鉄人28号 #26 「罪と罰」 (最終回)
ぼぉーっとしてしまった。「原作 横山光輝」の字に涙が出そうになった。
すごい、畳きりましたね。充足感は無いけど、これで終ったんだというある種の開放感はあったと思う。
このアニメは「村雨成長物語」であり、「裏敷島物語」だよなあと思っていたけど、前半まるまる「村雨成長物語」だった。OPもEDも最後の止め絵もフィクション注意書きもとっぱらうほど時間が足りなかっであろうにもかかわらず。でも最初からこのラストに向かって回を重ねてきたのだと言うことがよくわかった。それと鉄人自体には意識や感情がない、使う人次第というのが貫かれていてよかったと思う。
最終回で大塚署長、高見沢秘書、敷島博士それぞれの立ち位置は鉄人登場前と同じになったわけで、正太郎も金田邸を取り戻して少年探偵として復帰するのだろう。鉄人の物語は正太郎自身の成長物語ではなく正太郎が体験した1事件に過ぎず、案外この件引きずらないのではと思っている。最初から見返さないとわからないけれど。
と、難しいこと抜きに言わせてもらうなら。大塚署長の早着替え、かっこよかったー。そしてここで若本様が再登場とは思いもしなかったよ。村雨健次フィルター炸裂。健次の兄貴への心酔っぷりが窺える。ていうかさ、私本当に泣きそうになったんだよ。村雨好きだから。でも…まあ、よかった。よかったと思ってまた泣きそうになったらラブコメ。いつの青春ドラマだよって感じで。キザ男め。
(村雨は無事ではないんじゃ…という見方もあると思う。でもそんなの悲しすぎるので、いつか正太郎のピンチを一つのナイフが救い、正太郎がその持ち主を悟るという未来を希望する。ベタだけどね)
後半。村雨の件があったし、もともとの原作者のプロットも知っていたから、正太郎も鉄人と共に逝くのかと思ってはらはらしちゃった。無事でよかった。緊迫した場面にかかわらず、正太郎の脇に手がかかった時、人さらいーとか思っちゃったよ。敷島が正太郎を助けようとしてたわけだけど、そう思ってしまった自分は何かもう後戻りできない気がする。ギャロンコプターはかわいい。ビッグファイヤ博士はやっぱり憎めない。
これ書き始めたのは観賞して翌日だったけど、時間がたつにつれやっぱり自分は満足してる。はやくDVDで見たいな。1巻は安かったので買ったし、鉄人計画ファイルも気になるけど以降は買うかレンタルにするかは未定。アニメのDVD買ったのなんて初めてだよ!というかDVD-VHSデッキ自体放置してて、動作確認以後使えてなかった…。鉄人のおかげで使えるようにできたし、買っておいた「新八犬伝」のDVDも見れてよかったよかった。
副題についてはまた別途考えるかなと思っているけれど、9月に出版されたある本のタイトルに「罪と罰、だが償いはどこに?」とあるのを見て(中身ではなく、タイトルの言葉だけ)、敷島は罰を受けるかどうかは別として、償いをするべきだよな、と思った。またロボットを作って(←ここまではよい)正太郎に操縦させるとかだったら救いようが無いな。
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