発掘された映画たち2008「なまくら刀」ほか

会期:2008年4月24日(木)~5月15日(木) 、2008年5月23日(金)~6月1日(日)
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター
上映会情報:発掘された映画たち2008
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2008-05/kaisetsu.html
上映会情報:発掘された映画たち2008:発掘されたアニメーション映画
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2008-05/kaisetsu_2.html

訪問日:5/11
現存する最古のアニメーション作品となる「なまくら刀」が発見されたというニュースをたまたま目にし、それが上映されると言うので行ってみた。「なまくら刀」から「火の用心」までは無声。お腹が空いてたわけじゃないけど腹の虫が鳴りそうで怖かった(笑)

○なまくら刀(塙凹内名刀之巻)[デジタル復元版]
絵も筋もユーモラスで面白かった。なんと1917年製作・公開の作品。

○浦島太郎[デジタル復元版]
内容を知りすぎてる作品だからこれと言って真新しい感じはしなくて最後のオチを見逃しかけた。

○漫画 瘤取り
タイトル通りこぶとりじいさんの話。絵が上手く、表情豊かで面白かった。おじいさんに天狗たちに大天狗。雨が降るシーンも上手い。

○火の用心
火の扱い、後始末には十分注意しましょうという啓蒙のための作品。実写、イラストを交えて紹介しているけれど、まだまだ和服の時代で、家の造りも今とは違うからそこが面白かった。行火(あんか)懐かしい。

○古寺のおばけ騒動
ここからトーキー。肝試しをする豪胆な少年とお化けたち。まあまあ。

○熊に喰われぬ男
ミュージカルというか和風オペレッタというか、歌いながら話が進行していくのが面白い。そりゃ自分で災難を呼び込んどいて、危険を知らせず逃げる男を旅の共には選びたくない。

○狐と小鳥
小鳥とえさ(この生物は何だろう?)、えさと狐、狐と小鳥、追いかけっこの関係が面白い。音はあってもセリフはなかったかな。「トムとジェリー」みたいな感じがした。

○ガリヴァー奮闘記
既存のガリヴァー物語に納税を奨励するメッセージが組み込まれているらしい。ガリバーの口に運んだ食料箱に「税」って書いてある(笑)そのままじゃん。寝ているガリバーを勝手に縛っておいて、洪水で困ると食料をやって助けろという小人がとっても打算的。

○バクダット姫[最長版]
主題歌はサトウハチロー作詞、服部良一作曲。音楽担当も服部良一で、エキゾチックな音楽に加えて、所々クラシック音楽が取り入れられている、ライバルの王子が魔人にこてんぱんにやられるときは「天国と地獄」、剣で戦う場面は「剣の舞」、結婚シーンは「結婚行進曲」といった具合(ってこの3つしかタイトル知らない)。うつくしい王女、相思相愛の王子、ライバルの王子二人で、王女と結ばれるために象牙の小箱を手に入れるという、筋立ては簡単だけれど割と楽しめた。


□フィルム発見のニュースについて
日本最古のアニメ「なまくら刀」発見 東京で来月公開 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/080326/tnr0803262046016-n1
(23)大正時代 色付きフィルム TOKYOあにめのま~ち 企画・連載 東京23区 地域 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/feature/tokyo231203958795871_02/news/2
YouTube - 日本現存最古のアニメ「なまくら刀」発見
http://jp.youtube.com/watch?v=sFDt5CK6f5c
日々辞典【にちにちじてん】 20080501(「なまくら刀」を発見した松本夏樹氏のインタビュー)
http://blog.kozakitaiji.com/?day=20080501
http://blog.kozakitaiji.com/?day=20080502
http://blog.kozakitaiji.com/?day=20080503

今回上映されたアニメの一部は以下のDVDに収録されているようだ(瘤取り、古寺のおばけ騒動、熊に喰われぬ男、ガリヴァー奮闘記)。ただし同じバージョンか不明。
Digital Meme:日本アニメクラシックコレクション [DVD4巻セット]
http://www.digital-meme.com/jp/our_products/dvds/4dvdset1.html


□企画展示
フィルムセンターの7階展示室では「映画資料でみる映画の中の日本文学Part1」という企画展示をやっていた。古事記から江戸川乱歩まで。各作家の紹介やスチール写真、映像などがあった。展示室に入ったのは初めてだったので常設展示の映画遺産も興味深かった。
展覧会情報:映画資料でみる映画の中の日本文学 Part 1
http://www.momat.go.jp/FC/BUNGAKU1/index.html

他にも会期中は沢山の作品が上映されているけれど、私は「鉄の爪」が気になる。だって…これ怪盗スタイルだよね。しかもすばらしき棒読みっぷりらしいのがまたそそる(笑) 7作あるようなので今回上映されるのとは違うかもしれないけど。
INTRO 発掘された映画たち2008-後半
http://intro.ne.jp/contents/2008/05/01_1311.html
活動弁士・桜井麻美の桜言葉 第572回無声映画鑑賞会
http://sakura-kotoba.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/572_eac8.html

「怪電波の戦慄」もとっても気になる。他の作品についてもスチール写真があればいいのに。

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雑誌「映画秘宝」2008年6月号 「鉄人28号 白昼の残月」DVD発売記念

『鉄人28号 白昼の残月』と第二次世界大戦空想架空兵器大図鑑
P44-47(カラー4P)
洋泉社 ホーム
http://www.yosensha.co.jp/
JBOOK:映画秘宝6月号[映画奪還作戦!]:雑誌
http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/2602649/s/

DVD発売を記念しての特集。前半の2ページで「白昼の残月」の紹介と、その周辺鉄人28号の映像化などについて特集されている。後半で架空兵器にからめて少し鉄人計画の紹介がある。雑誌裏表紙の見返しに「鉄人28号 白昼の残月」DVDの広告あり。

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探偵講談「ルパン対ホームズ」公演予定(続報)

上方講談師・旭堂南湖HP「正直南湖」
http://www003.upp.so-net.ne.jp/nanko/
出演予定より

5/25(日)
第40回『名探偵ナンコ』~よみがえれ!探偵講談~(奇数月第4日曜日開催)
出演/旭堂南湖「ルパン対ホームズ」(原作・ルブラン)、「お楽しみ」
ゲスト・芦辺拓(作家)「対談・探偵講談と探偵小説あれこれ」

探偵講談「ルパンVSホームズ」上演予定

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NHK BS2で「鉄人28号 白昼の残月」放送予定

早くも再放送です。

NHKアニメワールド
http://www3.nhk.or.jp/anime/
BS2「アニメ映画劇場」にて下記の番組を放送する予定です。
5月31日(土)午後7:45~9:30
「鉄人28号 白昼の残月」

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東洋初のロボット「学天則」が復元される

東洋初のロボットといわれる「学天則」が大阪市立科学館により復元されたそうです。オリジナルの人造人間「學天則」は1928年(昭和3年)に西村真琴氏が製作したものの、後に行方不明となり詳細が分からなくなってしまったといいます。見てみたいものですが、実際に見られるのはまだ先。同館の展示リニューアルオープンの7月18日13時から公開される予定そうです。

大阪市立科学館、「学天則」を動態復元~80年前の「人造人間」が復活(動画あり)
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/04/25/1023.html
80年前に作られたロボット「學天則」が復元(動画あり) Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)
http://www.gizmodo.jp/2008/04/80_5.html

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アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」DVD紹介記事

内容の紹介と封入特典の写真があります。

CDJournal.com - ニュース - 劇場用アニメ『鉄人28号 白昼の残月』がDVD化!海洋堂製フィギュア付き限定盤もあり
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=18922


アニメ劇場版「鉄人28号 白昼の残月」DVD発売情報

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相棒×リポビタンD

土曜ワイド劇場から出発したTVドラマ相棒の劇場版公開に向けて宣伝が盛んだけれど、ここまでやるかっていうのがこれ。やっと見ることが出来た。

対極のイメージ(とくに鑑識さん)だったからどんなCMかと思ったら、会議そっちのけで部屋に転がって物陰に入ったリポビタンDを必死で取ろうとする二人。なんて情けないシチュエーション。そもそも二人協力するような仲だったっけ? でも最後は無事手にもってキメキメ(笑) 「鷲のマークの~」は伊丹さんの声もよかったけど、欲を言えば本家・矢島正明さんの声でかぶせて欲しかった。

「相棒」の脇役2人がリポビタンDのCM
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20080419-349956.html

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雑誌「マガジンSPECIAL」2008年6号に「鉄人奪還作戦」登場予定

新連載として「鉄人奪還作戦」の新作が予告されています。

マガメガ:マガジンSPECIAL:次号予告
http://www.shonenmagazine.com/php/magazine.php?sbt=2&ptype=2
「鉄人奪還作戦2 ~シメオンの逆襲(仮)」
原作/横山光輝、漫画/さとうふみや


既刊「鉄人奪還作戦」さとうふみや 横山光輝 講談社
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=372252X&x=C

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ルパンシリーズ作品関係図を更新

作品関係図

大きく変えたのは「山羊皮服の男(A2)」の位置。フランスでの発表年が1927年であるため第二部にしていたのですが、先行して1912年に「ルパンの告白(6)」の英訳版で発表されているのです。それで最初から迷うところではあったのだけど、内容から見ても「わたし」が登場することからしても第一部に属するほうがふさわしいので第一部にしました。

ルパンシリーズ作品関係図

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きつすぎる上着 - 奇岩城(4)

※以下の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※


彼はたいへん丁寧な口調で、おだやかな話し方をした。背は高く、ごく痩せてはいたが、まだまったく若い男で、短すぎるズボンに、きつい感じの上着を着ていた。娘のようにばら色の顔をしていて、広い額に短く刈った髪、金色をした不精ひげを生やしていた。目は利口そうに、生き生きしていた。彼は少しも取り乱した様子を見せず、べつに皮肉の跡も見せぬ感じのよい微笑を浮かべていた。(集英社文庫「奇巌城」P29)

この描写はイジドール・ボートルレというキャラクターを印象付けるものであるのに、結構解釈が割れる箇所ではないかと思う。短すぎるズボン、きつい上着はもちろん背広の丈が合わないことを言っている。サイズの合わない服を着ているなんて成人男子にはあるまじき醜態(フランス人ともあろうものが←偏見)。それなのににこにこしているというのは怪しいわけです。似合わないひげまで生やして。

考えられるのはまず貧乏か変人か。バーネットは後者だけど、ボートルレは違う。かといって貧乏でもなくてどちらかというとぼんぼん(金には困らない家の子)で、サイズが合わないのは単に成長期だからなんだと思う。貧乏ゆえにしては卑屈なところが無い。サイズが合わないというのも見るからにつんつるてんなのじゃなくて、よく見れば変だぞ程度なもので。

母親不在というのもあると思う。母親かもしくは身近に女性(叔母や使用人など)の眼があれば成長に合わせて服を仕立てるだろうし、貧乏だったらなおさら大きめに仕立てて裾上げなどをしてサイズには気をつけるのじゃないのかな。


「アマチュア探偵」と言う言葉にも表れている。無報酬で行っていて、経費は自分持ち。それによって名を挙げようという大それた望みを持っていない。そんなところもぼんぼんらしい。

ジェーヴル伯爵はヴァルメラ親子ともボートルレ親子とも食事を同席しているからそこそこの身分なのでは。サヴォワに住んでいるというのも、妻が無くなり子供も寄宿舎に入ってしまったから引退したとも考えられるし。ジェーヴル伯爵は他の身分の人物に対してあまり偏見を持っていそうな人物ではないので、そう豊かではないブルジョワとも考えられるけれど。

ルパンの書簡がジェーヴル親子を本気で非難していると捉えるのは早計で、金と宝石がたくさんあれば女性の気持ちは変わる、と言いいたいのだ。女性の気持ちを変えるのは劇的な出会いと誠実な付き合い。まあ古典的な筋立てだけど、だからこそ大衆は納得しやすい。そういうシナリオだと思う。


※以上の文章は「奇岩城(4)」の内容に触れています。※

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