞の上ご覧ください。


それでですね。読んだんですけど、間違いが…。

アーチは“アヴァルの門”なんですけど…奇巌城すなわち“エトルタの針”(本当は尖った岩という意味を持つ)はそのそば。予告映像などで“マンヌポルト”から覗いた“エトルタの針”が使われているので、そこは原作と同じだと…。(監督はロケ地としてその周辺を含んで呼んだのだろうと思う)。穴が穿たれていないところに、空洞を見出したルブランの空想力の勝利なのに。

作中でエトルタのこの風景は以下のように描写されている。(奇巌城についてちまちま調べていたので、すぐ引用できてしまうけど)

□「カリオストロ伯爵夫人」(ハヤカワ文庫、平岡敦訳)

(略)目の前に広がる大きな果樹園の向こう、陽光の降り注ぐ菜種畑の平野にはさまれた窪地ごしに、右にはフェカンまで続く絶壁の白い稜線が、左にはエトルタ湾とアヴァルの水門、巨大な針岩の切先が見渡せた。

このアヴァルの水門が断崖から突き出たアーチ、針岩こそが“エトルタの針”のこと。そして「奇巌城」では…。

□「奇岩城」(岩波少年文庫、榊原晃三訳)

広大な海……そして空……右にも左にもエトルタの断崖がある。そこには三つの門がある。上手(アモン)の門、下手(アヴァル)の門、そして大手門(マグナ・ポルタ)……どれもこれも、ここの主にとっては凱旋門だ……そして、その主は、このわたしだったのだ!

奇巌城は、エトルタ断崖を城壁とし、3つの門を控えたまさに城なのだ!海こそが庭なのだ。だからたとえ原題に忠実でないとしても、私は奇巌城(きがんじょう)というタイトルが捨てられない。


パリトエトルタ
http://nishidam1.web.infoseek.co.jp/travel_11c.htm
経由で見つけた以下のページに写真がある。
Les Falaises d'Etretat(エトルタの断崖)
http://www.etretat.net/tourisme/vue-aerienne.htm

上空だから小さく見えるけれど、実際は100メートル級の断崖。「l'Aiguille」が“エトルタの針”で、クリックすると“マンヌポルト”から覗いた“エトルタの針”が見える。周りは奥からla Porte d'Amont(アモンの門)、Falaise d' Aval(アヴァルの断崖)の門、La Manneporte(マンヌポルト、マグナ・ポルタ)”と3つのアーチがある。


(以下の文章は作品を鑑賞する上で重要なネタバレ含む可能性があります。「奇巌城」ないし「奇岩城」を読んでから、あるいは映画「ルパン」を観賞の上ご覧ください。)

2005/09/09

新宿タカシマヤで映画 「ルパン」タイアップ企画開催

ヘラルドニュース2005年:タカシマヤ・タイムズスクエアで 「ルパン」タイアップ企画が開催!
http://www.herald.co.jp/news/2005/09/08_1.shtml
新宿高島屋(タカシマヤタイムズスクエア)
http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/index.html

新宿にあるタカシマヤ・タイムズスクエアで映画「ルパン」公開記念の企画がいろいろと催されるようです。カルティエで映画ルパンで登場した「王妃の首飾り」レプリカ展示は見に行きたいぞ。

他にも手提げ袋がルパン仕様になるとか、映画「ルパン」公開記念のディナーやデザートがあるとか。紀伊国屋の「ルパン」ブックフェアは絶対行かねば。なお、タカシマヤタイムズスクエアでは全国に先駆けて9月17日から映画「ルパン」が上映される。


CINEMA BOX SHOW SCHEDULE:「ルパン」公開記念フェア開催
http://www.cinemabox.com/schedule/event.cgi?0001&2

ルパン生誕100周年「ルパン」の公開記念して
新宿タカシマヤタイムズスクエア内にて公開記念フェアをおこないます。

3階カルティエブティックにて映画ルパンで登場の「王妃の首飾り」レプリカを展示 ※9月13日〜9月25日まで

2005/09/08

「怪盗紳士ルパン」入手のこと

ハヤカワ文庫の「怪盗紳士ルパン」入手。昨夜9月8日発売との情報を得たのに昼に本屋に行ったら売ってなくて撃沈。夜に行ったら売っていたので速攻ゲット。すでに偕成社文庫の「813」「続813」を買ってあるけど、2冊読むのに時間がかかるしその間に出るかもしれないと思って待っていたのだ。さて、読むぞ。

これで映画合わせの出版は出揃ったかな。新しく出た偕成社文庫の装丁はなかなかお洒落なので、全部買うかも。ハヤカワ文庫から2冊に終わらず他の訳本も出て欲しいな。

ルパン生誕100年ブックフェア「ルパン」関連書籍参照


おう!いまはじめてテレビで映画「ルパン」のTVスポット見ました。盗みは情熱、愛は命って。
ナレーターは「たけしの万物創世記」のナレーションの人かな?(高田裕司?さん)

2005/09/07

2005年9月1日付読売新聞夕刊 「鉄人28号」に完全版

「鉄人28号 完全版・原画のタッチ復元 11月刊行開始」
というタイトルの記事が載りました。Webにもあがっています。

鉄人28号 完全版 出版トピック 本よみうり堂 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20050901bk05.htm

今年11月から横山光輝氏の漫画「鉄人28号」の完全版が潮出版社からB6判24巻でが発売されます。約2年かかる見通しです。気の長い話ですが、その復活の作業もなかなか大変なようで記事に詳しく載っています。

「鉄人28号」の連載が開始したのは昭和31年7月号。(いったん昭和31年9月号の途中で区切れるとしても)それから話がずーーーと続いてるんですよ。勿論人物事件は変わっていくんだけど入れ替わり立ち代わりで、やっと区切りがつくのが昭和34年1月号。といっても同じ号から人造人間モンスターが登場している。まさに連続活劇です。人造人間モンスター編からは1エピソードずつ区切れるような作りになっています。そのため単行本にしづらかったり、また、不満足な点を改良するため、最初の単行本が出たときに改変されました。とくに最初のあたりはザクザク削られたみたいです。

しかも、付録の場合1ページ3段だったものを単行本で4段に統一したため、単行本の枠には収まらないから書き直されたり、たてに飛んでた鉄人が斜めに飛んだり、コマの一部を切って収めたり変更を余儀なくされたのです。かくして原稿はぼるぼろに…。(たぶん秋田書店がコミックスを出した時点ではすでに原稿はずたずたでした。なので、既存のカッパ・コミクスで使用した原稿を流用して出版しています。その続きを既存の紙面に合わせたりページ合わせのため改変してますけど)

雑誌に掲載された形が一番あるべき姿ではないとは思います(今の漫画でも単行本になる際に書き換えられる例はあるし)。でも、鉄人はあまりにエピソードが削られてしまっているし、光文社文庫で初期の頃を読んでみると、トーンでは生まれない濃淡の具合や、枠線に収まらないコマなどがあって面白かったし、1ページが2×3段のコマで、一見単調なのに見ていて飽きなかったりしたので、ぜひ鮮明な印刷で読んでみたい。期待しています。


追記。読売新聞の実物を確認しました。
光文社文庫と、復活した原稿の比較画像が載ってました(第1話のタイトルのページ。描線が鮮明になっています。

「カリオストロ伯爵夫人」平岡敦訳

ハヤカワ文庫、2005年8月初版、解説:北原尚彦
Yahoo!ブックス - カリオストロ伯爵夫人 / モーリス・ルブラン/著 平岡敦/訳
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31585172

ルパンシリーズ読み返してみて思うことはルパンが若いなーということ。考え方が前向きではつらつとしているし、年配のものをおちょくるところもそう感じる。ルパンは作品ごとに年齢がちがうけれど、怪盗紳士から奇巌城はだいたい20代半ばから30代頭で、この話でのルパンは弱冠二十歳。でも後期にかかれたせいか初期の作品よりあまり若さを感じないかも。あまり余裕がないせいかな。

もっと上かと思っていたけどカリオストロ伯爵夫人って20台半ばくらいなのか。この話のルパンはなかなかにサイテーな男です。ルパンと女性の心の動きがちょっと分からなかったりする。ルパンって自分のことは棚に上げて犯罪を犯す女性に対しては結構冷たいんですよね。謎については途中あまり気にせず呼んでいたら、謎解きのシーンでそうくるか?!と思った。この壮大さがたまらないと改めて思う。

文章については新訳なので読みやすい。解説は過去に映像化されたルパンシリーズについて触れていて興味深かった。もちろんロマンデュリスの映画や、デクリエールのドラマも含まれている。

高橋明「傀儡HARD LINK」第1巻

収録内容:ACT1-2
初出:雑誌「ハックルベリー」Vol.4-5

ついに単行本が出た「傀儡」新章!と、思いきや、またも名前が変わって「傀儡 HARD LINK」(「くぐつ・ハードリンク」と読む)第1巻が発売された。えーと、いいかげんタイトルが良く分からなくなってきたぞ。ということでまとめてみる。

□光文社「傀儡」全3巻
→そもそもの原点。Act1-10.5を収録。初出は雑誌「コミックPitto」(休刊)でAct.10.5は描き下ろし。

集英社「傀儡戯(カーレイヒ)」全4巻
→設定を変えて仕切りなおし。雑誌「ウルトラジャンプ」掲載。丹宮ちゃんが長髪に。

集英社スーパーダッシュ文庫「傀儡」全4巻(林日出夫、高橋明)
→光文社「傀儡」の小説化とその続きを書き下ろし。第4巻は高橋さん自身による。

□新書館「傀儡」全3巻
→光文社「傀儡」のうちAct.1-9を収録。

と、いうことで、どれも完結してなーいー。一応区切りのところまで行っているのが小説だけらしい。カーレイヒでは主人公明智丹宮なんですよね(私はその意味に小説4巻読むまで気づかなかった馬鹿です)。

今回「傀儡 HARD LINK」はAct9から続く話になっていて、既存の小説版とはちょっと話を変えてあるらしいです。一応「傀儡 HARD LINK」から読んでもそう混乱は起きないかも知れないけど(「傀儡」のあらすじ紹介があるので)、新書館「傀儡」全3巻を先に読むべきですね。「傀儡 HARD LINK」1巻の続きは2005年10月発売の「ハックルベリー」Vol.6で読めるはずです。今度こそ完結まで読みたいぞ。でもAct9から続くと言うことは今後茅子(Act.10に出てくるキャラクター。小説にも出てくる)は出てこなさそう。好きなんだけどなあ茅子。


この巻で一番好きなのは逸華かな。丹宮が普通の女の子っぽくてよかった。一番腹黒な威(ウェイ)の手腕とか、スパイ?の桃次の義足になった経緯とか、コンロイの正体とか、冰史の正体とか明かされるのを待ちたい。一部小説でよんでるのだけど、小説と変わる部分もあるみたいなので。電気屋と丹宮にはシアワセになって欲しい。


新書館:傀儡HARD LINK(1)/高橋 明
新書館:コミック・リスト_高橋明
東17棟A地区

2005/09/06

ルパンシリーズのホームズ(その2) 本物のホームズ

実はルパンシリーズにはシャーロック・ホームズも出てくる。といっても名前が出るだけだけれども。一つは先にあげたガニマールを評する箇所で、それを含めて原文でも「シャーロック・ホームズ」となっている箇所を紹介する。(ひょっとするとテキストによって異なるかもしれない)

■「獄中のアルセーヌ・ルパン」(「怪盗紳士ルパン」偕成社全集、竹西英夫訳)
ガニマールとルパンの会話

「ずいぶんと愛想がいいね。」
「とんでもありません。ぼくはあなたに対してはいつも最高の敬意を表しているのですよ。」
「光栄のいたりだね。」
「ぼくはいつもこう主張してきているのです。ガニマールこそ、フランス一の名探偵である。シャーロック=ホームズにほぼ―ぼくは率直でしょう、ほぼといっているのですから――匹敵する。(後略)」

■「女王の首飾り」(「怪盗紳士ルパン」偕成社全集、竹西英夫訳)

「いやあ! わたしには意見なんてありません。」
 それに対して、みなが異議をとなえた。(中略)こういう問題については、すばらしい判断力と鑑識眼をもっていることを立証したばかりだったのだ。
「たしかに、その道のエキスパートたちでさえあきらめたような事件を、このわたしが解決したこともあるにはあります。しかし、それだけのことで、自分がシャーロック=ホームズであるなんて考えられるわけではありませんし……。(後略)」

■「金髪の美女」(「ルパン対ホームズ」偕成社文庫、竹西英夫訳)

 ガニマール警部は、その操作方法をもって一派をなし、その名が司法史上に残るような偉大な警察官ではない。彼には、デュパンやルコックやシャーロック=ホームズ級の人びとのもつあの天才的なひらめきが欠けている。だが、彼にはさまざまのすぐれた平均的な長所があり、観察力があり、聰明さと忍耐力があり、直観力さえもそなえている。彼の真価は、絶対的な独立性をもって行動するところにある。

ルブランが生んだ探偵2人を評するときに共通して引用されている探偵は、実は3人である。デュパン、ルコック、そしてシャーロック・ホームズ。ガニマールの箇所は名前がそのまま出ているが、ショルメスの箇所では「コナン・ドイルの頭脳から生まれでた英雄」と表現されている。

■「金髪の美女」(「リュパン対ホームズ」創元推理文庫、石川湧訳)

それに、とにかくシャーロック・ホームズ(※)である。つまり、直観・観察・明敏・聡明の天才だ。まるで自然は、想像力が生み出した最も異常な警察官の二つのタイプを取ってたわむれたかのようである。すなわち、エドガー・ポオのデュパンと、ガボリオーのルコックとを採って、さらにいっそう異常で非現実的な独特のタイプを作ったみたいだ。そして人は、彼をして全世界で有名ならしめた功績の物語を聞くとき、この人、シャーロック・ホームズ(※)もまた伝説上の人物、大小説家、たとえばコナン・ドイルの頭脳から生まれでた英雄ではないか、と疑うのである。

※原文ではエルロック・ショルメス

シャーロック・ホームズはドイルの頭脳から生まれたはずでは? シャーロック・ホームズを目の前にして、コナン・ドイルの頭脳から生まれでた英雄、すなわちホームズではないかと疑うなんて実に滑稽だ。ここはエルロック・ショルメスだからこそ成り立つ描写なのに。なお、偕成社文庫版ではその1で引用したとおりドイルに言及した文が欠けている。

■「バール・イ・ヴァ荘」(偕成社全集、大友徳明訳)

「(前略)それでは、あなたがぼくに会いにきた理由は、多くの人たちがシャーロック=ホームズをベーカー街の自宅にたずねて、彼に相談するのと同じというわけか! それなら、どうぞ、いろいろお話になって、必要な情報をぜんぶぼくに教えてください。できるだけ、お役にたちましょう。さあ、お話をうかがいます。」

ちゃんとホームズはベーカー街にいるのだ。そしてショルメスはパーカー街219番地(※※)に住んでいる。だからホームズとショルメスは別人なのだ。ただし、ホームズはルパン世界にいるというより、ルパン世界にある小説の中にいるように思える。

■「山羊皮服を着た男」(「ルパン最後の事件」偕成社全集、榊原晃三訳)

真実は、まことしやかな仮説を立てるだけでは、とても知ることは出来ない。それは厚く、完全な、憂慮すべき闇である。(略)世界中のシャーロック=ホームズはなにも気がつかないし、こういう表現をお許しねがえるとすれば、かのアルセーヌ=ルパンでさえさじを投げるであろう。


※※「金髪の美女」より。この箇所も児童書では改変されている。

□青い鳥文庫、保篠龍緒訳

「では、さっそくそういたしましょう。……あの人の住所は、どこでしたでしょうか?」
「バーカー街二百十九番地(※)です。」
 その日の夕がた、クローゾン夫妻はシャーロック=ホームズ(※)にあてて、一通の長い手紙を送った。

※原文ではパーカー街(Parker Street, 219)
※原文ではエルロック=ショルメス

□偕成社文庫、竹西英夫訳

「あのかたの住所をごぞんじですか?」
「ええ。ベーカー街二二一番Bです。」
 その夜、クローゾン伯爵夫妻はブライヒェン領事に対する告訴をとりさげ、シャーロック=ホームズあてに連名の手紙を出した。

ウィルソンを変えていない創元推理文庫でさえ、住所をベーカー街219としている。青い鳥文庫のバーカー街が誤植だとしても、正しくパーカー街219なのは新潮文庫しかない。

出版元
(翻訳者)
英国探偵助手住所
新潮文庫
(堀口大學)
シャーロック・ホームズ※ウイルソンパーカー街219
創元推理文庫
(石川湧)
シャーロック・ホームズウィルソンベーカー街219
偕成社文庫
(竹西英夫)
シャーロック・ホームズワトソンベーカー街221B
岩波少年文庫
(榊原晃三)
シャーロック・ホームズワトソンベーカー街221B
青い鳥文庫
(保篠龍緒)
シャーロック・ホームズウィルソンバーカー街219
ポプラ社文庫
(南洋一郎)
シャーロック・ホームズワトソンベーカー街221
原文Herlock SholmesWilsonParker street, 219

※街やストリート、漢数字やアラビア数字といった表記の違いは無視している。
※新潮文庫「813」ではヘルロック・ショルメス


改めて言うと、ウィルソンはワトソンだったことはないし、ショルメスはベーカー街に住んでたことはない。助手の名前や住所まで変えてしまうのはちょっと違うんじゃないか?と思う。そもそもショルメスの名前を改変してしまっては、「金髪婦人」でわざとホームズの名前を出してみせ、ホームズが登場するかと思えばホームズとは異なる住所を出し、その後ショルメスを登場させるというルブランの仕掛けと皮肉が味わえない。「813」におけるルパンの愛犬シャーロックの存在についても然り。

ちなみにガニマールは印刷会社のガリマール氏の抗議により、舞台版に登場する警部はゲルシャールとなったらしい。「ミステリマガジン」2005年11月号によれば、ルパンがロパンであったというのは嘘らしい。

ルパンシリーズのホームズ(その1) ホームズとショルメス

ルパンシリーズのホームズないしショルメスについて。(以下の文章でフランス語表記のアクサンは省いている)

ルパンシリーズの原書において登場するイギリスの名探偵は全てエルロック・ショルメス(Herlock Sholmes)であり、助手の名はウィルソン(Wilson)だ。しかし、日本ではシャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)と訳されるのが慣習的であり、児童書では助手の名をワトソンと改名されてさえいる。(確認したところ、ウィルソンのままなのは創元推理文庫、新潮文庫、青い鳥文庫の3つ。いずれもショルメスについてはホームズと改名)

まずは、ショルメスが登場している作品の一覧を上げてみる。

作品名初出書名刊行年月
遅かりしシャーロック・ホームズ「ジュ・セ・トゥ」
1906.6
怪盗紳士ルパン1907.6
金髪の夫人「ジュ・セ・トゥ」
1906.11-1907.4
ルパン対ホームズ1908.2
ユダヤのランプ「ジュ・セ・トゥ」
1907.9-11
奇巌城「ジュ・セ・トゥ」
1908.11-1909.5
奇巌城1909.6
813「ル・ジュルナル」
1910.3-5
8131910.7

※書籍はいずれもピエールラフィット社より刊行

ルパンシリーズにホームズが登場することになったのは雑誌「ジュ・セ・トゥ」の編集者であるピエール・ラフィット氏差し金だったらしい。そもそもルパンが誕生することになるのも、ラフィットの依頼からだった。そして書かれた「遅かりしシャーロック・ホームズ」でルパンとホームズは直接的には対決することなく終わる。しかしコナン・ドイルの抗議によりあえなく改名を余儀なくされ、そのあとに発表されたのが「金髪の美女」である。この作品でシャーロック・ホームズのアナグラムのエルロック・ショルメスが登場し、助手のウィルソンンが初登場する。なお「遅かりしシャーロック・ホームズ」は単行本には改名後の名前で収録されている。


この「金髪の美女」では怪盗ルパンに対抗する探偵が2人でてくる。ガニマールとショルメスだ。2人の紹介はこうなっている。(いずれも「ルパン対ホームズ」偕成社文庫、竹西英夫訳、1987年初版、2003年29刷)

 ガニマール警部は、その操作方法をもって一派をなし、その名が司法史上に残るような偉大な警察官ではない。彼には、デュパンやルコックやシャーロック=ホームズ級の人びとのもつあの天才的なひらめきが欠けている。だが、彼にはさまざまのすぐれた平均的な長所があり、観察力があり、聰明さと忍耐力があり、直観力さえもそなえている。彼の真価は、絶対的な独立性をもって行動するところにある。

 いずれにしろ、これがシャーロック=ホームズ(※)なのであった。直観と観察と名刹と創意からなる一種の天才。あるいは人はいうだろう。自然は、想像力が生みだしたもっとも非凡な探偵のふたつのタイプ、すなわちエドガー=アラン=ポー(アメリカの小説家1809-49年)がつくりだした名探偵デュパンとガボリオー(フランスの小説家1823-73年)が生みだした老探偵ルコックをたわむれに素材としてとりあげ、それらをもって一個の、さらに非凡で非現実的なタイプをつくったのかもしれないと。

※原文ではエルロック=ショルメス

2人を評するときに共通して出てくる人物が、アメリカの小説家ポーが創ったオーギュスト・デュパンと、フランスの小説家エミール・ガボリオが創ったルコックという探偵である。ポーとガボリオ、ともに推理小説の成立欠かせない存在である。ガボリオは現在あまり知られていないけれども(邦訳も絶版)、ガボリオの作品はデュパンものの影響を受けて書かれ、デュパンやホームズより先に日本に紹介されたらしい。この2人の探偵はドイルのホームズシリーズの第1作「緋色の研究」でも言及されている。


緋のエチュード 第一部 第二章

「説明してみれば、簡単だな。」と私は微笑んだ。「君はエドガー・アラン・ポォのデュパンを彷彿とさせるね(※10)。物語の外にもこんな人物がいるとは、思ってもみなかった。」
 シャーロック・ホームズは立ち上がって、パイプに火をつけた。「君は褒めるつもりで僕をデュパンになぞらえたのだろうが、僕にしてみれば、デュパンなぞひどく劣等な男だ。考え込む友人の前で突然、適当な意見を述べる。それも一五分も沈黙した後でだ。あのようなやり口は実に露骨で表層的。ある種の分析的思考に恵まれてはいたには違いなかろうが、ポォが思っているほど非凡な人間とはお世辞にも言い難い。」
「ガボリオの作品は読んだことあるかい? ルコックなら君の探偵像に合致するだろう?(※11)」
 シャーロック・ホームズは冷ややかに鼻であしらった。「ルコックは哀れなへっぽこだ。」と声は怒り調子に、「褒められたことは、その行動力くらいか。あの本を読むと、本当に気分が悪くなる。問題は、正体不明の囚人の身元確認一点。僕なら二十四時間以内にやってみせる。ルコックは六ヶ月あたりはかかったがね。いい教材を創ってくれたよ、これあらば、探偵は見習わざるべき事を知れるのだから。」
 私が賞賛してやまない二人の人物を、かくも高い目線からさんざんに扱われては、憤慨を抑えるだけで精一杯だった。私は窓際へ歩み寄り、賑やかな通りを見下ろした。「この男、なるほど賢いかもしれんが、すこぶる自負心が強すぎる。」と私は思った。


先人に対して気を吐くというか対抗心を見せるというのはなくはないことで、ガストン・ルルーも「黄色い部屋の謎」で、これは「モルグ街の殺人」や「まだらの紐」のような作り物ではない本物の密室だと書いている(あまつさえネタばらししてる)。ドイルのこの表現もそうだったのかもしれない。批判とは裏腹にポーやガボリオの影響が色濃いからだ。

ルブランはデュパンやルコックを貶めた言い方が気に入らなかったらしい。どちらもフランス人の探偵なのだ。ルパンが愛国心旺盛なのは他作品にも見られることで、だからイギリスの探偵をやり込めたかったのかもしれない。しかももはやホームズではなく、ショルメスなのだ。イギリスの探偵を遠慮会釈なく扱うことができる。そう思って「金髪の美女」を執筆したのかもしれない。また、フランスの推理小説、ルコックの正しい系譜は自分であるという気負があったらしい。実際ルコックはルパンと同じくヴィドックの系譜を引く善悪2面性をもった探偵だった。


そして、この作品の影にもう一人フランスの探偵がいる。フランスで「ルコック探偵」の影響を受けて書かれた作品の一つに、アンリ・コーヴァン(Henry Cauvain)の「マクシミリアン・エレール」(Maximilien Heller)がある(邦訳なし)。「推理小説の源流 ガボリオからルブランへ」における紹介を引用する。

アンリ・コーヴァン(1947-99)の『マクシミリアン・エレール』(1871)は、なぞめいた毒殺事件の物語である。語り手の「私」は医者であり、「私」が知り合ったぶっきらぼうで阿片常用者の哲学者エレールが、無実の罪を着せられた隣人ゲランを救うために事件に乗り出す。語り手と主人公の組み合わせ、エレールが慧眼な観察をし、「私」と改札当局がそれを引き立たせるように粗忽な精神を露呈するという設定は、まるで後のホームズとワトスンを予告しているかのようである。

ホームズとエレールの類似点はいくつか指摘できるらしい。しかもコーヴァンのこの作品は「緋色の研究」に先駆けること6年前、1881年には英訳も刊行されている。ついで「怪盗対名探偵 フランス・ミステリーの歴史」より引用する。

密室犯罪をあつかい、探偵役を登場させ、トリックも駆使している。つまり近代的な探偵小説に近い。
 さらに注意すべきは、マクシミリアンとホームズの類似点である。ホームズ同様猫が好きだし、阿片愛好者だ。帰納法推理を使うところもおなじなのだ。それに、話し手が医師だ。そのワトソン役の名前がウィクソンWikson、ワトソンWatsonの綴りとくらべて頂きたい。

いや、それをいうならウィルソン(Wilson)…と思って愕然とした。また、「金髪の美女」のマキシム・ベルモン(Maxime Bermond)という登場人物の名前とエルロック(Herlock)と言う名が“Maximilien Heller”という名前を炙り出しているのではないかというのが「新潮45」においての志水氏の弁だ。その信憑性はともかく、ルブランが「マクシミリアン・エレール」を読んでいた可能性はあるわけで、やはりフランスが生んだ探偵に着想を得ているのに…、という思いがあったのだろう。もう一つ言っておくと、「金髪の美女」にはオーギュスト(デュパンのファーストネームと同じ)という修道女も出てくる。


□参考サイト
ルコック探偵(Monsieur Lecoq)
オーギュスト・デュパン(C. Auguste Dupin)
仏19c忘却作家:アンリ・コーヴァン
ルパン一族の祕密―一世から三世、そして……
Books in the public domain in Canada - Maurice Leblanc
□参考文献
・雑誌「新潮45」2005年9月号『生誕百年「アルセーヌ・ルパン」雑学集』志水一夫著
・「名探偵読本7 怪盗ルパン」榊原晃三編
・日本推理作家協会賞受賞作全集52「怪盗対名探偵 フランス・ミステリーの歴史」松村喜雄著、 双葉文庫、2000年初版
・「推理小説の源流 ガボリオからルブランへ」小倉孝蔵著、淡交社、2002年初版
(上記2冊を読むとき、ルルーの「黄色い部屋の謎」を読んでおいてよかったとつくづく思った。ネタバレしまくり…ガボリオは読めないから仕方がない)
・「怪盗ルパン 奇巌城」江口清訳、集英社文庫の解説(浜田知明著)
・岩波少年文庫、偕成社文庫等「ルパン対ホームズ」邦訳書のあとがき
・「真説ルパン対ホームズ」芦辺拓著、創元推理文庫のあとがき


□2011/02/21
原文を発見。ウィクソンは、正確には「Wickson」と綴るようだ。
Ebooks libres et gratuits - CAUVAIN, HENRY : Maximilien Heller(フランス語)
http://www.ebooksgratuits.com/details.php?book=1151

□2011/03/02
語り手の医師は「わたし」であって名前がないらしい。ウィクソンはエレールに対抗する犯罪者の名前とのこと。
参考文献:清水健「マクシミリアン・エレール シャーロック・ホームズのもう一つの原型」(「ホームズの世界」32号所収、2009年)

麦人氏のサイトにアニメ劇場版「鉄人28号」のアフレコ情報

麦人氏のサイトの日記帳に“劇場用アニメ「鉄人28号・ー白昼の残月ー」”劇場版のアフレコをしたとの情報が。8月29日付の日記です。

麦人氏は2004年度TVアニメ鉄人28号においては山岸博士役ですね。劇場ではパラレルなの?

今月発売のアニメ誌にかけらも情報が載ってなかったら凹むかも…ト思ってたので、この情報のおかげで頑張れそう。

[麦人]:オフィシャルホームページ
http://www.beagle.co.jp/mugihito/top.html

2005/09/05

映画「ルパン」の予告動画を見た

辛抱できずにフランスの公式サイトで予告やメイキングなどの動画を見てしまった。フランス語はまったく分からないので映像を見るだけだったけど、ちゃんとエトルタでロケをやってるんですね。まだ馬が闊歩する時代なんだなあ。

メイキングでインタビューに答えてるデュリスは普通の好青年で、見ているともみあげをつけた誰かに見えてしまった。(ここでその名前を出したらぜったいその人にしか見えなくなりそう…)。集英社文庫の「アルセーヌ・ルパン」(「ルパンの告白」の短編を収録)を読んだら、もみあげが短い男とういのが出てきてた。やっぱりもみあげが短いと不恰好とされるんだろうか。非常に気になる。

しかもフランスの公式サイトでは太っ腹なことに冒頭10分間が見られるんですよ。で、つい見てしまいました。もしかして!もしかしなくともラウール君だよね。うわー、昔ラウールという名前に心ときめかせてたことを思い出しちゃったよ。結構大きいねラウール君。ルパンは黒髪っぽいイメージだけど、ラウール君は断然金髪だな。

Club Internet Arsene Lupin(フランスの公式サイト。フランス語)
http://www.club-internet.fr/arsenelupin/


それからルパンブログのロマン・デュリスのインタビューを読みました。手術をしたあと体調が思わしくないらしい。予後が心配ですね。でもインタビューではそれを見せていません。ルパンを演じるに当たっての心構えとか準備とか興味深かった。キックボクシングやカンフーのトレーニングも行ったそうだけれど、柔術(ジウジツ)も会得してほしかったかも。ロマンがコルセットをつけている光景、メイキングで見たけどあまりほほえましい情景ではなかったぞ、胸毛の女装…。楽しそうだったのでいいんだけど。

〆のセリフがこれ。「いま盗みたいものは、アムール(愛)です」。ああああ、日本人が言っても様にならないよね。

【連載】ロマン・デュリス、「ルパン」を語る(その1)
http://lupin.cocolog-nifty.com/blog/2005/08/pspan_stylefont_6c01.html
【連載】ルパン参上12-ロマン・デュリス、ルパンを語る(その2)
http://lupin.cocolog-nifty.com/blog/2005/09/post_4999.html


ところで、ルパンシリーズは推理小説というより冒険小説だと言われます、でもフランス語で冒険は“アヴァンチュール”ですよ“アヴァンチュール”。勿論冒険という意味もありますが、恋愛という意味もあるんですよ。俗に言う“火遊び”。いやー、すごく納得した。だから、どうしてルパンものには女が絡んで来るんだとか、どうしてそう女に節操がないんだとか思ってもそれは野暮を通り越して愚なんですよきっと。

「ルパン対ホームズ」保篠龍緒訳

講談社青い鳥文庫、1983初版、1994年第31刷。イラスト:依光隆
BOOK倶楽部:ルパン対ホームズ
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1471236
※「ルパン対ホームズ」のうち「金髪の美女」のみの翻訳

ルパンくん、ホームズくんという呼び方は昔の少年ものっぽくていい。難しくはないのだけど、古い言い回しが所々残っている感じ。ウィルソンはまるで書生か小間使いみたい。また、結構アレンジしてあって、たとえばルパンとホームズの邂逅のシーンは4人着席と記憶しているのに3人だったりする。このあたり混乱してしまうのは完訳版が中途半端に記憶に残っているからかもしれない。また、原題は金髪だけどこの本では茶色の髪の女だから、途中容疑者の女性の髪の毛と、証拠の髪の毛と比べたりするシーンなどはイメージが湧きにくい。冒頭起きる事件も頭の中で混同してしまって整理がつかなかったし、納得できない描写がいくつかあった。

「名探偵読本」の口絵に載っていた奇巌城の描写はすばらしいと思ったけど、この本に関しては胸のすくような言い回しというのが見られなくて(それでも時折好きな箇所はあったけど)、数ある翻訳の中なぜこの本だけを選んで残したのか分からない。できれば他作品の翻訳が読んでみたいけれど、今現在入手できるのはこれだけなんだよね。イラストは渋くてよい。

2005/09/03

「怪盗紳士アルセーヌ・ルパンDVD-BOX」全6巻発売中

「ルパン」のDVD-BOXが発売中です。1971年からフランスで制作されたTVドラマで、主演はジョルジュ・デクリーエルです。発売元のIVCからは以前ばら売りDVDが発売されていましたが、ルパン100周年を記念してDVD-BOXが発売されました。DVD-BOXはブックレットの解説が充実しているらしいです。

<収録エピソード>
DVD-BOX1:
「水晶の栓」「特捜班ヴィクトール」「ルパン対ホームズ」「ルパン逮捕される」「バーネット探偵社」
DVD-BOX2:
「緑の目の令嬢」「断たれた鎖」「二つの微笑をもつ女」「カリフの怪獣 -ユダヤのランプより」
DVD-BOX3:
「或る女」「カリオストロの七つの環」「トンビュル城の絵画」「ハートの7」
DVD-BOX4:
「ホームズの挑戦」「ルパンのバカンス -『813』より」「奇巌城 -ジェーブル伯爵邸の怪事件」「奇巌城 -エギーユの秘密」「黒い帽子の怪人 -バール・イ・ヴァ荘より」
DVD-BOX5:
「赤い絹のスカーフ」「謎の家」「八点鐘」「羽根飾り帽子の貴婦人」
DVD-BOX6:
「ロッテンブルクの踊り子」「怪しげなフィルム」「ダブル・ゲーム」「アンベール夫人の金庫」
※BOX1-3が第1シリーズ、BOX4-6が第2シリーズ。一部オリジナルエピソードあり。

IVC
http://www.ivc-tokyo.co.jp/
IVC クラシック・フィルム・コレクション か行
http://www.ivc-tokyo.co.jp/classic/ka.html


発売に連動してHDDレコーダーやルパングッズなどが当たるプレゼントキャンペーンも開催中です。「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン【初回限定生産】DVD-BOX」全6巻をを購入すれば応募できます。応募〆切は2005年10月31日(月)。

IVC NEWS:ルパン プレシャス・グッズ プレゼント・キャンペーン
http://www.ivc-tokyo.co.jp/news.html
フェア フランス2004-2005
http://www.fairfrance.com/

ここにも「快録LUPIN」が。名前はともかくHDDレコーダー欲しいなあ。それよりもパズルが欲しい。Wチャンス賞の“原作本(ポプラ社)14冊”というのはばら売りのDVDについていたものだと思います。通常販売されているポプラ社の本とは別装丁でした。

解説者が豪華だけど、クイズダービーでの篠沢教授ってフランス文学がご専攻なんですよねえ。昔篠沢氏訳の「愛の妖精」(ジョルジュ・サンド)を見つけてびっくりしたことが。中公文庫から復刊されたのでもう一度読んでみようかな。

2005/09/02

11月25日に実写劇場版「鉄人28号」DVDが発売予定

今年3月に公開された実写劇場版「鉄人28号」のDVDが、どうやら2種類出るらしいです。スペシャルBOXは初回限定生産で、デラックス版というのが通常版らしい。

■「鉄人28号 スペシャルBOX」
価格:6279円(税込価格)
発売日:2005年11月25日
販売元:ジェネオン エンタテインメント株式会社

■「鉄人28号 デラックス版」
価格:3990円 (税込価格)
発売日:2005年11月25日
販売元:ジェネオン エンタテインメント株式会社

メイキングの分数が違うけど、スペシャルBOXとデラックス版のメイキングは同じ物。TVスポットで池松君のトークバージョンがあったよーな気がするんだけど、付くのかなあ。目視確認していないから空耳だったかもしれないけど。この2つならスペシャルBOX買ってしまいそう。原作漫画完全復刻本が…。ああ、でも高いよ。

「鉄人28号」のブラックオックス編は雑誌「少年」の昭和35年1月から昭和35年7月にかけて連載されている。Webにあがっている仮の画像では5月号と7月号の画像が上がっているけれど、実際は何月号になるのだろうか。


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メイキング・オブ「鉄人28号」(24分)
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本篇撮影風景(48分)
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画コンテで見る「鉄人28号」(8分)
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実写で制作することについて/美術について/東京タワー/CGとミニチュア/撮影風景1/主役・池松壮亮/蒼井優/撮影風景2/正太郎と真美の未来
※既発売DVD「Making of鉄人28号」と内容は異なります。
◆特報、予告篇、TVスポット

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「リュパンの冒険」南洋一郎訳

創元推理文庫
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□感想
南洋一郎訳となっているが、現行のポプラ社版に見られるようなアレンジはない。それもそのはず、もとは池田宣政名義で出版された本らしい。ポプラ社文庫版では「消えた宝冠」と名前が付けられている。この本では劇の脚本を小説化し英語で出版されたものを、フランス語の脚本を参照しつつて訳されているらしい。多少アレンジが入っているとは思うものの、南洋一郎リライト版においての乳母の性格(ルパンに盗み稼業をやめるよう説得する)はこの作品が元となっているのだろうと思った。

昔読んだことがある話だということを、最後のあたりになってようやく気づいた。そこに行き着くまでが長かった。それなりに楽しめたけれど、あまり場面展開がないというのも退屈の一因だ。でも結末は覚えてなかったので最後あたりはどうなるのか期待しながら読むことが出来た。まったく人間の忘却という能力はすばらしい。

やっぱりルパンが登場すると話が進む、というより登場するまで話が進まないのだけど。最後あたりはちょっとドタバタ劇というか、相手の意思把握のすれ違いというか、反応がお約束で面白かった。今回こそはルパンも日頃の行い・自業自得と言う言葉が骨身に沁みたに違いない。でも懲りないんである。

10月下旬に「少年 完全復刻BOX」発売予定

漫画「鉄人28号」が掲載された雑誌「少年」の完全復刻BOXが出るようです。私の調査によると昭和37年4月号は「ニセ物事件」編の2回目。詳細内容は知らないけど、あまり注目する回でもない気がする(鉄人ファン的には)。


JBOOK:商品詳細:書籍:少年 完全復刻BOX:
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予約締切 9月14日  10月下旬発売 
あの頃のヒーロー『アトム』『鉄人28号』たちが帰ってきた!

限定5000部!戦後昭和時代、子供たちに「夢」「希望」「未来」を伝えていた月刊誌『少年』の完全復刻BOXがついに登場!!
『鉄腕アトム』や『鉄人28号』がもっとも元気に飛び回っていた昭和37年4月号を復刻!

復刻版特別付録:
・シリアルナンバー刻印 認定カード付き
・少年21年史創刊号からの全表紙でつづる 『ディスコグラフィティ小冊子』
・懐かしい組立付録 『オルゴールレコード』

など13大付録付き!

光文社創業60周年記念出版
http://www.kobunsha.com/kinen/
光文社創立60周年記念 特別企画 5,000部限定 シリアルナンバー刻印 認定カード付き 月刊漫画誌『少年』昭和37年4月号完全復刻BOX
http://www.kobunsha.com/kinen/shounenbox/

ショタコン

鉄人に欠かせない言葉だと思うので項目だけ。この言葉は「正太郎コンプレックス」であり、1980年放送のアニメ「鉄人28号」の正太郎が由来だとされている。初出は雑誌「ふぁんろーど」1981年5月号であるらしい。

長谷川裕一版鉄人においてオリジナルキャラの名前がアリスなのは正太郎に対抗できる名前だからだと思われる(アリス・コンプレックス)。

2005/09/01

2005年8月1日付読売新聞・怪盗ルパン活躍の舞台

2005年8月1日付読売新聞夕刊の記事で、「奇巌城」の舞台となったエトルタを案内しています。エトルタにはルブランの記念館となっている「ルパンの館」があります。

怪盗ルパン活躍の舞台(エトルタ=フランス) 世界の旅 海外 旅ゅーん YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/tabi/world/abroad/20050801tb0c.htm

 突然、山高帽にマント、片眼鏡とステッキ姿の紳士。「ルパンの館」を示す案内板だ。思わずニヤリとする。

ルパンのこのイメージはフランスでも同じなんですね。(というかこのイメージはフランスで出版された本の表紙によって定着したらしい)

入り口で携帯式のヘッドホンを渡される。耳に付けると男の声が流れてくる。

 「おや、私がわからないですかね。ちと風変わりな友人ですがね」――。

 語りかけてくるのは、怪盗その人。ルパンが盗んだレオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」、黒板にチョークで書かれた暗号、付けひげや衣装が並ぶ変装部屋――。作品世界をリアルに再現した部屋に入るたびに、ヘッドホンのガイドも自動的に変わる。軽妙だがどこかもの悲しげな音楽が流れ、カモメの鳴き声、足音などの効果音がワクワクさせる。ルパンの「秘密の世界」を巡る45分間だった。

行ってみたいな。「ルパンの館」で客を案内する声の主は、フランスで作られたドラマでルパンを演じたジョルジュ・デクリエールらしい。
「ルパンの館」はもとはルブランが過ごした別荘だったらしいけれど、この地に別荘を構えたのはやはりエトルタの風景が気に入ったからではないでしょうか。

館を出てすぐ近くのビーチに出た。英仏海峡に面して、白亜の断崖(だんがい)絶壁や海岸が延々と続く。エトルタ観光局長のマガリー・ドゥーリエさん(37)は「ルブランはエトルタの風景を大切に描写した」と語っていたが、まさにその通り。ルパンシリーズで読んだあのシーンが、目の前に広がっていた。

ルパンシリーズでは「テレーズとジェルメーヌ」「カリオストロ伯爵夫人」でもエトルタが舞台として出てきます。


同紙面に掲載のエトルタの地図
愛川の仲間たち エトルタマップ
http://iproject1951.seesaa.net/article/5549186.html
ノルマンディの春を探して2〜ETRETAT(エトルタ)を訪れる。
http://nogu.exblog.jp/1756571

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