弘法大師御誕生所・善通寺展 2005
2005年4月27日(水)-5月3日(火)
上野松坂屋
訪問日:5/1
善通寺は四国霊場八十八箇所の第75番札所で、弘法大師空海の誕生地と言われており、平成18年に創建1200年を迎えるのを控えてこの展覧会が開催されている。善通寺では正月と彼岸に行われている「お砂踏み」を体験することができた。何も用意していなかったので入場後お賽銭500円を5円100枚に両替していただく。会場には霊場1つ1つのご本尊と弘法大師が描かれた掛け軸がならんでいて、作法が分からないながらも足元の座布団のようなもの(きっとお寺の土地の砂が入っているのだろう)を踏み締めて1つ1つお参りしていく。これを行うことで八十八箇所巡りを行ったのと同じ功徳が得られるらしい。やはりいつかはお遍路巡りをしてみたい。
お砂踏みがおわったあとはお坊さんに加持してもらったが錫杖の音が心地よい。善通寺の事物展示では50年に1度しか公開されないという「瞬目(めひき)大師像」を見ることができた。江戸時代のものながら彩色鮮やかな四天王像というのもというのも新鮮だった(普段展覧会やお寺で見る四天王像はすっかり彩色が落ちたものなので)。「空海の歩いた道−150,000km 永坂嘉光写真展」を同会場内をやっていたけれど、この写真もなかなかよかった。中国で取材した写真でとてつもない大きな岩の間を通る道に圧巻。中でお賽銭を参ることや展示の数が少ないことを思えば入場料が高いけどとてもよい空間を体験することができたと思う。
会場の外では四国物産展をやっていた。会場の松坂屋のエレベーター(の階数表示)はなかなか面白かった。1階は階数が目盛りになっていて印が左右往復してエレベーターの動いてる場所を指している。6階は時計を模した形で針にあたる棒がエレベーターの場所を指して回っている。古くてちょっといかめしい感じがするところもよい。
弘法大師御誕生所・善通寺展 2005
http://www.sankei.co.jp/event/zentsu/zentsuji.htm
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