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2005/04/13

実写劇場版 「鉄人28号」 感想 2

1回目を見たとき、見ないを選択しないでよかったと思ったものの、後半になるにつれ疑問やわだかまりが募って腑に落ちなかったし、かといってけなす気にはなれなかったのだけど、2回目見て悪くないに評価が変わった。正太郎の決意のシーンで惹き付けられて軽く同調した後、気持ちがあまり動かずに最後まで見れて、あまつさえエンドロールの曲「鉄と勇気」と劇中映像で駄目押しされてプラスに転じてしまった。自分でも不思議だ。前回引っ掛かりを覚えたセリフや長く感じたシーンなどもすんなり入ってきてしまったから。

この映画は小学生正太郎が体験したひと夏の物語で時期的には夏休み前〜夏休みが終る頃。成長物語とまでいえるかどうか…でも確実に何かが変わったことを思わせてくれた。ラストシーンも1回目見たときはどうしてこんな終わり方をするのか全く分からなかった(というより、まだ続くの?と思った)けど、鉄人と正太郎の物語はこれから始まるともとれる印象を持った。鉄人と正太郎の関係については、小さな正太郎にとってお父さんは見上げるほどの大きな人で、正太郎にとっても鉄人は見上げるほどの大きなロボットで(この点鉄人はもう少し小さくてもよかったのでは)、だから最後鉄人に破壊をさせたくなかったのだろうと思ってます。そして階段あがったのも鉄人と同じ目線の高さに行きたかったのかな、と。

他にも余裕を持ってみることが出来て結構楽しかった。やっぱりオープニングは最高だし、オックスが暴れるシーンの画面の振動とかもよかった。東京タワーのシーンより車蹴散らして歩くシーンのほうが好き。大塚課長がガサゴソと何かやってたのも、ああ、小娘の言ったことがそんなに気になったのねと可笑しかった(単なるBOSSの宣伝かと思ってた)。

欲を言うなら第2戦はもう少しすっきり描いて欲しかった。そして「大きなものが動く」ということに対する純粋な喜び、みたいなのを表現して欲しかった。何で鉄人を研究してたかって結局はコレに尽きると思う。それでもって正太郎が操縦器で動くぞと実感するシーンが欲しかった。でもそれやると絶対2時間じゃ収まらないから説明を最小限にとどめたのだろうと思います。初回見たときは説明足りないよ、と不満だったけど。それと正太郎と友達は喧嘩しっぱなしなんですよねえ。私は正太郎はいじめられっこではなくて、喧嘩は距離を測る儀式なんだろうと思ったけど(棒を持ち出すのは卑怯だけど)、うーん、最後も初恋よりも同級生との関係づくりをして欲しいような。

あと気にかかることと言えば、「男の子の人生は冒険から」とか「神にも悪魔にも」とかのセリフが浮いて感じるの(この映画は鉄+勇気というキャッチコピーもあまりそぐわない、主張の出てこない映画だと思う。それゆえ地味なんですが)と、CGは最後の最後つぶされたコンテナのあたり粗さが目立つことだろうか。あと、正太郎家にあったテレビがフラットテレビだったので、如実に時代が分かってしまうこと。無ければわりと年代がぼかせたのに。でもいいや。劇場をすっきりした気分で出ることが出来てよかったもん。

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コメント

はじめまして!

 なるほど~
 正太郎のひと夏の成長物語として描けばもっとストーリーが引き締まったような気がしますね~。
 
 個人的にはロボットの大きさとビルの高さなどの比率もあり、もっと昔の設定にした方がよかったのでは?という気がしました。

はじめまして。コメントありがとうございます。.嬉しいです。

全編に渡って散漫な印象はぬぐえないですね。もう少し中心を絞って作ればよかったのに、と思います。

鉄人の大きさについては気にせず見てたし、原作を読んでいるのでそんなに違和感はないんですけど、東京タワーが出てくると小さすぎると感じます。これも人との比較で大きさを強調すべきだったかも。でもこの映画では合成の都合によってかロボットと人間が切り離されちゃってるんですよね。

ロボットと建物の比較による巨大さでは小さすぎるし、かといって人間のドラマに巻き込むには大きすぎるので中途半端に思うのだと思う。そういう意味でゲームの鉄人の大きさが10メートルくらいなのは慧眼だと思います。

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